長文問題の解き方(小説)その2 評論文との違いとは? | 福島県の中学生・高校生専門オンライン家庭教師

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評論文は日常の言葉とは毛色の違った言い回しが多く,
一見難しそうに思えますが,
逆説の接続詞
断定の助動詞
キーワード
に着目することによって,
ある程度機械的に問題の正解を導き出すことが可能です。

しかし,小説は平易な言葉遣いに見える事から
とっつきやすい印象を持たれがちですが,
評論文の様に判断できない要素を持っている為,
却って難しい場合があります。

例えば,評論文の場合
「戦争は多くの人々を不幸にする」
という記述があれば,
「筆者は戦争をどのように考えていますか?」
という問題に対して
「多くの人々を不幸にするもの」
と答える事が出来ます。

しかし,小説の場合,
「おじいさんは愛犬のポチをわが子の様に可愛がっていた。ポチを失ったお爺さんの目は潤んでいた」
という記述が本文中にあり
「お爺さんの気持ち」を問う問題が出題された場合,
本文中には「悲しい」という記述はありませんが,
「悲しい」という答えが正解となります
なぜならば,本文の記述より,
「お爺さんがポチをかわいがっていた」
という事実と,
「目が潤んでいた」=「泣いた」
という事実を論拠に
お爺さんの「悲しい」気持ちが裏付けられるからです。

このように,
評論文は記述そのものから答えが結論づけられるのに対して,
小説では記述を論拠として答えの正しさを証明するという作業が必要になります。

次回は,小説の長文問題をどのように解いていけばよいか?
ということについて,具体的に説明します。