人事 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

少し以前ですが、應援團の幹部の人事はどうやって決めるのか?というご質問を頂いておりましたが、ご回答が遅れており、申し訳ございませんでした。

 

 

色々と記憶を探ったり調べたところ、他校では互選、選挙、当代(團長)のみを先代が指名し團長が組閣する等々、様々なパターンがある様でありますが、我が團では先代幹部が次代の幹部人事を全て決定し指名します。團長=A君、副團長=B君…という具合に完全指名制であります。ただ1学年の人数が10名を越えますと、役の数が足りませんので役なし平幹部が誕生する事も過去にはございました。 

役職にも序列が厳然とございまして、序列が高い役から順に埋めて参ります。故に序列が低い役職は、人数が少なくなると空席が続く事になります。例えば親衛隊隊長という著名なポストは、我が應援團48代の歴史の中で39代の期間、設置されておりました役職でございますが、現実には20名ほどしかこの職に就いた者はおりません。親衛隊を握る実力者のポストでありますが、その職掌の強さから序列は低く設定されている為であります。隊長不在時は親衛隊を管轄する本部長乃至は親衛隊出身の幹部がその職責を代行致します。
 
この制度がどうだったかを今から思いますと、失敗事例がなかったとは言いませんが、多くの場合、的を射た人選になる事が多かった様に思います。やはり3年近く共に過ごした1学年違いの間柄ですので、よく後輩の事を見ていると言えましょう。
應援團長と聞いてイメージされる像は人それぞれでありましょうが、決まった理想の團長像というのはございません。時代背景やその年の内部的事情或いは対外的事情によって求められる力量は異なります。御簾の奥で静かに鎮座する團長が良い時代もあれば、團長自ら先頭に立って切り盛りする方が好ましい時代もあります。そして何より肝要なのは、その代の幹部の顔ぶれを鑑み、その中での人間関係等のバランスに配慮した人選であります。風貌は飾り物として群を抜いておりましても、その者に対する同期の信頼がなければトップにはなれません。簡単そうに見えて意外と人事は難しいものであります。

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会