SEXってなんだ? | 地球に恋して ~世界一周散歩ブログ~

SEXってなんだ?







「最後にSEXをしたのはいつ?」



日本人だったら簡単には聞けない質問を
遠い異国からやって来た彼は
サラリと聞いてきた。

私はそんなことを聞かれたことが
恥ずかしくって…おかしくって…

自分の中の本心を隠すように照れ笑いを見せてから
「それは日本人は普通聞かないよ!」
上手くはぐらかしたつもりだった。

だけど彼はもう一度同じことを聞いてきた。
なぜこれを聞いてはいけないのか
本当に分からないようだった。



「○年△ヶ月前・・・。」



正直に答えた。
隠す必要はないのかと思った。



信じられない!
キミはこの旅の間何もなかったの?
日本にいた時にボーイフレンドは?

彼がその後に口にする言葉は想像通り。

一つ一つにゆっくりと答えながら
それは嘘ではないことを強調した。

彼の中の『女としての私』のイメージを確立したかったのか…
彼の中の『日本人女性』のイメージを変えたかったのか…

私はこのことに関して
彼にちゃんと伝える必要があったんだと思う。



━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─



二つのシングルベッドと質素な机と椅子のセット。
ブンブン音を立て続けるファンの真下に私たちはいた。

自分が夢見ていた
ムード満点という言葉からは程遠いはずなのに
私にとってはすべてがドラマチックで
昔どこかで見た物語の演出に見えた。
 


ベッドは二つあるのに
私たちは一つのベッドしか使わなかった。



何がきっかけで同じベッドにいるようになったのか?

私はその時の記憶を無くしていて
彼に聞いてみたことがある。



「キミがこっちに来てほしいと言ったんだよ。・・・・・・・・・。」



私は
恋人以外に自分からそんなことを言える女じゃないと思ってた。
嘘でしょ?って言いたかったけど
実際に同じベッドの上にいる彼を
心地いいと思ってる自分も嘘じゃないわけで
私は彼の言葉を信じることにした。



初めて同じベッドで寝た夜
彼が隣に来てから
私はあっという間に眠りについた。

彼の体温と香りが

心地良くて・・・
嬉しくて・・・

気持ち悪すぎるくらいドキドキしてたのに
私の睡魔は強すぎたんだと思う。

それは
前日にほぼまったく眠れなかったからだった。



「キミがこっちに来てほしいと言ったんだよ。昨日キスしてくれなかったから眠れなかったって。」



あっという間に睡魔に犯されていく私に
彼は優しいキスをした。

私たちにとって2度目のキス。
一日ぶりのキスだった。

3度目…4度目……
この日何度のキスをしたのかを私は知らない。



起きたら昼近くになってた。

彼の腕は私を抱いたままで
猛暑のこの町のエアコンがないこの部屋で
体温を重ねていた私たちは
汗だくになっていたけど

彼の寝息は止まることがなくって

私も彼も
お互いが隣にいても眠れる存在だということが分かって
私の中の『女』の部分が勝利の笑顔を見せた。



同時に



これから自分に起こることが
怖くて怖くて

逃げたほうがいいという声が
どこからともなく聞こえてきた。



携帯の方はコチラ→ ブログ村人気ブログ

PCの方はコチラ→  にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ 人気ブログランキングへ

今日も安否確認してくれてありがと(´∀`)