(駒東・芝・鴎友受験者のみ対象) 62B-14 | 悠太郎が綴る中学受験国語と、ときどきパパナス育児ブログ

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例によって、対象限定



① 文章について


今年に入って、二度目ですよ、この本からの問題は


GSの02で、触れた方もいらっしゃるでしょう


(……あっ、ごめんなさい、今年のは、見ておらず。多分、改訂されていないはず)


一昔?二昔くらいの、人気文章


ならば、現在ならば行う価値がないかといえば、さにあらず


よき文章です


4年生くらいまでの文章ならば、特定の人物のみに焦点をあて、その心情などを問いますが、


受験時の文章は、複数の人物の気持ちを意識させること、しばしばあり


テーマが、重複している、とも表現できます


主人公の女の子と、もう一人の男の子の、成長がメイン


是非とも、再読しましょう


通過儀礼のようなものの存在も面白し


いずれにせよ、田舎社会、あるいは、数十年、半世紀以上前の子どもの人間関係を知るよき契機かな、と



② 設問について


問1、非常に、面白いです


傍線部分、その中の、一見相反する二つの要素に、着目させる、というものです


ここで、注意を


傍線部分の一か所のみに注目させる、ということから、着々と逸脱しています


必ず、この問題は、二か所の表現に注目を


「足取りが重い」などは、ゆううつな、という気持ちと密接です


(模解は別の表現ですけど。まずは「ゆううつな」を疑いましょう)


「急ぐ」などは、あせる、などと結び付きます


気持ち言葉、一つだけをイメージしたらおしまい、なんてことがないように


問2(1)、設問条件を見るに、態度の説明・態度の対象、この二点を満たせばよい、のですが……


性格などの、「どのような」という問いかけに対しては、


具体的な事例 + まとめた表現


の二つで構成する、というものがあります


そのため


対象 + 態度の具体性 + 態度のまとめた表現


この三点を盛り込みます


* 具体性、というものは、なにも本文からそのまま引用する、ということではないですよ?


  とはいえ、対象限定記事です


  そのままの引用でも、可、です


問2(2)、平易なはず


大人の、親の力関係に触れています


前回は、『女中っこ』でしたかね


このように、数十年前以上を舞台にした文章では、大人内部での力関係が、子に、逆らい難い干渉を行うことがままあります


お子様にはなじみがない発想です


改めて、その観点の説明を


問3、大人のつらさ、とはなんでしょうね?


気持ちの説明でままありますが、「葛藤」なるものがあります


相反する二つの思いがあり、どちらも選べず、それによって苦しめられる


あるいは、マイナスなものを優先する必要があり、その選択により、苦しめられる


問1にあるように、二つの心情が同時に存在する、ということ


並列というより、対比的ですね


問4、「どのようなこと」、傍線部分の説明を行います


ただし、注意を


この設問、なぜかテキストの模解よりも、自作の解答を優先したがる講師が、少なからずいらっしゃる、という印象……


まぁ、わからなくもないのですけれど……


部分的には、確かにスルー推奨ですね、私も……


「背中を押す」などの言い回しをご存じか、確認を


そして、傍線の「借りる」という言い回しにも、注目を


サチに宣言し、見てもらうことで、逃げ場をなくし、渡りきる決意を固めた


とか、そんな内容でOKかと


ちょっと補足


「背中を押す」は、自分が、他者への働きかけ


今回の傍線部は、自分が他者に働きかけ、その他者から自分への働きかけ


と、若干ややこしい


その点、解答作成時に、ニュアンスで現れます


この観点を持ち、解き直しを


問5、本来ならば難解ですが、傍線部周辺の内容まとめるだけで、答えに行きつきます


知っておいてほしい概念として、


自罰的思考


というもの


問題の解答通りですが、自身を許せなく、そして、自身に厳しく、罰をあたえる


という発想そのもの


……申し訳ないですが、多くのお子様には、完全に未知の概念でしょう


具体例とともに、紹介を


大人的な思考、とも表現できますけれど、ね


それ故、お子様には、学ばねばわからないものでしょう


問6、平易


問7、もし、万が一、お子様が「寝たいのにうるさい」などの答えをお書きになっていた場合、


鴎友に関しては、国語で点数をとることは難しい、という前提に立ち、他教科の学習に力を入れることを推奨します


(タイトルにある、芝・駒東に関しては、特に申しません)


設問文の誘導的ですね


その誘導に、どの言葉に注目するのか、ということを踏まえて、答えましょう


問8、最後にひょっこり現れた、父親の存在


当然ながら、その人物のセリフから


そして、そのセリフに、男の子の社会について、触れています


上記①にあるように、GSで触れたものです


問題など、解かずともよいので、未習の場合、一読されること、勧めます




……以上です


ヒントが十分にあるとはいえ、直接的な描写がどちらかと言うと少なく、


よき練習になるものです


タイトルにある志望校を目指すならば、是非とも、復習を




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