前回の投稿から4年近く経っています。

契約更新時にドコモショップの素人職員のせいでアクセスできない状態になったため、長らく放置していましたが、いろいろと試したら、また書き込めるようになったので、再開します。noteでも良いので、あっちに移転することも考えていますが。

この4年間で学会に発表したり、論文出したり、著作を(共著ですが)出したり様々なことがありました。肉体も精神も大変ですがもう少し頑張ります。

 

佐野太容疑者は小杉隆元文部科学大臣の娘婿、裏口入学した佐野太容疑者の息子は孫に当たるわけですから、もしこれが小杉隆氏が現職の議員の時だったら大臣辞任は無論、議員辞職も確実の問題になっていたでしょう。
しかし大変な問題(日大アメフト部問題の比ではない)なのに一向に盛り上がらないのが不思議です。
裏口入学者リストが流出したのとことですが、これを用いて東京地検は徹底的に捜査するのでしょうか?
谷口容疑者など余罪がいくらでも出てきそうですけどね。

地検が本気を出してリストが明るみになった場合、『〇〇大学のX教授の御子息が!』『△△病院の院長先生のお孫さんが!』は無論、『Y代議士の親戚が!』『□□製薬の重役のお嬢さんが!』等々発覚して大炎上確実です。
さらに他大学にも飛び火して政財学界を巻き込んで大変なことになることでしょう。
そうなった場合、下手すりゃ内閣が吹っ飛ぶくらいのことになるかもしれません。与党だけではなく野党も身内の不正が明るみになる可能性は十分にあります。
今頃慌てている代議士は多いのでは無いでしょうか?
だからこの件は野党もなぁなぁで済ます可能性があります。
マスコミ自身も経営者・幹部クラスが身内をねじ込んでいる可能性があるということ、スポンサーの製薬会社から待ったがかかる可能性が高いことを考えるとどこまで追求できるかは疑問です。

で、これほどの疑獄にも拘わらず肝心の医師の世界からの声明は無し。
後ろめたいところの無い東京医大関係の先生方は内心忸怩たる思いであり、『学長と理事長は辞任したがそれで済まされる問題ではない。他にも関与していた関係者は多数いる。学長、理事長は無論、関与していた他の者達も皆、大学や関連病院から永久に追放され、二度と戻ってきて欲しくない。』と考えているかもしれません。
しかし言えない。
『余計なことを話してみろ!貴様の医師としてのキャリアを終わりにしてやる!』等と釘を刺されているのかも知れません。
それ故に言いたいことも言えず中には怒るやる方無しの先生もいらっしゃるでしょう。

しかしこれで終わりにしてはいけない。
これが長年続いてきた腐臭漂う悪習、医学部縁故入試というものの全貌を明らかにし、根絶する最後のチャンスになるかもしれません。
医師の世界はヤクザの世界同様に縄張り意識が強いため、他大学での出来事に口を出すことはタブーになっていることが多いです。
しかしこのことは医学界全体で考え、解決していかねばならない問題であると思います。

MAINICHI.JP

文科省汚職:受験者をランク付け 東京医大裏口リスト - 毎日新聞

 文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件で、贈賄側とされる東京医科大(東京都新宿区)の内部で作成された「裏口入学リスト」とみられる複数の資料を毎日新聞が入手した。一部には、受験生名の横に「◎」「○...

ブログを長らく放置していましたが久しぶりに更新します。今話題の東京医大不正入試事件についてです。

 

学長や理事長が入試の合否決定権を直接握っているとはどんな大学なのか?と思いますが、そもそも従来から存在している医学部入試選抜の不透明さ自体が今回の事件の背景にあるのは言うまでも無いでしょう。

医学部入試の不透明さと言えば
①ペーパーテストによる学力入試では無く面接や小論文など教官の主観(都合)で如何様にもコントロール出来る試験で合否が決まることが多々ある。推薦入試もこれに含まれる。

②事実上極一部の富裕層しか参戦出来ない私立医学部入試が存在しており、進路が経済力によって左右されることが暗黙の了解になっている。このこと自体が教官の良識を麻痺させている可能性が大きいでしょう。(うちを志望するのはどうせ金持ちの実力者ばかりなのだから彼らから金やコネ等で便宜を図ってもらっても良いだろう、と教官が考えても不思議ではない。)

