津和野の祖父母殺害:検察「冷酷、執よう」 無期懲役求刑 被告、表情変えず /島根

 昨年5月に津和野町で祖父母を殺害したとして殺人罪に問われた孫の有田直樹被告(24)の論告求刑公判。検察側は無期懲役を求刑しながら「冷酷、執ような犯行」と指弾した。

 黄色のトレーナーとベージュ色のズボン姿で法廷に現れた有田直樹被告(24)は弁護人席の前に腕を組んで座り、表情を変えることなく検察官の論告を聞いた。

 検察側は争点となっていた責任能力について、「(広汎性発達障害の)アスペルガー障害であることのみから直ちに心神耗弱であったと言えるものではない」と主張。またもう一つの争点である自首の成立についても「警察が被告人を疑っていた」として反論した。

 弁護側は事実関係については争わず、「社会性が培われず社会的不適応に陥りやすいアスペルガー障害で、その二次的障害の社会恐怖や強迫性障害などがあった」として、犯行当時は有田被告に限定的責任能力しかなかったことを主張。また家族に手紙を書くなど反省している様子も見受けられると寛大な判決を求めた。

 有田被告は「犯罪というものはポーカーゲームのようなものと言った人がいる。本件についても過去まれに見る素晴らしい芸術作品ができたと自負している」と述べる場面があった。 毎日



殺人:祖父母を殺害…孫に懲役30年判決 松江地裁

 島根県津和野町で昨年5月、有田喬(たかし)さん(当時81歳)とツルミさん(同76歳)夫妻が殺害された事件で、殺人罪に問われた孫の無職、有田直樹被告(24)に対し、松江地裁は22日、懲役30年(求刑・無期懲役)を言い渡した。被告は捜査・公判段階の2回の精神鑑定で発達障害と診断されており、責任能力の程度が争点だったが、吉井隆平裁判長は「障害は犯行に影響があったが、社会的に強い非難を受けることを理解していた」と完全責任能力を認めた。判決によると、直樹被告は昨年5月22日、同町の自宅で、喬さんとツルミさんを包丁やカマで刺すなどして殺害した。

 検察側は公判で「動機は祖父を殺害することで父親を社会的な非難にさらすというもの」などとして責任能力があったことを強調。弁護側は心神耗弱を主張していた。

 吉井裁判長は判決で、動機について「父に対する強い不満を抱き、殺害の対象を父から祖父母に変えている」と指摘。そのうえで「自省する様子がうかがえ、更生の可能性も否定できない」と述べた。 毎日


確か 奈良の父親を殺した子もASでした。



有田被告の紫の発言を聞くと、

「ああ、なにも教育されなかったASの特徴がよくでてるなあ・・・・」と感じます。


いわゆる我々の世界でいうところの冷酷無比とは違うんですよね。

かといって精神障害でもない。


説明が難しい。

検察の人にも理解できない、アブナイ障害としか認識されないでしょう。


司法でいうところの責任能力というのは

認知症とか精神疾患で 状況判断能力が著しく低下している場合にのみ

認められ、発達障害で認められることはまずありません。

私はそれでいいと思っています。


だけど、厳罰でどうにかなる問題でもありません。死刑になるわけでもないし、いつか必ず

社会に出てきます。

フォローなく社会に出ても、同じことになるだけのように思います。