カリフォルニア州都=サクラメント発祥の地、SUTTERサター砦を見学していた時、こんな大砲を見つけた。

ロシア語で「1804年 サンクト・ペテルスブルグ」と書かれている

こんなところで、なぜロシア製?

ヨーロッパからどんな経路で渡ってきたんだろう、と思って調べていて、はっと思いあたったのは「ロス砦」の事。

 

サンフランシスコから北へ80㎞ほど行ったところに、かつてロシア帝国が築いた砦=交易地があった。当時アラスカは未だロシア領。 毛皮買付などを行っていた「ロシア・アメリカ会社」の責任者レザノフは、1804年には日本の長崎に船を派遣して交易を求めて断られている。

 

1812年には、当時スペイン領とされていたカリフォルニアにも進出し、「ロス砦」を建設した。

 

しかし、経営は思うようにいかず、1841年に、このサクラメントのSUTTERサター砦のサター氏が丸ごと買い取っていたのだった。

 

この大砲は、きっとその時に譲られたものに違いない。

と思ったが・・・今日は確かめられるガイドさんはいなかった。

いつか機会がありますかしらん。