TVドラマ版の日本沈没。
物語冒頭はヒロイン玲子さん(由美かおる)の脈絡のないお色気テニスシーンから始まり、その後、主人公の小野寺(村野武範)の婚約者が地震で死亡してしまうという衝撃のスタート!!
「一体どうなって行くのだろう?」とグイグイとドラマに引き込まれていく。
もともとドラマに登場するメカに興味があると言うヨコシマな動機で視聴開始したのだが、お話自体も興味深いものだったので嬉しい誤算であった。
さて、メインとなる乗り物は海底調査を行う潜水艇である。
まず最初に登場するのがわだつみ号。
こんな感じのレトロな潜水艇だ。
さっそく真似して作ってみたのがこれだ。
雰囲気は出ているのではなかろうか。
もうちょっとずんぐりした感じがだせればいいのだが、このサイズで再現するのはいささか限界がある。
ナレーションによると「現代科学の粋を集め、8,000mの海底へ潜り800気圧の圧力にも耐えられる」とのこと。
日本が誇る調査潜水艇しんかい6500が6,500mに安全に潜れることを考えると、わだつみ号は相当な高性能である。
小野寺が操縦するわだつみ号は、事あるごとに科学者-田所博士(小林桂樹)の強引なお願い(命令?)で海底調査に出かけることになる。
そして、毎回事故に遭う・・・・・。
そう・・・・ほぼ毎回・・・・。
序盤では近海調査に出かけたところ、途中で日本海溝に進路変更を強要される。
そんな極端な変更って・・・・
ナレーションで「世界最長の日本海溝。最も深いところで10,374mもある。」と言っているが、wikiで調べたところ日本海溝最深部は8,020mとのこと。
このドラマでは科学検証は行わず、おおらかな気持ちで視た方がいいみたい。
また「わだつみ号が10,000mまでもぐるとして海水の圧力は1,000気圧・・・・」とのことなので、完全にオーバースペックの無謀な潜水でもあるようだ。
それでも日本海溝の最深部まで強引に潜ってしまうのだったのだ。
で、お約束通り10,374mの深海で事故にあってしまう・・・・・・・。
そして、当然の様に危機一髪で生還するのだったのだった・・・・。
わだつみ号は通常は船に乗せられて移動しているのだが、なんと、飛行艇おおくにに載せて空輸することもできるのだ。
もちろんこのシーンも再現だ。
ちゃんとわだつみ号を積載可能。
このシーンを再現するためにわだつみ号を無理してこの小さなサイズで作る必要があったのだ。
飛行艇に潜水艇を積むというかなり無理な設定なのはご愛嬌。
「どうやって載せた?」
「どうやって降ろす?」
・・・・このドラマでは科学的検証は行わず、おおらかな気持ちで視るのが一番だと思う。
とにかくカッコいいので細かいことは気にしない方がいい。
さて、物語り序盤で小野寺は勤めていた会社を辞めてしまった。
よって、会社所有のわだつみ号にも乗れなくなってしまう。
その後、小野寺はD計画(日本国民を海外に脱出させるプロジェクト)に参加する。
そのD計画が外国から購入したケルマディック号が、以降のドラマの主役メカとして大活躍していくことになるのだ。
わだつみ号と同じサイズで再現したものがこれだ。
ん~。
このサイズにこだわったせいか、なんだかビミョーな出来上がり・・・・
劇中のケルマディック号の紹介はこのようなもの。
「フランスで作られたこの深海潜水艇は、日本のわだつみ号と違って普通の潜水艦のように航行することができた。」
えぇ~!!わだつみ号は普通の潜水艦のように航行できなかったの!?
「速力15ノット、航続距離700km、日本海溝最深部まで楽に往復が可能だったのである。」
あまり詳しくないのでもはやどれぐらいすごいのか分からないのだが、自衛隊の潜水艦の速力がのきなみ20ノットなので、こんな3人ぐらいしか乗れない潜水艦でこのスペックはすごいものなのだろう。
確かにわだつみ号のように船で運んでもらうことなく、自力で現場まで航行しているのだから、これが普通の潜水艦ということなのだろう。
まぁ、このサイズの作品では頑張って似せる事ができたのではないかと・・・
もちろん、このケルマディック号も毎度毎度潜るたびにアクシデントに見舞われる。
小野寺の潜水艇乗りとしての腕前も疑わしいものである・・・・
サイズを合わせたので、揃っての潜行シーンも再現可能となった。
劇中では、遭難したケルマディック号をわだつみ号が救出し、その直後にわだつみ号が遭難してケルマディック号が救出する、という盛りだくさんなエピソードもあったのだった。
背景をつけると雰囲気でてきているのではないだろうか?
私のブログではメカがらみの事しか触れていないが、ドラマ自体は懐かしいゲスト俳優も多数登場しており、個人的にはものすごく楽しめたので、興味のある人はぜひご覧下さいね。
(26時間かかるのでそれなりに気合と覚悟が必要だが・・・・)
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