【ネタバレ注意】


 映画「インセプション」観てきました。レオナルド・ディカプリオ主演、そして渡辺謙さんも出演で、「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督の最新作。かなり話題になってますよね!今日の映画館は、話題作ってこともあり~の、夏休みに入ったってのもあり~ので、ほんまにすごい人でした。いっぱい!!
 ストーリーです。人の夢の中に入り込み、その人の潜在意識の中からアイデアを盗むことができるという特殊な能力を持つコブ(レオ様)。そんなコブは企業の社長サイトー(渡辺謙)から依頼を受け、仕事に取り組むことになります。それは、サイトーのライバル会社の会長の息子の夢に侵入し、父親の築いた会社を崩壊させるようにアイデアをインセプション〈植え付け〉すること。アイデアを盗むことと、インセプションさせることは全くの別物。最初はその依頼を拒んだコブですが、サイトーが突きつけた条件により、依頼を受けることに。インセプション実行の為、仲間とチームを組み、他人の夢の中に進入する・・・といったストーリーです。
 ここからは、感想です。例によってネタバレがあるかもなので、ご注意ください。まずは、ストーリーですが、まぁすごい!こういうことをよくもまぁ考え付いたなと。そこにもう拍手喝采したいです。結構ムズかしいとこもあるので、自分も完璧に理解できたとはなかなか言いがたいですが、それでもストーリーの進行には支障がない程度には理解できたつもりです。だから、誰でもきっと大丈夫。ただ、夢の中に忍び込むのではなく、夢の中の夢の中の夢の中の夢ぐらいまで忍び込んでいっちゃうので(夢見ている夢をみている夢を見ている夢っていう状態。なんのこっちゃ?)、こっちの想定していることをぐぐ~~んと追い抜いていっちゃいます。やから、ついていくのも必死です。そのストーリーが進んでいく中で、モルという、コブの奥さんの話がちょいちょい出てくるんですが、これは要ったのかな~。出てくる度にうわっ・・・ってなりました。ことごとく邪魔してくるからうざいのなんの。夢の世界にとりつかれる怖さを描く点では要ったのかもしれないですが、ミッション自体とは関係ないですし、そこまでフィーチャーしてこなくてもよかった気がします。んで、そのモルとのことにやたら首をつっこんでくるアリアドネ(エレン・ペイジ)もうざかったです。絶対こういう、首突っ込みたがるうざい子っているよね。んで、物語が進んでいくに連れて、ターゲットの父子の感動ストーリが描かれて、自分もちょいほろろってなるんですが、いやいや、これこそがしくまれたインセプションやったんや!と、感動してる場合じゃない!と、自分の会社のシェアを上げたいサイトーの目論見なんやと冷静に考えると、いい話にしようとしてるんやけど、実はそうじゃないってとこで、なんかちょい複雑な気持ちになりました。でも、そこらへんは別にいいです。で、ラスト。はいきた!またこういう終わり方・・・。ちょいやめてよ~。ハッピーともバッドともとれるエンディングです。コマ、止まってくれ~~!と祈ってるうちに終わっちゃった・・・。う~ん、どっちなんやろね~。自分はあの後、ちゃんと止まってくれると思うことにします。でもま、どっちにしても、コブとモルもそうやったし、調合人のとこにいたじいさん達もそうやったし、アリアドネもそうやったし、いったん夢の世界に魅了された人間達は、麻薬みたいなもんで、なかなかそれなしには生きられなくなってしまうんやろうから、コブが家族の元に戻れたからといって、夢の世界と縁を切るなんてことはなさそうです。ま、そんなこんなでラストがふわ~ってなりましたが、ほんまによくできているストーリーです。
 映像もすごいです。予告で流れてるような街が折りたたまれていくみたいな壮大なシーンが、あれ?こんなとこで使われちゃうの?みたいなとこはありますが、それでも、みていてやっぱ迫力ありますし、アクションもかっちょいいです。雪山のとことかはしびれたし、頑張ってたのが、アーサー役のジョセフ・ゴードン=レヴィット。無重力での戦闘シーンとか、かっちょぶーでしたし、コブチームの中でもひときわ光ってたと思います。依頼者ながら、夢の中へと同行することになるサイトー役の渡辺謙さん。思ってたほど重要な役割ではなかったですが(いや、重要は重要なんすが、もっと出てるかな~って勝手にこっちが想像をふくらませてただけです。すんません。)、それでも、こういう映画に日本人として堂々と名を連ねてるっていうのがうれしいじゃない!!ほんまに周りの俳優さんに一歩の引けもとらない存在感を放ってました!レオ様も、ただの若造から年をとって、複雑な役柄も立派にできるようになられたな~と、改めて感じました。
 うん。そんな感じかな。とにかく、これはもう、こういう映画を考えたひとのアイデアを楽しむ映画です。この映画を観て、そのアイデアのすごさをインセプションされてみてください。
「インセプション」★★★★☆
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