リマへ行く飛行機は午後三時なので、午前中はクスコで自由行動の日。

ゆっくり朝散歩をしていたメンバーとちょっとお茶することになった。

みかけたお店は店頭でこんなものをつくっている↓

豚肉のローストをスライスしている。これをパンにはさんで出してくれる。ん、いわゆる「パン・コン・チチャロン」ではなかろうか。これひとつを三人で三つに切ってもらって、コーヒーを注文。そして・・・出てきたのは、え?お湯と醤油?

「あの、コーヒー注文したんですけど・・・」

「はい、ですからこれをお好みでお湯にいれてください」(と言っているように聞こえた)

 

入れてくれたものを飲んでみると、うん、確かにコーヒーの味がする。かなり薄めですが。醤油さしの黒い液体を足して、足して、足して、やっと我々がコーヒーとしてイメージできる飲み物になった。

この醤油さしの液体は、濃縮コーヒーということなのだろうか?

ついに直接味わってみると、これが我々の思うコーヒーだと感じた。

 

ホテルにもどり、ガイドのロナルドくんに、この写真を見せて質問してみると、

 

「クスコではみんな濃いコーヒーが好きじゃないので、どこでもはじめからお湯と一緒に出すのです」とのこと。 そうすると、あの「醤油さし」は単なるコーヒーの入れ物だったのか。

日本人はあの入れ物に黒い液体が入って出てくると、「それは醤油に違いない」と認識してしまうのだが、それは思い込みだった。

 

お会計は、紙に書いてもらった↓

「パン・コン・チチャロン」ひとつとコーヒー三杯で、14.5ヌエボ・ソル。今のレートで五百円ぐらいであった。