①に関しては私立医学部に限ったことでは無く過去に香川医科大などでも推薦入試で縁故合格させていた事実があります。(平成3年)
(背景に深い闇を感じさせる事件で入学者の父親はその後、保険金詐欺で逮捕されています。)
推薦入試や面接や小論文重視の試験は『医師になるのに相応しい人物を選抜する。』という理由で導入されていますが、実際には今回の事件の様に要は教官にとって都合の良い人物を選ぶための隠れ蓑にされているのは間違いないでしょう。
(勿論、隠れ蓑としての役割を全うさせるために縁故無しで合格させている受験生も一定数はいるでしょうが)
今回はたまたま文部科学省内からリークがあったから発覚したのであって、多くの大学医学部の入試で同様の縁故採用が行われている可能性は高いでしょう。
そもそも『医師になるのに相応しい人物を選抜する。』と考える大学医学部の教官自体に明らかに人格的におかしい(自分が患者だったらこんな医師にかかりたくないと思う)人物がウジャウジャいるのに彼らがどういう感覚で選抜を行えるのか? 全く持って謎ですねw。

また『大学はその大学が欲しいと考えているような学生を選ぶために選抜方法を決めている』と仰る方が必ず出てきますが、医学部のような公益性が高い教育機関でそのようなことが許されるのでしょうか?そう言った考えを根拠に大学側に選抜を委ねていたが故に今回のような行政と癒着した事件が起きたのではないでしょうか?と思いますけどね。
医学部入試から縁故不正を根絶しようと考えたら、『昔(昭和時代)の国公立医学部入試、あるいは最近までの東大入試のようにペーパー試験の学力勝負のみに戻し、不正が起きないように選抜結果は外部機関に監査してもらう。』しかないでしょう。

②ですが私立医学部の存在は昔から改善されることなく延々と続いている日本最大の不公平教育制度です。富裕層ばかりが集まる試験が故に昔から私立医学部入試では縁故、裏金の噂や、金の臭いを嗅ぎつけて寄ってくるブローカー(今回の事件の谷口容疑者ような人物)の存在が後を絶ちませんでした。最近はそういう話は減ったと言われていましたが、依然として存在していることが明るみになりました。しかも末端の職員、教官が勝手にやったことではありません。大学の最高権力者自ら行っていたのですから、大学自体が根底から腐っていると言われても仕方が無いでしょう。
このような事件が二度と起きないようにするためには私立医学部を現在のような開業医等の富裕層子弟の巣窟状態から一般市民の子弟でも入学可能な教育機関に作り替える必要があるでしょう。
丁度、大学教育無償化が検討されております。私立医学部も授業料無料として行政が肩代わりするように(勿論、奉公勤務などの縛りは無しで)すれば良いのではないかと思います。
『医学部の学費は高すぎる。一人数千万無償とか無茶では?』との意見もあると思いますがそもそも医学部の学生数自体が極めて少ない。トータルで考えたら微々たるものです。
こうすれば私立医学部の入学者のレヴェルも上がり、今まで医学部進学を諦めざるを得なかった受験生も可能性が増えて良いこと尽くめです。
困るのは跡取りがボンクラな開業医や、今回の佐野容疑者のように息子がどうしようも無く馬鹿で医師にでもするしかなかった親、賄賂が貰えなくなる医学部教官、怪しげなブローカーくらいのものでしょう。
私は昔から私立医学部なら十分に合格出来ただろうに経済的な問題で医学部進学を諦めざるを得なかった方々を何十人も見てきています。無論、彼ら彼女らは医師とは違った人生を歩んでいます。それで今、とても幸せに生きている方も勿論います。しかし心底では複雑な感情を持ち続けていると思います。今回の事件で尚更そう感じた方も多いでしょう。
それを考えると今の日本の医学部入試制度は明らかに不公平です。改善すべきでしょう。

因みに『ボンクラな学生を入学させても彼ら彼女らは進級できないし、それに国試に受からないから問題ないのでは?』と考える方は医学部や医師国家試験の現実を知りません。
必要なのは『医学部という閉鎖的空間での人間関係に6年間我慢し続ける忍耐力』であり元々の頭の良さは関係ありません。
それに日本の医師国家試験に合格すること自体は極めて易しいため(そもそも合格率9割で相対評価)、文系の難関資格等とは比較にならないほど楽です。
私は東大川人ゼミのおかげで実際に司法試験に合格した方々を少なからず存じておりますが、個人的な見解では司法試験(定員500人時代ではなく現在の)に合格された方なら3年間も勉強すれば9割以上は国家医師試験に合格できると思います。逆に医師の8割は一生勉強に専念しても司法試験を突破できないと思います。
勿論、医学そのものは例えようが無いほど奥が深いため極めようとすれば一生かけても不可能です。
しかし国試に受かるだけなら文系の資格で言えば宅建以上、行政書士未満程度の難易度だと思いますので今回裏口入学した佐野容疑者の息子さんでも十分に可能だと思います。
彼もDr.孝志郎(医師国家試験予備校の名物講師で非常に判りやすく私もお世話になりました)の講義を三年くらい受ければ余裕合格でしょうね。

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文科省局長逮捕 私大支援で自分の子合格に

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