いや初回に載せたときにすでに書いてあったんですが、

この記事はあまり建設的じゃあないなあと思っていたのに

「うぴょろ!うぴょろ!」

と言われましたので、加筆修正して載せることにしました。


ps3?


③儲かるか
これは主にハード屋とソフト屋の政治的争いの種になります。
いわゆるニワトリタマゴ問題で、
大命題 ハードが売れるにはソフトが、ソフトが売れるにはハードが必要
ということです。この意味から
「ハードを売るためにはゲームソフトの力だけじゃ足りない」
と考えたのがソニーなわけでMSもそれに続き、任天堂は逆らっています。
(私は任天堂手法に1票投じます)
またソフト屋大手は、
「ハードが普及しなきゃソフト作っても儲からない」
と考えているわけです。
制作費6億円をかけて1本あたり2000円の売り上げとすると、30万本で損益分岐になりますが、
普及ハード比10%という驚異的な購入率をもってしてもハードは300万台必要で、
相当良くて5%としてもハードは600万台必要なのです。
5%行くためには広告宣伝費も億単位になりますし、
次世代では制作費は6億では済まなくなるでしょう。

近年いわゆる「本格派」なゲームが出なくなっているのはこのためで、
その上「新作」となると成功している例は片手ほどでしょう。
制作費の高騰によってゲームは儲かるビジネスではなくなり、
構造不況(業界の構造上の問題によって利益が上がらないこと)も手伝って
今後、ゲーム業界は(存続したとして)二極化していくでしょう。

つまり
Ⅰ 50億円かけて60億円売上げるビジネス
  例えて言うならハリウッド
Ⅱ 1000万円かけて1200万円売上げるビジネス
  例えて言うならエロゲーの世界
脳トレーニングのような突然変異はちょくちょく出るでしょうが、
中小ソフト屋が思い描く、
5億かけて6億売上げる
というソフトは無くなっていくものと思われます。


この見解の根拠はもうひとつあります。
それは「ロイヤリティ」の問題です。
ソフト屋とハード屋の政治的論争の主なものの一つです。
コンシューマビジネスの中で、PSを例に挙げると、
ソフトが6800円で売れると、ソフト屋には1700~3000円入ります。
この「幅」がポイントなのです。
弱小ソフトハウスはソニーに力負けし、1700円程度にされてしまいます。
台詞にするなら
祖煮「おまぇみたいなショボいとこにウチで商売させたるんやから、これくらいでええやろ。
   嫌ならライセンシにしてやらんがな。ガハハハハハ」
弱小「す、すいません天下の祖煮様。それでやらさせていただきます。ハハーー」


一方そのころ、大手ソフト屋
 の内でもキー会社と言われるSE社、N社、EA社(ヤベ、略称になってない)など
となると、このソフト屋がハードを牽引する力を持つことになるので、力関係は逆転します。
大手となると、ロイヤリティの額が高額になるのはもちろん、
プレス工場の押さえ方にまで力が及ぶことになります。
(たとえばFFXは10日で300万枚刷ったと言われている。
 通常2ヶ月で10万枚程度刷るのを、であるから、いかに異常な値かわかるであろう。
 ちなみにゴールドマスターが届くまで従業員を入れたまま工場を止めて待ったという噂もある)

台詞にするなら
大手「ウチはNさんとこの機械でもええんやで。
   ウチのF○が機械何台牽引するか、その後あんさんとこに入る額を計算してみれば、
   まーいろいろわかりまっしゃろ。
   せやけどあんさんがどうしても言うのならしゃーない、誠意を見せてもらいまひょ。
   あ、Nさんの営業部長さんから電話や、ほなちょいと失礼」
祖煮「いやぁ~ホラ、ウチはロイヤリティは代金からの割合で計算するちゅう看板立ててますが、
   羊頭狗肉の逆ちゅうか、ま、あなたの所だけは、これくらいのロイヤリティは出せますやろ。
   いや~、私からTさんにちょっと言えば、一発ですわ」


    本当はこんなもんじゃ済まないほど大きく動いているんですがね!
    隅田川屋形船会談とか大手抜打呼出発表会とかあれはもううゎ何をする・・・ ターン!


こうなると年に数本でる超大作をやるために、いくらの機械までなら買えるかが分水嶺なのです。
PS3、無念。2年以内に4万円未満にすることが必須。

そして残ったWiiですが、今回の①②③とは全く別の
「任天堂TVゲームの大人ハードル」理論
(これもまた長いんだ。書くと大変だからリク禁)
により、これもまたかなり出足は鈍ることでしょう。



さて、以上のことの結論として
「次世代ハードはどれも出足が鈍い」
という事になります。
これ、今回の大命題にはどう影響しますかね?
スパイラル。