明日は七夕、、、


言わずと知れた「織姫、彦星のお話」

何だか、、1年に1回しか逢えないなんて

ロマンチックですね。ラブラブ


天の川は見えそうも無いかな、、、、



今、読んでいる「枕草子」











春はあけぼの

夏は、夜。

月のころはさらなり。


闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。


また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、

をかし。

雨など降るも、をかし。



枕の草子より。。。。。



夏は夜がいい。

昼間は暑いし、鳴きたてる蝉の声に気圧される。

日中の火照りが収まった夜にこそ、

情緒があるという。


月が見られる頃は言うまでも無く、

月の無い闇夜も蛍が沢山、、飛び交う夜は素敵。


電灯の無かった昔、月夜と闇夜の違いは大きく、

人々の感受性も、現代よりはるかに豊かでした。


蛍火を目で追いながら、あるいは雨の音を聞きながら

寝惜しむ一時に、人はもの思う。

夜はまた、恋人たちの時間である。


「忍びたる所にありては、夏こそをかしけれ。」で始まる段が有ります。


一目を忍ぶ、逢引の場所では夏こそ趣がある、、、との意味。



短夜が早くも明けて、庭が涼しく見渡せる頃、一睡もせずに

語り明かした恋人たち。

まだ話足りない心地がして睦言を交わしているすぐ上を、

明烏が高く鳴いて飛んでいくのは

顕証なるここちして、をかしけれ」

ダウン

あらわなこと。


二人の秘密の場をすっかり見られた心地がして、面白いものだとは、

現実味のある話ですね。


女性のもとに通ってくる男性は、夜明け前に帰るのが

望ましいとされた時代、短夜は恨めしいものだったのでしょう。

貴重な時間でもあったのですね。




何だか、、、この枕草子、、、読めば読むほど

面白い。(平安時代に想像を膨らませて、、読んでいます)



この頃の人たちは、、何もない時代だからこそ

感性のある人たちが多く

随分、ロマンチックなこんな話が

書かれたのでしょうね。音譜

                              

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