どんなに高級な柄前でも、経年による劣化を防ぐことはできません。


伝統工芸職人って・・・

特に江戸時代の拵えにいたっては、柄糸は粉状に崩れ、鮫革はボロボロと粒が落ちてしまいます。

そのような症状が出ている柄前は、当然下地も破損しています。


伝統工芸職人って・・・

鮫革を剥がすと、このような状態です。

内部が、キクイムシによる被害を免れることはありません。

時代拵えをお求めになる時は、必ずこのような状態であることをご認識ください。


この柄前は、どうしても手がつけられず長年手元においてきましたが、どうやら時間切れのようです。