過去問ノートの作り ① | 悠太郎が綴る中学受験国語と、ときどきパパナス育児ブログ

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本日、故あって、教室で柿を、ケーキナイフで切ること、2個分


(どんな理由なんでしょう……)


(そもそも、ケーキナイフがなぜあるのかというと、講師の誕生日に、親御様がケーキを買ってくださったということがきっかけ)


皮をむくのが、ちょっと怖いですね


包丁とまな板、買ってこようかと思いました



専門の、というか、それ用の道具があれば、スムーズに行きますね


いやはや、中学受験の個別指導という、専門性がひとつのウリの塾ですが、使って不便を感じないと、なかなかにわからないものです……



さておき、本日は、志望校の解き直しについて、少々


呼び方は、各塾各講師様々でしょうが、


過去問ノート、反省ノート、合格ノートなるものを作って、過去問の解き直しを提出しているでしょう


(してないところもあるでしょうけれど……。そういう場合は、作ることをオススメします。いや、それに何時間もかける必要はないでしょうけれど)


これまで、様々なノートの作り方を拝見していましたが、講師側が「もっとこうした方がよい」「これはダメなやり方だ」など、生徒さんに直接話しかけるのは、大規模な塾ではないでしょう


そんなわけで、これまで見た、よくないケースを、少々



① 社会の解き方の無理解からくる、雑学ノート


某共学にて、地方の記念切手を切り口とした出題


生徒は、過去問掲載誌の解説にあった通り、丁寧に、「○○県の記念切手には、××がある」ということを、数十県分、まとめてくれました


……その努力は買いますが、記念切手が今後、受験校に出題されることはないのではないでしょうか


これは、切手に、その地方の特産物・伝統工芸品が使用される、ということがわかり、それに則って解く問題、ということを分からずにいたからです


まとめるならば、その伝統工芸品と産地を確実に結びつけること、で十分です


しかし、その生徒はそれに気付かず、丁寧に、記念切手をまとめていました


…………提出して、チェックした先生は、これはダメなやり方だ、とツッコんでほしいのですが……



② 学校の傾向からくる、歴史の細部知識を調べ過ぎてしまう


某男子校、選択問題に、日本史Bの知識をふんだんに盛り込む


その結果、生徒は大学入試用の資料集を購入し、せっせと調べること数時間……


いや、無駄とは言いませんよ?


ただ、それは、中学受験知識の細部が完璧ならば、その選択肢の知識がなくとも、正解できたはず……


自分が知らないことを、過度に不安がって、気になってしまった結果です


(国語でもそうですが、「自分が知らない言葉があるから、この選択肢は×」「知らないから、判断できず、自動的に合っている、と判断してしまう」という傾向を持つ生徒さんは少なからずいらっしゃいます)


それを調べる時間があれば、基礎の反復をもっとできたのでは……と思ってしまいます



③ 間違えた理由が、文章内容理解が不出来と判断する


国語の文章題の不正解、というものは、大別して2つ


・ 文章の読み取りミス


・ 解き方のミス


当たり前ですが、集団塾ならば、その判別を生徒一人一人にできるか、といえば、ノーでしょう


また、解き方のミスは、個人差が非常に大きい部分があります


そのため、国語におけるノート作りは、困難を極めます


ノート作りの目的は、敗因の分析、そして改善方法の確認になります


ところが、生徒は自身がどの段階でミスしたのか、そして、どういう解き方での失点があったのか、自己解決するのは困難です


また、ノートという紙面上だの、ある意味一方通行でもあるやりとりでは、講師側も判断不可能です


そのため、結果的に、文章内容をどのように理解するのか、構造はどうか


などの読み取りミスを焦点とした指導しかできません


(選択問題で誤答した場合、その選択肢がどのようなミスリードの仕方をしているのか、までに踏み込んでノートにコメントを書く講師を拝見したことがないです)


(繰り返し申しますが、それは集団塾での弱点にも通じる部分なので、その講師を否定している、ということではありません)


そういう意味で、そのノートが、次に繋がるか、というと、そうでもないケースが多く、厄介です


無駄ではないでしょうが、時間に見合ったものが少ない、という印象です




と、まぁ、こんな感じです


どれも無駄とは言い難いですが、もっと効率的な方法があるのでは、という思いがあります


じゃあ、どうすればいいのか、ということですが、簡単


次に繋がるものを作る


ということになります


過去問の傾向を知る、解き方を反省する、合格へ向けて弱点を摘む


そういう目的のノートとして機能していないケースがあります



……集団塾の講師に要求しても、システム面などから無理そうな話でもあります


親御様が、そこはどうにかするしかないですね……


そんなわけで、個別指導塾が9月以降込み合うのも、頷けます




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