父の水頭症の症状を見誤った件のお話し。
昨日facebookの2年前の自分の振り返りを
読み、衝撃だったので、
それについて書いておこう。
 
見誤った理由、それは私の無知と思いこみ。
 
無知というのは、水頭症の症状を知らない。
これは、
病院の専門科を受診すればいい。
 
がしかし。
わたしの思い込みのフィルターのせいで、
医師の判断を惑わせたかもしれないと
反省している。
 
なぜか?
当時の状況である。
2015年3月までは妹三女が実家で両親
と同居していた。
私と妹次女は別居。
 
私:実家から徒歩数分の場所に住む
妹次女:実家からマイカーで40~60分の
場所に住む
 
妹三女は実家からマイカーで
職場まで約60キロ1時間以上をかけて通勤。
仕事は拘束時間が長く、
実家滞在時間は、睡眠時間程度の毎日。
それでも父が妹三女が自宅にいるという
安心感が大きかったため、
その生活をしていた。
 
その妹三女が転勤で離島へ。
実家での両親の二人暮らしが決まった。
 
妹三女の転勤が決まったころから、
父の認知症の身体的、認知的な面が
急激に進行。
毎日頭痛でいらだつようになり、
尿量が異常に増えた。
 
その時点では、
以前父が前立腺の手術をしており、
そちらを疑って、
かかりつけ医に相談し、
何度も受診し、検査を受ける。
薬なども調整するが、症状は悪化する。
この間ひと月弱。
 
そこで、かかりつけ医から
脳神経外科の主治医に相談を進められ、
受診し、各種検査を受けるものの、
原因が特定できるまでの結果が得られず、
ひと月が経過。
次月の検査で、主治医が水頭症を疑い、
せき髄液を抜く処置をしたところ、
父の症状が一気に改善したため、
水頭症と診断されるに至る。
 
水頭症の症状が弱かったことや、
いままで大きく精神的に依存していた娘の
転勤など、
環境が激変。
不安や心配が大きくなったことなど。
父自身の性質上精神面を疑うことは、
家族はもちろんお付き合いの長い
かかりつけ医も同じだった。
そういうこともあり、
判断は難しかったように思える。
 
この時期の父の体調管理の記録は、
デイサービスでの朝夕の血圧体温の計測
トイレの状況が連絡帳に記入されている。
両親とも週6日のデイサービス。
食事量も朝夕チェックしているので、
1日完全に管理された状況だった。
また、重要な健康管理項目の排泄。
尿量を紙おむつやパッドの交換回数で、
およその概算を出せたことを記憶している。
 
日常の健康状態の記録をこまめにしていて、
なおチェックも怠らない状況。
環境の変化が大きいこと。
それに伴う精神的不安が大きいこと。
様々な要素が重なり合って、
一つ一つを検証しながら、
原因を追究していくのは、かなりの困難。
 
妹三女の転勤前の準備から
父は精神的にも病んでおり。

それは、
それまで妹三女が分担してくれていた
朝食介助とデイサービスの準備、
夜の状況確認と休日の介護と家事を
ほぼ私が引き受けることとなったので、
私の体力と精神力もかなりのダメージ。
 
妹次女も見かねてそれまでの仕事を
4月下旬には退職、
毎日のように介護に通ってくれた。
 
父の症状悪化は母の症状悪化を引き起こし、
それまでなんとか歩いていた
父が歩けなくなり、
母も父ばかりにかまう私たちに苛立ち、
暴言暴行動が多くなり、立ち上がりや
歩行が不安定になり。
二人とも、毎日毎晩の夜の尿量が増え、
衣服布団ばかりか髪までも濡れるような
状況になった。
私が深夜に帰宅し早朝に実家に行くまで
の6時間ほどの出来事。
 
掃除は寝室居間台所トイレと糞尿の始末
からはじまり、床壁家具の消毒まで。
洗濯は布団一式、衣服。
汚れた状態で動き回るため、
臭いも量もすごかったので一日中洗濯。
 
親の介護は自分が選択したことなので、
日々消耗しながらも次の手を模索。
 
そんな中で、思いこみが起こっても
仕方ない。
そんな介護家族の話を聞き
よく理解してくれていた医師が
私たちの話に惑わされても仕方ない。
 
その経験から、
どのような状況で自分にどんな感情が
あったとしても、
両親の今後について判断するときは、
感情を忘れて事実のみを見るように、
ということをより一層意識するように
している。