19日、吉備塚古墳で発見された三累環頭大刀(さんるいかんとうたち)の刀身に描かれた人物像が、斉の皇帝・和帝の墓に描かれた仙人像と似ていることがわかった。
 三累環頭大刀は平成十五年(2003)に発見。長さ約93cm、幅約3cmで、刀身に人・竜・虎・花などが刻まれており、雄略天皇の時代に日本で作られたと思われている。[毎日新聞]


● 斉(せい)・南斉(なんせい) ●
(479-502) 中国・南北朝時代の王朝。蕭道成(しょうどうせい。高帝)が宋の順帝の禅譲を受けて建国するが振るわず、和帝が梁(りょう)の蕭衍(しょうえん)に禅譲して滅んだ。日本では西暦479年に高帝が倭王武(雄略天皇)を「鎮東大将軍」に任じたことで知られている。(『日本史広辞典』山川出版社 参照)