今回は皆さんが知らないであろう、留学スタイル。その名も「ファームステイ」を紹介します。

国内・海外でできる留学ファームステイを学んでみましょう!!


1. ファームステイとは?

ファームステイには、ファームを経営するファミリーから宿泊と食事を無料で提供してもらう代わりに本格的に労働するエクスチェンジ型のプログラムと、ファームにゲストとして滞在しのんびりと休暇を過ごすことのできるホリデー型のプログラムがあります。」(地球の歩き方 成功する留学より引用)

通常の留学とは異なり、労働(お手伝い)をする場合があるため、取得しなくてはならないVISAの種類も違います。例えばワーキングホリデーVISAや就労VISAの取得が必要になるケースもあります。

ファームステイの目的によって取得すべきVISAをあらかじめ確認しておくことが必要です。



2. どんな場所にステイするの?

ステイ先は多種多様です。カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、イギリスなどの英語圏を中心に人気が高いようです。

ファームステイでは単に農業体験だけではなく、英語力の向上も重要な目的の一つとなっています。

またファーム(農場)で栽培・飼育している作物や動物も異なるため、事前に確認しておくことが必要になります。

例えばカナダ留学応援サイトCanada Studyのホームページを見るとファームステイの種類として、乗馬系ファーム、ファームピッキング系ファーム、大規模ファームなどがあり、単なる学習だけでなく、楽しそうなプログラムがたくさんあることが分かります。

3. ファームステイのメリット

a. 勉強と感じない勉強ができる

学校の教室で英語の講義を受ける通常の留学は“ザ・勉強”です。

一方でファームステイは常に校外学習をしているようなものです。机に向かって勉強する通常の留学とは異なり、アクティビティーの中で英語を学ぶことができます。そういった意味では、勉強だと感じずに勉強ができるのではないでしょうか?

b.“温かみ”
人生で海外の農家の下で生活を送ることはそうそうないことでしょう。特に日本の都市部に住んでいる若い年齢層の人は農業・自然に触れ合う機会が少ないので、こうした経験は貴重です。山村留学の国際版とでも言うべきでしょうか?

さらにはイジメを受けた学生の心を癒す先としてもファームステイは有効とされています。
私たちが普段の生活では感じることのできない、“温かみ”の中で留学ができる点も非常に魅力的です。



4. ファームステイのデメリット

a. 英語力

アクティビティーで英語を学べるということを良い点として上述しましたが、反面、英語が分からなくても身振り手振りでなんとなく伝わってしまうのが弱点だと言えます。

机の前での勉強や英語での講義は本当に英語を理解していないとついていくことができませんが、アクティビティーでは必ずしも全部を理解しなくてもなんとかなってしまう部分があります。

また授業のようなものが無いため、効率的に英語を勉強することは難しいでしょう。
そのため英語力が格段とアップするかは不明です。

b. 農業に興味がないと厳しいかも

ファームステイをするには明確な目的意識が必要でしょう。単に英語力をあげたいなら、交換留学・語学留学で済んでしまう話だからです。

なぜ農業+ホームステイでなくてはならないのか。これを考えると、ファームステイを“するべき”人は限定されます。

5. まとめ

ファームステイは農業+ホームステイの斬新な留学スタイルです。語学だけではなく就業体験、落ち着いた環境で普段できない体験をできるのは魅力的です。

一方でどの程度の英語力をつけることができるのかは疑問です。
また何故ファームステイでなくてはならないのか、という質問に対してしっかりと答えられるような、明確な留学の目的が必要になります。