おととい、かさこ塾の最終プレゼンテーションでわたしの話した内容を書いておきます。
記録です。

塾生の方々は、介護について興味はなかったかもしれませんが、そんな方々にわたしの経験が少しでも役に立つことがあるかもしれないという、できれば役に立たないで済みますように、みなさまが幸せに過ごせますようにと思いながらも、だけどもこの超高齢化社会で自分ではなくても友人知人親族がそのような経験をする可能性は高いわけで、そのときに思い出していただけたらという切なる願いを込めて話した内容です。
なお、プレゼンは3分間でしたので、こちらでも読みやすい内容になっていると思います。



<認知症介護に入る前に知っておきたい3つのポイント>

私は、若年性アルツハイマーだった母を発症から約20年、また脳卒中を患った父が血管性認知症と診断されて8年、両親に寄り添って介護してきました。この経験から、もしみなさんのご家族や周りの方々に介護が必要になったとき、知っておいてほしいポイント3つをお話ししたいと思います。


①病院受診がスタート地点

 介護認定を受けることが介護保険を利用し、介護される人の生活を守ることの第一歩です。そのためには、まず病院受診をし、主治医の意見書を書いていただく必要があります。
 母は、若年性アルツハイマーの診断を受けるまでに7年もかかりました。母自身が頑なに病院受診を拒否したからです。
 最近では、治療方法も治療薬も増え、病院受診が早ければ早いほど治る可能性が高まっています。


②介護する人のストレス
 
 認知症の介護では、食事、歯磨き、洗濯、トイレ、入浴、着替えなど1日中つきっきりで生活をお手伝いする必要があります。一時も目を離せない状況が非常に多いのです。そのため介護する人は自分の生活や仕事さえままならなくなり、ストレスがたまり、気分転換どころか睡眠時間もとれなくなることも多いのです。そこで、3つ目。

③相談できる人を作る

 その理想として、医療関係者、介護関係者、親族があげられます。

・医療関係者では、病気のことを知る医師、看護師、薬剤師です。
 病気についての正しい知識を持つことが健康管理の第一歩だからです。

・介護関係者は、自分(介護する人)の知らない親(介護される人)の状態を知っているので、よりよいアドバイスをもらえることがあります。

・相談できる親族とは、「口は出さずに手を貸してくれる人」です。


以上このようなことから、介護には精神的体力的金銭的な負担が大きいことが想像していただけたのではないかと思います。
 みなさんがもし認知症介護に直面したときこの話を思い出していただければ幸いです。





いつものグダグダとは違って、内容を2週間ほど吟味し、自分と経験を掘り下げ、話したい内容にまとめました。あれこれ書いては削り書いては削り、初めての作業で苦しくつらいことが多かったのですが、出来上がってみると、こんなものだなぁと実感。もっと本質に迫れるよう努力していこうと思った次第。
 


プレゼンの写真を撮ってくださったのは、福岡塾生の山崎玲子さんです。
ありがとうございました!
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ちなみに、わたしの資料を持ってくださってるのは、櫻木よしこさんです。
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