『蟹工船』が去年だか一昨年だかに流行つたらしいので、遲ればせ乍ら小林多喜二批判をしてみたい。まあ、共産主義者なんてみんな碌な奴ぢやないですけど。


ロシヤの漁場の多くは、日本が發見したものである。王朝時代のロシヤは、かういあ歴史的經緯を考慮してロシヤ領内での日本の漁業をある程度認めてゐた


ところがロシヤでは共産主義革命が起こり、兇賊レーニンが政權を掌握した。この共匪の頭目は、日ロ間の歴史的經緯を無視して一方的に日本の漁民をロシヤの漁場から追い出さうとした


日本はかうした理不盡な行爲に對抗するため、漁船に海軍の護衞をつけた。當たり前の事である。これが小林の小説では、日本が官民一體となつてロシヤの資源を理不盡に強奪してゐるやうに描かれてゐる。


小林多喜二とは、要するにこのやうな小説を書いた男なのである。紛う事なき賣國奴、それが小林の正體である。文學史で小林を教へるときは、ここまでちやんと説明すべきだ。


特高(要するに槇枝の仲間)
に殺された事は教へても、ソ連の爲に祖國日本を誹謗した碌でなしだつた事は教へない。ふざけた話ではないか。