小森陽一オフィシャルブログ「一期一会」Powered by Ameba -3ページ目

水人の卵

先週のこと、愛知県蒲郡市に取材に入った。蒲郡といえば元ホークスの大エース、千賀投手の故郷だ。駅を降りるといきなりヨットが目に飛び込んできた。かつてアメリカ杯で使った練習艇なんだそう。すぐ側はもう海(三河港)だし、特産品が深海魚って書いてあるし、海の街に来たなぁとテンションが上がる。


さて、今回の目的はダイビング技能コンテストの全国大会を見ることだ。教えていただくまでまったく知らなかったのだが、全国の水産・海洋高等学校が集まって、潜水の技を競い合うというものである。今年で27回目を数えるというから歴史もある。開催地は持ち回り制で、今回は愛知県立三谷水産高等学校が舞台。それで蒲郡入りしたというワケだ。


僕はこれまで潜水士という仕事を救助の面や作業の面から書いてきた。水の中という地上とはまったく違う空間で行われる活動には実に様々な制約がある。何しろ息が出来ないのだ。水圧という問題もある。潜水士は身につけたスキルを駆使して難題に立ち向かう。その姿や話には本当に圧倒された。
『でも、こうなる前の彼等はどうだったんだろう?』
いつしかそんな疑問、というか興味が湧いた。潜水士として完成される前の姿、そこにもドラマがあるのではないかと思った。

案の定、大会を見て感じることが多々あった。活きの良い水人の卵達が躍動する姿は大いにワクワクさせられた。プールサイドは溶けてなくなってしまいそうなくらいの灼熱地獄だったが、目に映るものは新鮮だった。これまで取材をしたりモウソウしたりしたことをたっぷりと物語に練り込んで進めよう。



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取材行脚

先日仕上げた小説の修正を済ませて提出した。修正は楽しみと苦しみが入り混じる。加筆したり削ったりしてどんどん作品が高みに昇っていく高揚感と、やり始めたら何がベストなのか分からなくなって迷宮に踏み込む絶望感。この荒波を踏み越えなければならない。


提出したら一旦は一区切りとなる。役者さんはよく役落としと称して髪型を変えたり髪の色を変えたりする。一度まっさらにして新しい役を己の中に入れる。僕の場合、どうやらそれは取材となるようだ。取材に行くと否応なく新しい出来事と出会う。前の作品を忘れるのではなく、目の前にある出来事が追い越す感じだ。

今から新たな作品の取材に向かう、暑いし、休みたいし、面倒くさいけど、帰って来る頃にはおそらく今とまったく気分が違っていて、あーでもない、こーでもないと考え事をしているだろう。

さて、また次の作品に向かって歩き出すとしますか。



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終戦の日に思う

戦争が終わってから今年で七十九回目を迎える。つまり、七十九年間、日本では戦争はなかったということだ。素晴らしい。そんな思いを持ちながら、暮れなずむ空を撮った。


しかしだ。世界に目を向ければ、硝煙にまみれた空が至る所にある。ウクライナ戦争、ガザの紛争、アフリカにも中央アジアにも戦火は無数にある。熱戦が繰り広げられたパリ五輪も、少し俯瞰してみれば平和の祭典という言葉に亀裂が入っているのが分かる。

日本がこの後どうなっていくのか。明るい未来を想像出来る人は少ないんじゃないだろうか。


ジーナ・ローランズが亡くなったと新聞で知った。ブロンドで、タフな目をして、煙草のよく似あうカッコいい女優さんだった。『グロリア』では身内でもない少年を守りながら、命懸けでギャングと戦うおばさんを演じていた。実に肝が据わった顔をしていた。

自分のことだけでなく、誰かのことを思いやって生きる。間違っていることは間違っていると言う。きつくても踏ん張る。SNSで人の揚げ足を取るような人間にはなりたくない。



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