トリプルポジティブじゃなくなるの??? | トリポジ☆乳がん☆乙女崎夢子の場合。

今日は2回目投与後の血液検査の日。

そして抗がん剤の効果をエコーでみてもらえる日でもありました。



結果としては、『ちょっと効いてる。』という感じ。

私も劇的に変化なしって気はしてたけど、

先生も「2回の投与なんで、まぁ、まぁ、こんなもんでしょう」と想定内の様子。


私のガンは、小さくなるというよりも、『痩せていく』という表現が合うタイプならしく、その点でいくと、まずまずスリムになってきているようす。

実際のところ、初めて受診したときは、パンッパンに張って痛々しかった胸が、

そういわれたらかなり張りは治まっている。


先生としては『CEは効果あり』という判断でOKとのこと。


今回のこの抗がん剤はあくまで再発予防、再発したときのためのテストみたいなものなので、「これは使えるガンだった」ということで。




で、採血の結果は白血球は2770。前回は2580だったのでまずまず。

だけども、来週また3回目を必ずしたいのでグラン注射しときますとのこと。

とにかく予定通り進めたがるなー先生。





と、思ってたら、先生から急に真面目な顔して話が始まる。




先生『前に、HER2(ハーツー)3+って言うてたやん?何度考えても、なんか疑わしくってね、何度も違う病理に出して検査しなおさせてもらってるんです。』



夢「うた・・・がわ・・・しぃ・・・???」



先生『HER2ってのはね、(顕微鏡の写真で説明が始まる)・・・っていうわけで、今調べなおしてもらっていて、もしかしたら2+、もしくは1+になるかもしれん。もしそうなったらハーセプチンは使えない。(使う意味がない)それだけは変更があるからしれん。それだけ一応伝えとく。』




夢(色んな情報で頭パンパンゆえに)『ガビーーーーーーン!!!!!先生ちょっと待って!これは喜んでいいのか、泣いたらいいのかが分からないです!(半泣)だって、だって・・・HER2陽性っていうと、すっごくタチが悪いというか、進行が早いってことじゃないですか・・・?』



先生『そうです。』



夢『3+にのみハーセプチンが使えるってことで、極悪だったけど、だけどそのハーセプチンがすっごく特効薬で、それが使えるから超ラッキーって思って喜べたんです。実際予後も圧倒的に安心だったし。。。』



先生『ですね。』



夢『でも、それが、もし今回2+や1+だったら、ハーセプチンが使えないので、ただの『タチの悪い乳がん』ってだけじゃないですか・・・(涙)』



先生『HER2の数値というものは、あくまで治療方針、治療するための薬を正しく選ぶための判断材料です。それはどんな種類のガンであっても、色んな数値というのはあくまで治療するための判断材料なんですね。

 なので、予後だけを言うならば、極端な話、ハーセプチンを使用した、しないは、どっちもどっちというところ。もっと言えば、世の中の乳がんでトリプルポジティブは10数%、その内、3+は数%といわれてる。つまり、全部の乳がん患者の中で、ハーセプチンを使うタイプというのは、ほんの数パーセントなんやね。言い換えると、他の90%以上はハーセプチンを使わないということ。』




夢『・・・・うむ。(少し納得)でも、その中でも2+だったら、ただ転移や再発しやすくなっただけって気がします。。。ただ進行が早くてタチの悪い、打つ手の無い人になっただけのような・・・それか、3+が最強最悪やったのに対して、そこまでタチが悪くないガンになった~~って喜ぶとこなのかも、いまいち分からないですけど・・・・』




先生『仮に2+だったとしても、今後の治療は予定の通りの抗がん剤で、予定通りの量で投与するつもり。何も変わらない。ただし、使わなくていい薬は使わない。ただそれだけのこと。実際高価だし、肉体的にも経済的にもきつい。使わなくていいなら使う必要はないんだ。正しい治療をしていくだけだよ。』




夢『・・・・・なるへそ。(かなり納得してきた)』




先生『なにか質問は?』



夢『・・・・長生きがしたいんです。先生。私は、目標は長生きすることです。』



先生『もちろん。もちろん。そりゃそうです。』



夢『・・・だけどもしも。。。もしも、それでもどうしても・・・ってときは従うんですが、それにしたって、私は・・・もう少し、あと少し、、、長生きしなくちゃダメなんです。お願いします。もう少し長生きさせてください。』



先生『うん。やりましょう。とりあえず、治療をしていきましょう。』






医学者の立場の『数値』と、患者の『数値』は全然違う捕らえ方だというのは分かる。


でも、ちょっとだけ、私の中で、『あぁ。私、再発するんだろうな』っていう予感が付きまとうようになっちゃったわ。。。。




トリポジですよってわかったときよりも、

またひとつ、2+になっただけで(まだはっきりわからないけど)

私の余命は想像よりも短くなった、さらに短くなった気がした。

勝手な安心材料にしてきただけなんだけど(ハーセプチンが使えるってこと)

少しそれを見失っただけのこと。





だけど、よくぞ先生、「納得いかんなぁ・・・」と思ってくれたもんだ。

ぼ~~っとしてるように見えて、やはり神様だなぁ。

病理が何度『3+ですよ』って答えだしても「もっかいこの角度で」って違う病理に2回も検査出し直しさせてるって。先生にとって病理なんて『自分の思惑を証明してくれるところ』でしかないんだろうなw すげーな。先生って。(今更)


すっごく細かく説明してもらったんだけど、

頭の中で『え。私、トリポジでもハーセプチン使えない人になるの・・・?え?それってどうなの???』ってことばっかり。



あー。もー。大嫌いな『予後』という言葉とともに頭いっぱいになって生きるのかー。




グラン注射の副作用もどうでもいいわー。



調べてもあんまり出てこない。2+や1+のこと。

皆さん、お元気にしていらっしゃいますか。

お元気でありますように。





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