【ネタバレ注意】


 またまた映画の感想です。1本目は「アヒルと鴨のコインロッカー」。伊坂幸太郎さん原作のやつです。主演は濱田岳、瑛太、関めぐみ、大塚寧々など。これはね、おもしろかったです。原作は読んだことなくて、でも、勝手なイメージでコメディ的な感じの映画かなぁと思ってたら、全然違う。シリアスなのね。サスペンスなのね。そ、やから想像とは全然違ってんけど、おもしろかった。伊坂さん独特の後半にロジックがピッタリはまって、んで、えーっ!?ってなる展開とか、ほんま心地よかった。んで、瑛太はすごいね。演技力的なヤツ。河崎と、プータン人、見事に演じ分けてたもんね。瑛太の演じる河崎は松田龍平やっし、プータン人はほんまは山形弁のプータン人の人やったもんね。意味分からん?ならば、見なさい。おもしろいから。今、「ラストフレンズ」ってドラマもたまに見てるんですけど、そのキャラとも全然違うしね。何でも演じれる役者さんなんやね。劇中に出てくる動物虐待のシーンとか、鳥葬のシーンとか、目を背けたくなるような重いテーマとか、考えなきゃいけないこととか、そういうのもいっぱいあるけど、劇中ずっと流れてる神様、ボブディランの「風に吹かれて」も、すごいよかったです。
 もう1本はトビーマグワイア主演の「シービスケット」。競走馬の話です。うーん、アメリカンドリーム。あきらめちゃいかん、見捨てちゃいかん、やり直しはきくよ!ってことやね。またしても、フォレストガンプ的な、アメリカンドリームを描くハリウッド映画にありきたりな展開と、ラストシーン。ふわ~。でも、今回のは動物が主役なとこがあるだけに、何か、ちょっと真剣に見れました。あっ、でもラストシーンっつっても、ラストはちょっとよかったかも。友達が近寄ってきて、声かけてきてくれるとこ。ほんで、バーって勢いつけていって、ほんで終わり~っていうね。ようわからんやろ。ほんなら見なさい。この映画。悪くはなかったと思います。ただ、トビーマグワイアは僕の中でピーターパーカーのイメージが付きすぎてるせいか、ひ弱な男にしか見えんで、気の荒い馬に、気の荒い騎手でうまいこともっていこうっていう展開がどうもイマイチしっくりこなかったのと、ハワードさんはいい人なんか、いや~なお金持ちなんかキャラがつかみきれずで、あっ、でもあの調教師のおじいちゃんはいい味出してたね。ふむ、でも時代背景とかを考えると、みんな貧しくて、この先どうなるかわからん中で、不幸の中で苦しみ、だけど勝ち上がってきた、シービスケットと、ジョッキーと、大富豪と、調教師と、そんな彼らやからこそ、多くの人に夢や希望や元気を与えられたんやと思います。まさにアメリカンドリーム。と、そんな映画でした。やっぱ動物映画は心なしか、なごむ。これは実話なの??

濱田岳/瑛太/アヒルと鴨のコインロッカー/DSL-10005
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