例によって、対象限定
① 文章について
今年に入って、二度目ですよ、この本からの問題は
GSの02で、触れた方もいらっしゃるでしょう
(……あっ、ごめんなさい、今年のは、見ておらず。多分、改訂されていないはず)
一昔?二昔くらいの、人気文章
ならば、現在ならば行う価値がないかといえば、さにあらず
よき文章です
4年生くらいまでの文章ならば、特定の人物のみに焦点をあて、その心情などを問いますが、
受験時の文章は、複数の人物の気持ちを意識させること、しばしばあり
テーマが、重複している、とも表現できます
主人公の女の子と、もう一人の男の子の、成長がメイン
是非とも、再読しましょう
通過儀礼のようなものの存在も面白し
いずれにせよ、田舎社会、あるいは、数十年、半世紀以上前の子どもの人間関係を知るよき契機かな、と
② 設問について
問1、非常に、面白いです
傍線部分、その中の、一見相反する二つの要素に、着目させる、というものです
ここで、注意を
傍線部分の一か所のみに注目させる、ということから、着々と逸脱しています
必ず、この問題は、二か所の表現に注目を
「足取りが重い」などは、ゆううつな、という気持ちと密接です
(模解は別の表現ですけど。まずは「ゆううつな」を疑いましょう)
「急ぐ」などは、あせる、などと結び付きます
気持ち言葉、一つだけをイメージしたらおしまい、なんてことがないように
問2(1)、設問条件を見るに、態度の説明・態度の対象、この二点を満たせばよい、のですが……
性格などの、「どのような」という問いかけに対しては、
具体的な事例 + まとめた表現
の二つで構成する、というものがあります
そのため
対象 + 態度の具体性 + 態度のまとめた表現
この三点を盛り込みます
* 具体性、というものは、なにも本文からそのまま引用する、ということではないですよ?
とはいえ、対象限定記事です
そのままの引用でも、可、です
問2(2)、平易なはず
大人の、親の力関係に触れています
前回は、『女中っこ』でしたかね
このように、数十年前以上を舞台にした文章では、大人内部での力関係が、子に、逆らい難い干渉を行うことがままあります
お子様にはなじみがない発想です
改めて、その観点の説明を
問3、大人のつらさ、とはなんでしょうね?
気持ちの説明でままありますが、「葛藤」なるものがあります
相反する二つの思いがあり、どちらも選べず、それによって苦しめられる
あるいは、マイナスなものを優先する必要があり、その選択により、苦しめられる
問1にあるように、二つの心情が同時に存在する、ということ
並列というより、対比的ですね
問4、「どのようなこと」、傍線部分の説明を行います
ただし、注意を
この設問、なぜかテキストの模解よりも、自作の解答を優先したがる講師が、少なからずいらっしゃる、という印象……
まぁ、わからなくもないのですけれど……
部分的には、確かにスルー推奨ですね、私も……
「背中を押す」などの言い回しをご存じか、確認を
そして、傍線の「借りる」という言い回しにも、注目を
サチに宣言し、見てもらうことで、逃げ場をなくし、渡りきる決意を固めた
とか、そんな内容でOKかと
ちょっと補足
「背中を押す」は、自分が、他者への働きかけ
今回の傍線部は、自分が他者に働きかけ、その他者から自分への働きかけ
と、若干ややこしい
その点、解答作成時に、ニュアンスで現れます
この観点を持ち、解き直しを
問5、本来ならば難解ですが、傍線部周辺の内容まとめるだけで、答えに行きつきます
知っておいてほしい概念として、
自罰的思考
というもの
問題の解答通りですが、自身を許せなく、そして、自身に厳しく、罰をあたえる
という発想そのもの
……申し訳ないですが、多くのお子様には、完全に未知の概念でしょう
具体例とともに、紹介を
大人的な思考、とも表現できますけれど、ね
それ故、お子様には、学ばねばわからないものでしょう
問6、平易
問7、もし、万が一、お子様が「寝たいのにうるさい」などの答えをお書きになっていた場合、
鴎友に関しては、国語で点数をとることは難しい、という前提に立ち、他教科の学習に力を入れることを推奨します
(タイトルにある、芝・駒東に関しては、特に申しません)
設問文の誘導的ですね
その誘導に、どの言葉に注目するのか、ということを踏まえて、答えましょう
問8、最後にひょっこり現れた、父親の存在
当然ながら、その人物のセリフから
そして、そのセリフに、男の子の社会について、触れています
上記①にあるように、GSで触れたものです
問題など、解かずともよいので、未習の場合、一読されること、勧めます
……以上です
ヒントが十分にあるとはいえ、直接的な描写がどちらかと言うと少なく、
よき練習になるものです
タイトルにある志望校を目指すならば、是非とも、復習を
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