アドベントカレンダーから来られた皆さん、初めまして。
横浜在住ベルサポの「けいこ」と申します。
普段は7ゲートで応援しております。
15年ほど前、高田保則選手に魅了されて、
ファンサイト「ボンジュール ヤスノリ!」を運営しておりました。
ちなみにアメーバピグでも応援コミュニティ、
「おこしヤスの会」を主催しております。
ヤス君の移籍でチームを離れた時期もありましたが、
2008年ぐらいからまたちらほらとスタジアムに出没し始め、
2010年にベルサポに正式復帰した・・・という感じです。
最近Twitterでは、
ただの「永木キャプテンの天然を愛でる人」になってますが、
サポとしての出発点がヤス君なのでそこは見逃してください(笑)
あと、バンギャルでオタクです。
夢はブロッコリーのスポンサー復帰で、
スタジアムにST☆RISHを呼ぶことと、
平塚出身のV系シンガーKAMIJO氏に、
ベルマーレに出資していただくことです(笑)
よろしくお願いいたします。

さて、本題。
今回「自然体の系譜」というタイトルをつけさせていただきましたが、
ベルマーレに関わっている選手、スタッフ、サポーターの皆さんを見るに、
皆さん、生き生きしていて、
とても自然体だなあと感じることがすごく多くて。
それは、チームがベルマーレ平塚から
湘南ベルマーレに変わった頃も、
眞壁さん大倉さんチョウさんの力で、湘南スタイルが確立されてからも、
全然変わらないなというところなのですよ。
一番それを感じさせてくれるのが、
これから書こうと思っている、高田保則選手、永木亮太選手、
そして広報の遠藤さちえさんだったりします。
さあ、誰に対しての語りが一番長くなるかな!(笑)

最初に好きになった高田保則選手も、
てんね・・・いや自然体のかたまりのような人でした。
この方、外見は俳優の三浦翔平くんに似ている色白の男前なのですが、
ピッチに一歩でも入ると、
顔に似合わぬ泥臭いプレーを連発するという。
(綺麗な形のゴールは少なくて、
 ゴール前の混戦からのゴールが多かった記憶があります)
でも、ピッチを出れば、
のほほーんとしてさわやかな好青年、という印象でしたから。
昔大神(前の練習グラウンド。今より上流にありました)で、
「高田選手のファンサイトをやっているものですが」と話しかけたら、
「あー、はいはい!いつもありがとうございます!」と、
ぺこりと頭を下げられたのが、
私にとってはものすごい衝撃だったのですよ。
「サッカー選手はちゃらちゃらしてるもの」とか、
「音楽やスポーツで優れていても人間性が優れているとは限らない」とかいう前提が、
一瞬にして覆った瞬間でしたから。
それ以来、ワンダーランドで目の前で天然を炸裂させられる、
ヒーローインタビューで炸裂する天然にスタンドで頭を抱える、という日々が、
ヤス君が退団するまで続くことになります。
正直今とあんまり変わらない(笑)
現在は解説者をされているヤス君ですが、
解説中アナウンサーに話題を振られたときの、
「そーですね」「そーーーですね」「そーーーーーですね」の三段活用に、
(ーーーーが長いほうが言いながら考えてる)
ああ、この人はちっとも変わらないな、
ということを感じたりなんかして。

最近サポになったという人も増えたので、
「高田保則という選手を知らない」という方も増えたのですが、
やはり私のサポとしての出発点はヤス君なので、
ついつい長く語りそうになってしまいますね。
あと、本当は坂本営業本部長についても語りたいのですが、
今回のテーマからちょっとそれてしまうので泣く泣くカットしたのです。
ヤス君知らない、で会話が途切れることも増え、
「坂本さんの湘南移籍でファンになりました」という、
それも実は本当です、な説明をすることが多くなりましたね、最近は。
(実は最初にベルマーレの練習グラウンドにいったのは、
 坂本さんのいたジュビロのサテライトを見るためだったりします)

ちょっと本題からはそれてしまうのですが、
私がベルマーレを取り巻くコミュニティに居場所を見つけられたのは、
自分自身の生い立ちもちょっと関わっていて。
小学校のころずっといじめられていて、
自分の好きなこと、自分自身、自分に関わる全てのものを、
否定され続けるという経験をずっとしてきたので、
「ひとりの人間」として、
「自然体の姿」を尊重してもらえるという世界があるというのが、
当時の自分の価値観からしたら、信じられないことだったんですよ。
大げさかもしれないけど、自分の生きてきた小さな世界はそういうところでした。
その小さな世界から一歩踏み出すことで、
「人に迷惑をかけなければ、自然体の自分のままでいい」ということを、
私はベルマーレを取り巻く人々から教わったことになります。
本当にベルマーレを通じて出会った方々
(選手もスタッフさんもサポーターも友人もひっくるめて)には、
感謝の言葉しかありません。
古傷が痛む日もありますが、
今日も私は元気に生きてベルサポしています。

