山の背比べ | 星のしずくのブログ

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今日は八ヶ岳の日だって音符笑


この4コマ漫画で思い出したのが、民話で読んだ八ヶ岳と富士山の背比べのお話です音符


八ヶ岳は、昔むかし、日本一高い山で富士山よりも高かったのです。


大昔、まだ、日本が大陸と陸続きで、見渡す限りの大平原でしたので、山々の中で際だって高く見えたのは、八ヶ岳と富士山でした。


あるとき、この二つの山は背くらべの争いを始めました。


富士山の女神と八ヶ岳の男神は、どちらも強気です。


「私の方が高いわよ」 「いや、俺の方が高いぞ」 とお互いに譲りませんでした。


 そうなると、いつになってもきりがないので、二つの山は、阿弥陀如来に仲裁を頼みました。



阿弥陀如来は、頭を抱えて、何日も考えた末、「そうだ、水を使ってみよう。水は高いほうから低い方へ流れるものだ」と思いつきました。


よく晴れた日、いよいよ背くらべをすることにしました。


阿弥陀如来は、長い、長い樋を八ヶ岳の頂上から富士山の頂上へかけて、「よく見ておれよ、水がどちらへ流れて行くか。」と両方の山に声をかけると、樋の真ん中から水を流しました。


水はどんどん、富士山の方へ流れていったことで、勝負がつきました。


八ヶ岳のほうが高かったのです。八ヶ岳は得意になりましたが、富士山は残念でたまりません。


気の強い女神はくやしさのあまり、八ヶ岳の頭を太い棒で思い切り叩きました。




すると八ヶ岳の頭の部分が、八つに割れて、それぞれが峰になりました。


その八つの峰が、権現岳・西岳・阿弥陀岳・峰の松目・編笠山・赤岳・横岳・硫黄岳となったといいます。


折れた頭の部分は八ヶ岳の北側に落ちて霧ヶ峰や、蓼科山になったということです。


このため八ヶ岳は悔しさと痛さで毎日を泣きあかし、その涙が滝のようにながれ出して、川俣川や鳩川になったと語られています。



子供の頃、日本各地の民話を図書館で読んでたの思い出しますね。昔話も好きだったからね音符らぶ②