私の弟。。。

 

私には一つ上の姉と

一つ下の弟がいます。

 

姉弟のことを書くのは初めてなので緊張します。

「私の弟」と書いただけで

もう泣いてます。

 

最後まで書けるんかい?(笑)

 

私は自分の家族をもつまで

私のお姉ちゃんと

私の弟が

世界中の何より

大切でした。

 

特に不器用な弟は

いつも

気がかりで

 

「なんで上手に生きれないのか?」

「なんでそんな苦労ばかり背負い込むのか?」

「なんで気楽な道を選べないのか」

「なんでもっとずるくなれないのか」

「なんで遠回りするのか」

 

寡黙で

職人気質で

職人としての手先は器用なのに

生き方は不器用な弟のこと

ずっとずっとずーーーっと心配し続けて

おせっかいを焼き続けてきました。

 

弟やお姉ちゃんを傷つけるものがいたら

全身全力で

私が守るんだーーー!

 

と息巻いていました(笑)

 

 

 

弟は数年前に

安定した大工、電気技師を辞めると言い出しました。

父から受け継いだ和菓子を継ぐと言い出しました。

 

「ダッシュ村」という番組で取り上げていただき

城島さんやスタッフの方に

お越しいただいた際のお言葉をきっかけに

「伝統を継いでいく」

ことを決めたそうです。

 

私は大反対しました。

「テレビなんか一過性のものだよー!すぐ注文は減るよー」

「せっかく資格取ったのに」

「せっかく安定した大手の傘下でお仕事いただけてるのに」

「結婚したのに」

「家を建てたのに」

 

どうする気なのーーー!!!!???

 

でも

弟は

「自分で決めたから。嫁が信じてくれたから。」

 

とだけ言いました。

 

完全無添加で

完全無着色・無保存料

とことん素材にこだわった

代々伝わる和菓子

 

決して安価では提供できない上

全て手作り

手間もかかるので日に製造できる個数も限られてる

さらに

「安心安全でも美味しくなければ意味がない」

と研究を重ねる日々。

 

貯金は底をつき

こだわりの強い

妥協のできない弟は

商品開発にばかり

時間とお金を使っていました。

 

私は

 

このビジネスのやり方で

あのビジネスのやり方で

こうしろ

ああしろ

相当うるさかったそうです。

 

ある夏の日に

弟と夜を明かして話しました。

 

その時私は

楽な道に行こうとしない弟に

妥協しない弟に

動こうとしない弟に

 

初めて怒鳴りました。

 

「こんな楽な良い方法が目の前に開かれてるのに!

これほどの利益が約束されてるのに。

これほどの拡大が保障されてるのに!

目を覚ませーー

家族がいるでしょーー

お嫁ちゃんが可哀想でしょーーー」

 

・・・

・・

 

弟は・・・

「お姉ちゃんはお姉ちゃんの目指す道で

成功したかもしれない。

でもお姉ちゃんが「いいと思うやり方」が

全ての人にとって

「幸せ」とは限らないよ。

 

僕たちは僕たちのやり方で

譲れないものは

譲らないと決め

夫婦で足並み揃えて

進んでいる

 

 

もう

 

すでに

 

幸せだよ。

 

本当に限界までなんて

まだまだ先だよ。

 

自分が納得するまでやり尽くして

ダメだったら

なんでもする覚悟だよ。」

 

と静かに

返答されてしまいました。

 

武士と喋ってるようでした(笑)

その言葉に覚悟を感じ取ってしまいました。

泣けて泣けて仕方がありませんでした。

そして

 

 

弟の横に

ちょこんと座って

だまって話を聞いていた

 

お嫁ちゃんと一緒に

泣きました。

 

ごめんなさい。

ねえちゃん傲慢でした。

 

信じてなかったのは姉ちゃんでした。

 

お嫁ちゃん!弟を信じてくれてありがとう。

弟が約束破ったら

私がやっつけてやるから

私に告げ口してね。

 

そうして

私のおせっかいは終わりました。

 

私がおせっかいを終わらせた時・・・

 

弟とお嫁ちゃんは

こだわりを理解してくださる

取引先を見つけ

ホームページを完成させ

自分たちなりの工夫で

上手に副業(幻のたこ焼き)⬅︎これも本当に奇跡の味(笑)

もしながら

持ちこたえ

 

そして

やっと

やっと

 

やっと

 

和菓子で食べていけるように

なりました。

 

お嫁ちゃんから

メールが届きました。

 

今日は

病院で健康診断の日だったのに

待合室でメールも観てしまい涙が止まらなくなって

看護師さんに

「嫌ならバリウム飲まなくてもいいですよ」

と言われてしまいました(笑)

 

この夏は色々と

学ばされました。

 

 

罪悪感は持たないけど

反省(自分の姿を振り返って無駄なものを省く)はいっぱいしました。

 

「見張らなくていい」というのは

投げ出すことではなく

自分が自分の出来る範囲で

 

見守ること

 

せっかく縁あって家族に生まれたから。

 

でもそれ以上に

神様がちゃんと

守ってくれてると

 

あなたも

あなたの大切なひとも

ちゃんと守られてると

信じることだと

 

そして

本人の力を信じる事

 

教えられた

日でした。

 

戦国時代からそのまま抜け出てきたような

頑固者の弟の魂を込めた

和菓子

広がることを

願ってやみません。

 

 

 

 

 

あなたの一日一日が幸せでありますように。

 

いよいよ今週です!↓


このたび大活躍の四国のこの方のおかげで
薬剤師であり減薬師であり
株式会社社長でもある
この方
コラボトークショーの機会を頂きました

詳細・お申し込みは

こちら



 

本の購入はこちらよりお願いします