指導者の課題 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

とらぬ狸の皮算用ではありますが、新入團員を得た場合、忽ち浮上する課題が指導者の問題であります。現役團員にとっては日々の事でありますので、我々OBも彼らが有意義に日々を送る事が出来る体制を構築せねばなりません。反面、我が会のメンバーはサラリーマンが圧倒的に多うございますので、平日にいかにリソースを集中する事が出来るかが課題となる訳であります。

 

この根本的な問題を解決した上で更に様々な課題がございますが、その一つが演武、乱舞の伝承でありましょう。以前にも書かせて頂いた通り我が應援團には監督・コーチ制度がなく、演武・乱舞、応援の型も全て上級生から下級生へ伝えてゆくしか方法がありませんでした。故に上級生が誤って教えたり、下級生が誤って覚えたり、使用頻度が低い演目を伝承し忘れたり、等という事態がありますと、忽ちその演目は消滅の危機に瀕する訳であります。幸いにも昭和60年代以降、乱舞の集いの模様をビデオ撮影する様になり、それ以降については映像から型の復元は出来る様になりました。ただその時点で既に伝承が途絶えた演目もございますし、1方向のアングルからの撮影ですので、細かい点まではなかなかビデオでは分かりません。最終的には実際に演じた者からの指導が必要になりますが、それでもビデオがない時代に比べれば遥かに楽になったと言えましよう。

 

前述の通り長い期間を監督・コーチ不在で運営してきた影響で、我が團では年代により微妙にリーダーの型が変化しております。他校の乱舞祭を見て影響を受けての事が多い様に思います。ただ歌と一緒で演武や乱舞も年代が異なるOB間で共有できるものでございますので、安易に変更を加えるべきではないでしょう。故に一度はOB間で現状、伝承すべき各演目の型の検証と言う作業も必要と考えます。主にリーダー部出身の会員の作業になりますが、その上で現状、残っている過去の乱舞の集いの模様の中から、どれをテキストとして選び、且つ映像では伝わらない部分はどこで、誰ならそれの指導が可能か、と言ったところまで問題を掘り下げる必要があります。

我こそはと思うリーダー部出身の会員の方、是非とも御一報ください。

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会