キャンディからコロンボ郊外へ移動する途上、アンベプッサから十五分ぐらいの村が、スリランカではカシューナッツの生産で有名だと教えてくれた。

山の中をくねくね行く国道沿いに、村人がテーブルを出して売っているのがそれか。
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あの勾玉みたいな形をした実がどんなふうに木についているのか見てみたいと思ったが、カシューナッツの木は道沿いに植えられてはいない。ちゃんとプランテーションになっているのだ。

でも、我々がバスを停車させたお店の入り口に、どでかいモデルがありました。へぇ、こんな風になってるんだ。これは、もちろん実物大ではありません(笑)
cashew2帰国後にしらべると、赤い部分はカシュー・アップルと称され生食されたりジャムにされたりするのだとか。
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原産地はブラジルあたり。ブラジルはポルトガルが植民地として開発し、そこにある植物を別の場所で生産したり、南アジアのスパイスも持ってきたりした。16世紀の終わりにはインドのゴアにカシューナッツの大規模な栽培地・加工工場をつくっていたのだそうだ。スリランカにもこのポルトガル支配時代にもたらされたのだろう。
カシューナッツは「温かくて乾燥した場所を好む」ということで、スリランカの少し山手になった地域が最適なわけですな。

販売所の女性はこんなおしゃれをしていた。インドからアラブ圏でひろくみられる。エジプトあたりでは「ヘナ」と呼ばれる植物の汁を使って染めるものと同じ。
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●スリランカから帰国便に乗る日、シナモンショッピングモールの地下、フードコートの一角でカシューナッツにいろんな味付けして量り売りしている店があった。
唐辛子、サワークリーム、マサラを少しずつ買ってみたが、どれもおいしかった。
100グラム300ルピー(270円程度)であります。
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