今回の北朝鮮の軍事挑発で、第二次朝鮮戦争の勃發を眞劍に懸念されてゐる方へ。御安心ください、第二次朝鮮戦争は起きません。腰拔けの大韓民國がそんな決斷を出來る訣がない。


そのへんの事は、北朝鮮も分つてやつてゐます。本氣で戰爭をやる氣なら、今頃ソウルが火の海です。北朝鮮も戦争する氣はなく、文字通りの嫌がらせです。


それよりも我々が考へなければならない事は、日本で米軍は沖縄から出て行け、といふ聲が擧つたとたん、支那が尖閣列島でアクチブに行動したり北朝鮮が挑發行爲に及んだ事です。


沖縄から米軍がゐなくなる事は、極東に戰爭を誘發するのです。また、日本から米軍がゐなくなる事は、日本のデモクラシーを危機に陥れます。


日本は軍隊に対する文民統制のノウハウを持たないため、米軍がゐなくなれば自衞隊を牽制する武装勢力が日本から消えてしまひます


ちなみに米軍は陸海空の三軍の他に、命令系統の異なる海兵隊や州兵を維持して、軍隊を牽制し文民統制してゐます。


日本には三軍しか無いので、自衛隊に対する牽制機能は米軍が擔つてゐます。これがゐなくなれば、戦前の陸軍のやうに、政治家は自衞隊文民統制できなくなります。


だから沖縄だけでなく、日本のデモクラシーのためには首都圏の米軍も必要不可欠なのです。アジアの平和のためだけに必要なのではありません。