ギザの大ピラミッドの主クフ王の像は、この7.5センチしかない小像しか見つかっていない↓

これが発見されたのはアビドスというギザからは遠く離れた街。像は最初からこの形で見つかったわけではなく、三つに壊れていた。

 

1903年、最初に見つけられたのは右足の部分だけで、顔はなかった。ヒエログリフでクフ王の名前が書かれているのが分かったので、そこから三週間執拗に同じ場所を掘った結果、頭と胴体の部分が見つかったのであります。

 

カイロの考古学博物館で、誰もが「これがクフ王の顔か」と思う。

しかし、これが本当にクフ王の顔なのか、確証はまったくない。

クフ王を崇拝していたのはなにも同時代だけではない。エジプト考古学会の重鎮であるザヒ博士は、この小像がつくられたのは第26王朝時代・つまりクフ王の時代からは千五百年以上もあとのものだと推定している。

 

「クフ」と名前が書いてあっても、単純にその人だとは限らないのだ。

これふまえて、カイロ考古学博物館の作品表示を見てみると・・・あ、確かにいつのものかは全く書かれておりません(^^)↓

言わぬが華か