そういえば佐々木先生の勉強会で

何回か切羽詰まった成人の方の保護者のご相談を聞く機会があったのを思い出しました。


「(いままでたくさん学校でも家庭でも無理をさせてきて)→強いひきこもりになった。

暴力をふるっている。等々。どうしたらよいのでしょうか。」

という質問に

佐々木先生のお答え。

「それは早期療育ができてないから!あなたの身近に適切なアドバイスをくれる

専門家がいなかったから!・・・(以下 日本の現状についてのお話)」 終了。

お母さんは無言・・・


私は「精神科医としてその回答はどうかな~」と思っていたのですが・・・・


一人だけ、「でもうちの子供はもうそうなってしまっているので、今後のことをお伺いしたいのです・・・」と

意を決してお話しされた人がいました。

「国治研のセミナーがこんどある。そこにイギリスの少年院の人が講師でくるから

そこで何らかのヒントが得られるかも知れない」と言われました。


そうなんですよ。

過去を振り返ってもしょうがないのです。

今からできることをやらないといけない。

もちろん、同じことをくりかえさないように

後輩に伝えることも大事ですが。

すごく根気と忍耐を必要としますが、できないことはありません。

崩壊した後の再生には当事者の本や 少年院の実践の本が役に立ちます。

「早すぎることはないが、遅すぎることもない」

現瀬戸少年院の向井義様(私的に 様です)の好きな言葉 だそうです。


佐々木先生はその後、ひきこもりの勉強会も始められたそうです。

きっと実のある持ち寄り話があったものと 想像しています。