穀雨の候、自らを農奴に陥らすなかれ <新規就農者への提言> | 「農業は 人生を賭ける 価値がある」

穀雨の候、自らを農奴に陥らすなかれ <新規就農者への提言>

 

「農業は 人生を賭ける 価値がある」

 

雨降りて

百穀を潤す

 

穀雨の候

北海道ニセコより

ご挨拶申し上げます。

 

お元気でしたか?

Mrs.&Mr.小柴 は

今日も元気に働いております!

 

 

 

 

 

 

 

年間の暦時計

冬至をてっぺんとする

一日に置き換えれば

 

穀雨はさしづめ

朝8時

 

いよいよ日が満ちて

生き物が膨らむ時間帯ですね。

 

 

 

 

 

 

 

北海道の気候風土を

照らし合わせてみれば

先の清明あたりから

暦に追い越されていて

 

実際の季節は

まだ穀雨とまでは

いきません。

 

霜は五月中旬まで止まないし

朝晩のストーブも欠かせない。

今朝など峠は

しっかりと積雪・圧雪路

 

それが北海道の

穀雨です。

 

 

 

 

 

 

 

巷でも

新学期・新年度が

始まってます。

 

真新しい制服やランドセル

新・上級生となった子どもたちの

初々しい緊張が眩しい!

 

畑でも

バイクの運用を開始し

クルマもタイヤ交換を済ませて

差し詰め

短靴に履き替えて

自転車で走り始めた時の

少年のような気持ちの時期

 

それが 季節を耕す物語 的の

身近な穀雨とも言えましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

北海道 小柴ふあーむ

シーズンの先頭を切る作業は

メロンの仕込みです。

 

折しも4月8日

工程表から3日遅れで

今季初のメロンたちが

ハウスに降りて行きました。

 

歳の頃なら

まさしく小学校入学!

 

それまで育苗ハウスで

温床と厚い保温剤材に包まれて

寒さに当たらぬよう育てられてきた

メロンの苗たち

 

しかし成長に合わせて

さらに広くて深い世界を求めて

外界へ飛び出す

第一歩

 

それが

苗の定植

と言えましょう。

 

 

 

 

 

 

 

農村においては

秋から春は

経営体の入れ替わりが起きる

超・現実に直面する

複雑な時期でもあります。

 

願い叶わず

奮闘敵わず

去らねばならぬ者

 

入れ替わりに

明るい未来を

根拠なく信じて

門戸を叩く者

 

悲喜交々の感慨が

地元農業界で起こります。

 

 

 

 

 

 

 

いまは体制が改善されて

受け入れ制度も手厚くなりましたが

それでも

税金による支援を受けて尚

武運に恵まれぬ経営体もママあるのが

新規就農の現実です。

 

いや農業のみならず

商工業あまねく

創業というものは

己の意思だけではどうにもならぬ

不確定要因を相手に取り組む事業ゆえ

成功への道のりは画一的ではありません。

 

こうやれば必ず成功する!

 

などと言う人はまず居ませんし

もし居るとすれば

それは別な意図を持った

アブない人かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

自分たちの経験を元に

成功(いや己を成功とは思えないけど)のために

必要最低限の資質を思い浮かべてみますと

・・・

 

やっぱり

プロジェクト遂行能力

事業の管理能力が

現場の技術・技能以上に

求められるのじゃないかな?

と感じます。

 

計画性とか

リスク管理とか

緩急自在とか

チーム運営とか

資金管理とか

 

ごくごく一般的な

サラリーマンとしての能力が

実は農業現場でとっても役に立つ

と私たちは感じてます。

 

 

 

 

 

 

 

「サラリーマンに何ができる!」

と言われて始めた

私たちの新規就農

 

でも今思うのは

「サラリーマンやってて良かった!」

と自信を持って言えます。

 

例えば

複式簿記の概念を持っていれば

資金管理や投資計画の失敗リスクは

幾分でも減らせるとか

 

商品企画は事業計画と直結し

工程管理と生産技術の根拠になるとか

 

大きな会社の

各部署の存在意義を

自分一身の中に落とし込めば

求められるスキルとデューティーが

明確化しやすいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

これから

行政が支援して

新規就農者を誘導するならば

・・・

 

その資格審査においては

メーカー経験者というのも

アリだと思いますけどね。

 

さらに具体的には

複式簿記での管理能力と

資産過剰の状態であること

 

補助金適用に際しては

流動資産への抵当権設定とか

使途限定と紐付けとか

 

それに耐えうる

計画的な準備能力が

経営開始後の運営を推し図る

身近な指標になるんじゃないかな?

 

と思うところです。

 

どんな業種でもそうですが

準備段階で経営が始まっている

という意識が無いと

無理だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

先日の町報によれば

今年度も2組の新規就農者が

行政支援のもとで

挑戦し始めてるそうです。

 

例えは乱暴かもしれませんが

農奴 ばかり増やしても

地域のためや

ご本人たちのために

なりません。

 

人生を損なう悲劇を

量産するだけになっちゃいます。

 

農業者は

農奴 じゃありません。

 

そこんところ

明確に意識できてる環境と

なによりご本人たちの

広くて深い見識によって

ふくよかな人生が実らんことを

期待して止みません。

 

 

 

 

 

 

 

農奴

 

新しい資本主義とやらに

積み残されるか?

あるいは便乗できるか?

 

物事の本質は

あくまでも

モノづくり

 

売上が何億だとか

顧客が何万人だとか

従業員が、設備が、

と自己誇大妄想に陥ると

 

気が付けば屋台が

傾いていますよ。

 

サラリーマン経験者の

そうした悪法の習癖を

自分で厳に戒めて

 

本分を絶対に忘れずに

迷った時には原点に立ち返る

勇気と冷静さを

身につけていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

身についてない美辞麗句を

お客様は直感で見抜きます。

 

お一人お一人の

声にならぬ声を察知して

現場の運営に落とし込む。

 

毎日いただくご注文の手続きをしながら

今年の穀雨に際して

褌を締め直しております。

 

それでは、また

 

 

 

 

 

 

北海道 小柴ふあーむ

 

代表 和美
その夫 孝志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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