MAAさん撮影





ざわざわ抜粋



今、目の前の現実が治療者であり、今、知った自分が自分の羅針盤になる。


Ⅰ 克服とは大人になること。
「もやもやしたもの」を抱えてそのままで歩く。

1 ざわざわのベースは森田療法。「知ること」から「アイデンティティ確立」へ

2 テーブルの上の飴を思い出してほしい。私OKだからこそ、あなたOKになる。

3 時間軸は「今」・主語は「私」。ルール厳守(症状の話はしない)。

人の話を聞いてごらん。言い訳ばっかり疲れるよ。他人の上に立つよりも、自分の今の上に立ってみることだよ。気に入らない自分もあるがままだよ。それが現実だからね。

岡本が「あいうえお」と言う。そのまま「あいうえお」と知るだけ。この通りにしなさいと、誰も言っていません。これが正解ではありません。これは岡本の経験話ばかりです。


Ⅱ 岡本のコツコツの歩みの流れ

1 現実の感覚を知る
不安や不快はあって良い。それらがあるのが自然である。感情は自然に溢れていい。それらを逃げずに抱える。感情の反応を行動し自ら得たものから、主体的に現実を知る。

2 感情の法則を知る
その感情の原因を知るのは、その感情をどうにかするためではない。それらのモヤモヤを抱えて「今をここで生きる」ことだ。

3 何か起こったときに、起こったことについて、その時に考えよう
不安や不快な感情は自然であり、自分の欠点や苦手部分との関係性はなし。
完全であろうとするのは自己中心的であり、これらが苦悩の源になる。

4 相反する感情を抱いて良い
感情とは?不確か。変化する。曖昧。だからこそ素直に表現していい。

5 生きることが不安
理想を求めて周囲を操作する自分がいる。失敗して良い。自分を守り過ぎると動けない。失敗する前に考えるよりも、失敗してから考えよう。60点でよい。40点は不満不安恐怖を抱える。手を出せるものを見る。とにかく続ける。

6 逃げていいのだ
生き方に正解はなし。統一されていない、イメージに苦しむ。人がどう思うかよりも自分がしたいことが優先。他者と比較しない、優越はいらない、弱さを隠さない。恥ずかしいという本当の意味を知る。自意識過剰。理想と現実のキャップの自分を愛せない。


7 出来ること、出来ないことがあると知る 自立とは?
出来ないこと・・・感情のコントロール、現実を思い通りにする、他人の気持ちを思い通りにする。自分の感情を差別しないでください。
出来ること・・・出来ないこと、不確かなこと、変化することが現実にはあることを知る。

8 治療者とは、今、目の前にある自分の現実を指す

1)苦悩から脱出するために特別な方法があり、特別な講師がいると信じていないか?トイレ掃除を満足を得るためにしていないか?掃除は綺麗になればいいのだ。体での経験が少ないと極端に理論に走る。困難にぶつかって悩むのは当たり前のこと。

2)治療とは、症状が消えることではなく、新しい性格を作ること。回復とは、楽になることではなく、モヤモヤや悩みをそのまま抱えることができること。

3)過去に困難なことがあったかどうかではなく、今、破壊的な生活をしていたり、性格が未熟であったり、建設的な生き方を知らないことを、問題もしくは悩みとして捉えているか?建設的とは現実をそのまま知ること。アイデンティティの確立をコツコツ目指す経過が、すべての答えを持っていると言える。



岡本理香ヒマワリ