まあそれはそれとして、話を続けましょう。
このベルマーレの「自然体の系譜」を、
今一番引き継いでいる人は誰か、と言ったら、
間違いなく永木亮太選手だと思うのですよ。
ピッチ上では頼れるキャプテン、
ピッチを一歩出ればマイペースでお茶目な好青年、と。
ベルマーレって、選手とサポーターの距離が適度に近くて、
選手と話をするのにあまり緊張しないというか、
話しやすい距離感のチームだと思うんですね。
なので、昔から選手と話すときに緊張した、という経験があまりないんですけど、
永木くんに関しては、あの目でじーっと見られると、
何喋ろうとしてたか吹っ飛ぶ、という今までにない現象が起こりまして。

いや、理由は簡単なんです。
永木くんとお話させていただくと、
いつもてんね・・・・いや想定外のリアクションが返ってくるんですよ。
一回朗読劇で使う脚本持って行って、
「お芝居で使う脚本にサインもらってもいいですか?」と話しかけたら、
「え、おしぼり?」と真顔で聞き返された話は、
仲間内では伝説になっております・・・・。
(他にもシャーレおぼん事件とか大竹くんへのみんベルビデオレター事件とか、
 あげるとキリがないので省略)
永木くんの魅力って、やっぱりボランチとしての存在感であったり、
あの強烈なフリーキックだったりするのですが、
やはり私は、あの飾らない人柄を上げたいと思います。
ファンサの列がどんなに長引いても、
最後まで一人一人丁寧にファンサする姿がすごく印象に残っていますので。
並んでる人も永木くんはファンサが丁寧だから、
時間がかかってしまうことわかって並んでるから、文句も出ない。
これも彼の人柄だろうなと。
そしてあの少しはにかんだような笑顔を向けられると、
とりこにならずにはいられない、それが永木キャプテンという人です。

ちなみに最近、ベルマーレのスタイルが知られてくると同時に、
「ベルサポさんですか?永木いいですよね」と、
声をかけていただくことが増えまして。
チームはなんとなく知ってるけど、知ってる選手がいないという状況が、
けっこう長く続いていたので、これはいい傾向なのかなと。
今でも多いですからね「ベルマーレって平塚でしょ?」と、
「ベルマーレって中田ヒデのとこ?」と言われること。

それにしても、ベルマーレの選手たちって、
ファンやチームに関わっている人を、
すごく大事にしているんだな、と感じていたんですが、
それに関しては、大学生のとき、
社会人インタビューで広報の遠藤さちえさんのところに行って、
全ての謎が解けたんですよね。
ベルサポになったときから、ずっとさちえさんは憧れの人で、
まさか1対1でお話させていただくことができるなんて思ってもいなかったので、
なんというかもうね、さちえさんからして「ザ・自然体」な方なのです。
細身の体に溢れるエネルギッシュさと、優しさと選手たちを包み込む包容力。
あの人がいるから、選手たちも他のスタッフさんもみんな、
笑顔で自然体でいられるんだろうなと思わずにはいられませんでした。
今でも、さちえさんにインタビューした時のノートは宝物です。
あと「人生に無駄な経験なんて一つもないんだよね」とさちえさんに言われたときは、
過去の記憶が一瞬ふっとよみがえって、涙が流れそうになりました。
ああ、子供の頃の経験にふたをするのではなく、
生かす道がどこかにあるはずだと、
そう思えるようになったのも、さちえさんのおかげなんですよね。

それと、さちえさんてものすごく記憶力がよくて、
一度会った人の顔は絶対忘れないんですよ。
私もスタジアムやイベント会場でさちえさん見かけて、
仕事の合間を見てご挨拶させていただいたりすると、
「勉強頑張ってる?」なんて声かけていただくこともあったり・・・・。
女神様とはこういう人のことを言うんだろうなと思ったのは言うまでもありません。

こうやって書いてみると、
私はもちろん今のピッチ上の「湘南スタイル」が好きだけれど、
その湘南スタイルを支えている人たちの「自然さ」が好きで、
ずっとベルサポをやっているのかもしれないなと思うのです。
将来的にやるサッカーは変わるかもしれないし、
選手の入れ替わりはもちろんあるだろうし。
それでもこの「自然体のスタイル」だけは変わらないで、
続けていってもらいたいのです。
なんというか、
ベルマーレには、関わった人を幸せにするクラブでいてほしいなと。
やっぱり私の中では、
「ベルマーレ=自然体=人があたたかい=人を育ててくれるクラブ」なのですよね。
現にそれによって救われた自分という存在がここにいるわけで。
この自然体の系譜が、ベルマーレの歴史が続くのと同じように、
選手やスタッフが変わっても、受け継がれていくことを願っています。

最後に1枚。
最近絵はあまり描かなくなったのですが、久しぶりに。
アナログの絵をWebに載せるには限界があるんですが、
やっぱりヤス君と永木くんについて描くとなったら、
こちらも描かずにいられなかったので。



こんな感じの絵を、
毎月「ボンジュール ヤスノリ!」のために描いていた頃を、
少し思い出しました。