頭も身体も、シャンプーやリンス、洗顔フォームもボディーソープも使わず、ひたすら
お湯だけで洗うことで、肌はいつもツヤツヤの健康な状態でいられる
ってご存知でしたか？
・・・マジで？
いや、石鹸使わないと汚れは落ちないし、ばい菌とか死なないからダメでしょう？
と思う人がほとんどかもしれませんね。
この方法、年齢の割にとんでもない美肌の持ち主として、芸能界では皆が認めているタモリが、テレビ番組の中で発言したことから、「タモリ式入浴法」と呼ばれています。
ま、タモリさんの入浴法は湯船に入ったりとちょっと複雑ですが、石鹸やシャンプーを全く使わずお湯だけで身体を洗うという行為は同じです。
もちろん個人差があるので、万人に”お湯だけ洗い”が合っているかどうかはわかりません。
なにしろ、日本の人口1億2000万人全ての人に実験したもらったわけでもないので。
人によっては、ワキガがひどい人や、加齢臭がひどい人など、元々の体臭との関連もあるかもしれませんから、絶対におすすめというわけではありませんのであしからず。
女性の場合はメイクをするので、お湯だけだとメイク落としが完全でなくなり、毛穴に残ったメイク汚れが酸化して黒ずみを発生させたりもしますからね。
ただ、一つ言えることは、肌の表面には
「常在菌」
という菌が大量に存在していて、肌の表面で絶妙なバランスを保ちながら、肌の健康を維持し続けてくれている、ということを忘れてはなりません。
石鹸類を使って肌を洗うと、確かに汚れはよく落ちますが、汚れと一緒に常在菌までほとんど落としてしまうため、常在菌はゼロから再び繁殖を始めなければならなくなるんです。
常在菌は長い日数をかけて肌表面でそのバランスを保っているため、毎日お風呂に入って石鹸を使っていると、肌を健康に保つ常在菌のバリアを構築できなくなります。
そもそも人の身体には、全身で100兆個もの菌が存在しています。
菌といっても、いわゆる人に害を与えるばい菌やウィルスなどの種類はごく一部で、大半は人の役に立つ菌ばかり。
腸内を健康に保つ、口の中を清潔に保つ、胃の中で消化を助ける、など様々。
当然、肌をキレイで健康な状態に保つ菌もたくさん存在しているわけで、それらをお風呂に入るたびに毎日、石鹸やフォームできれいに流してしまうのはいかがなものか。
汚れだけなら、お湯で流すだけでほとんど落ちてしまうのに、です。
肌は、常在菌の存在と、その常在菌を維持するための皮脂で覆われているからこそ、外気に含まれているばい菌やウィルス、その他雑菌やカビ菌などから守ってくれているのです。
免疫学の権威でもある藤田紘一郎氏も、お湯だけ入浴法を推奨しています。
”石鹸を使わずに洗い流すだけなんて、汚いのではないか？”
という見方は、実は潔癖症過ぎるのかもしれませんよ。