レオンは他の街よりも一週間ほど早くから、聖週間の行列をおこなっていた。
こういった「聖体行列」は、アンダルシアのセビリアが特に有名だが、スペイン全土で行われている。有名な街では混雑がすごくて、とてもこんな特等席で見ていられない。こういうタイミングで出会える幸運に感謝。
午後の観光の時に地元のガイドさんが「今日は六時からイシドロ教会出発で聖体行列がある」と教えてくれた。五時過ぎにはパラドールにチェックインしていたので、ゆっくり間に合う。
最初に、山車がスタートする地点へ。おお、マリアさま!!
しかし・・・逆光でなかなか見辛い・・・
先回りして、イシドロ教会がバックに見える日陰に場所をみつけた。
山車を担ぐ人々が真っ黒な頭巾をかぶっているのは、「善行を行う時には顔を見せては、売名行為になってしまう」という考え方による。けっして、どこかの国の排他的民族集団の儀式衣装ではない。
行列には子供もたくさん参加している↓
籠に入ったお菓子を、行列を見守る人々に配る。友達なのか、寄ってきてねだる子も(^^)↑
まわりの見物人も知り合いを見つけると自由に行列の人と話にいく。綱が張られているわけでもなく、ゆるい街祭りの雰囲気だ。
天蓋のついた、ひときわ豪華な聖母マリアの像がやってきた時、広場の群衆から自然と拍手が沸き起こった↓
ぎぉう列の最後に、普通の服装の男性が数人歩いてきた。おや?あれって、さっきお会いした市長さんだ↓
恥ずかしがらない我々が市長さんにむけて大きく手を振ると、覚えていてくれた彼もにこやかに手を振りかえしてくれたのだった。
大規模な、有名なお祭り見物では、なかなかこういう感じにはならないのです(^^)