テレビでは戦争の話で持ちきりですが、失礼ながら戦争被害が少なかった北海道育ちの私にはなかなか実感がわかない。

御盆と言う事を考えた時、真っ先に浮かぶのは、亡くなった愛猫と愛犬。


今日は2匹に向けて手紙を書きます。



アーサーへ

アナタが亡くなってから、もう十年以上経ちます。

アナタが白血病にかかった事が分かった時、私はアナタが死ぬなんて考えられませんでした。


いつも近所で、縄張りを張ってる猫達を一網打尽にやっつけては、よく猫屋敷のおばさんから怒られました。


アナタはいつだって強くて、気が荒くて、一匹狼で。
だけど、母さんや、ミィ(妹)には甘える所が個人的には気に入りませんでした。

アナタが息を引き取った時、もっとそばに居てやれば良かったと後悔したけど、近づけさせまいと威嚇してたのはアナタです。

そこはあの世では反省して下さいね。


だけど、仁義が強くて、途中から飼い始めたバロンには、優しく時には厳しく対応して下さいましたね。


バロンも亡くなってしまったけれど、今いるダイズとルイにも、バロンを通じてその優しさは引き継がれています。

アナタが死ぬ5日前の夜に、私の部屋のベランダで月を見ながら、何か言ってたのを私はずっと覚えています
私の気のせいかもしれないけれど、『じゃあな、若僧』って言ってたように聞こえました。


いつかそっちに言った時は何と言ったのか教えて下さい。

相変わらずのへなちょこな私ですが、もうちょっとこの世で生きていたいと思います。


私は実家から離れてますが、久しぶりに家に帰ってあげて下さいね、みんな喜びますので。

では




バロンへ

バロンが亡くなって、もう半年が過ぎました。

真冬の朝にアナタと散歩したが為に、アナタが急性心筋梗塞になってしまった事、私は今でも責任を感じています。

謝っても遅いけれど、ごめんなさい。


心筋梗塞になって、幾たびの発作を繰り返したけれど、みんなの励ましを受けながらアナタは11日間、頑張って立ち直ろうとしてましたね。

私はアナタのそんな強くて優しい所を今でも尊敬してます。
ダイズや美空の面倒みてくれてありがとう。

美空も無事放鳥出来たし、ダイズもルイの事を一生懸命可愛がってます。


アーサーにいろいろ教えられた部分はあっただろうけど、きっとバロン自身が持つ優しさがあったから、今のダイズがあるんだと思います。

たまにはアーサーを連れて帰ってきて下さい、ルイの散歩に付き合うのも気晴らしになると思います。

あの世にはドッグランがあるのか分からないけど、定期的にアナタが好きだったランニングもして下さいね、ストレス発散になりますから。

では、また