春合宿の事を書いているうちに「夜襲」と呼ばれる練習の事をふと思い出しました。夜襲 とは辞書にも掲載されている一般名詞でございますが、我が團で使用される場合、意味合いが異なりますので、その辺りをご説明したいと思います。
春、夏合宿を問わずこの夜襲という練習は行われます。内容としては合宿期間中に深夜ぐっすり眠っているところを叩き起こされて練習が行われるというものであります。そういう特殊性からか練習内容はかなりハードであります。且つこの練習は合宿中1度のみなのでありますが、どの日に行われるのかは極秘事項となっておりまして、いつ来るのか分からないという恐怖が加わる訳であります。基本としては3回生が1、2回生に対して行い、夏合宿のみ夜襲の翌日に幹部が3回生に対して行う幹部夜襲と呼ばれるものがあり、幹部への登竜門として過酷なメニューが用意されております。
当初は特に1回生に対して知らぬものに対する恐怖心を煽る為に、夜襲についての詳細は團内で語られることがない運用が定着しておりました。それ故に秘儀的な雰囲気がない訳でもなかったのでありますが、他校の應援團ご出身の方のブログなどを拝見しておりますと、他校でも詳細な練習内容に違いがあるものの、夜中に叩き起こされての練習、というのは珍しくない様です。
夜襲は過酷ではありますが、合宿中、水かお茶以外は飲めないというルールがあるのですが、夜襲終了後はジュースやスポーツ飲料等を先輩に御馳走して頂けるご褒美と翌日の早朝練習は免除と言う特典が付いております。まさにアメとムチという言葉が想起されるのであります。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会