ひと手間加えた大人のジャーマンポテト
今日は北海道らしいじゃがいものお話。
北海道は言わずと知れたじゃがいも王国。
沖縄を除く都道府県全てで生産されているじゃがいもですが、
国内生産量のうちおよそ8割が北海道産です
(ちなみに2位は長崎県で、割合は4%程度)。
さて、そんなじゃがいも王国に住んでいると、
本州ではなかなか見ることのない品種を日常的に見かけます。
男爵・メークイン・キタアカリは当たり前、
トウヤ・ワセシロ・インカノメザメ…
それぞれに色・味・食感の特徴があるので、
作る料理によって使う品種を分けられるのが嬉しいところ。
まぁ、どう使っていいのかわからず手を出せていない物も多いというのが
どちらかと言えば本音ですが…
ここのところ、近所のスーパーでマチルダという品種が
並んでいたので、買ってみました。
調べてみると、面積当たりの収量が男爵の1/3程度の希少品種だとか。
通販で売ってる農園もいくつかあるようです。
今回は規格外品だったのか、むしろ男爵より安く購入(笑)
小粒で球形に近い楕円形、皮は薄く芽も浅いため、
ちまちま皮を剥くのは大変そう 皮つきのまま調理したら美味しそう
というわけで、フライドポテト風のジャーマンポテトです。
「茹でた後に揚げ焼きにする」という手順を踏むことで、
外はカリッと、中はほくほくに仕上がりました。
余談ですが、本場ドイツではこんな料理のことを
ブラート・カルトッフェルン(Bratkartoffeln)と言うそうな
(※Brat=焼く、kartoffeln=じゃがいも)。
そして余談の余談として、日本には
「ジャーマンポテトの研究及び普及、ジャーマンポテト愛好者の交流を
推進し、以って社会生活の向上を目指す」という理念を掲げた
「日本ジャーマンポテト協会 」なるものが存在します。
【材料】
じゃがいも(できるだけ小粒のもの)
ブロックベーコン
にんにく
お好みで玉ねぎ
(今回は不使用)
バター
塩
粗挽きブラックペッパー
お好みでドライハーブ
(今回はローズマリーとタイムを使用)
【作り方】
① じゃがいもをよく洗い、泥をきれいに落とし、半分に切る。
② 水からじゃがいもを茹で、沸騰したら塩を加え、
竹串を刺して「一応通る…でも少し硬い」くらいで湯を捨てる。
③ ②と同時進行で、油をしかないフライパンで、一口大に切った
ブロックベーコンを、表面がカリッとするまで炒めておく。
④ 熱してバターを溶かしたフライパンに、スライスしたにんにくを入れる。
香りが立ってきたら、断面が下になるように③を並べ、
表面がきつね色になるまで揚げ焼きにする。
⑤ ④に③のベーコンを加え、フライパンを回して炒めながら
塩とブラックペッパー(お好みでハーブも)を全体にまぶす。
ブラックペッパー多めで、ビールが進む大人の味です
⑥ アツアツのうちにハフハフ言いながらビールと一緒にどうぞ