速報版に続いての感想版です。順不同で書いていますからネ。


今回も元祖死亡フラグ男の柿崎少尉の話題が挿入されいたり、一瞬だけ男前になった矢三郎にいさんが出てきたりして本筋以上に気になったりしました。それに、問題なのがシェリルが最後に飛ばした紙飛行機が失速して急降下しましたよね。

ついでに隊長殿ですか?アルト大尉!

どうやらシェリルは、シェリルがシェリルたる所以(ゆえん)を見出しました。孤独だったが故(ゆえ)に銀河の歌姫の地位に上り詰めましたが、結局は信頼していたグレイスには利用されていただけだったり、シェリルもアルトのことを心の奥から信じきっていませんでしたね。

孤独の世界から出でて孤独という暗闇に帰すのでしょうか?


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冒頭はランシェとグレイスが登場します。

グローバル号でしょうね。バジェラの標本を目にして嬉しそうなランカです。

バジェラを犠牲にしようとするグレイス。

「インプラントネットワーク理論とバジュラのゼロタイムフォールド通信を組み合わせれば世界を変えられる・・・」

グレイスはネットワークにおける技術革新(革命)を目指しています。

言い方は悪いのですが、コレが今までの残酷な行いの根源だったのですか?マッドサイエンティスト以外の何者でもないでしょう。

ランシェはバジェラを生き物として認めているようです。

グレイス曰く「そんな病気になってまで庇う・・・」と・・・。



「人を道具として使うつもりなら とことん冷酷になりなさい。優しいのは罪よ それが同情だってわかっていても 甘えたくなるから

V型感染症の対処(対症)療法薬を準備していたルカに言った言葉です。

シェリルはアルトが同情していると感じているのですよ。以前の強気な時のシェリルは同情なんていらないと拒絶していましたから、人に甘える自分が悔しいのでしょう。

一緒にいてくれるのは同情だって気づいてるんですね。。今のシェリルには同情でさえも安息の場なんですよ。それは逆に言うと、シェリルは、自分が存在する理由をルカたちの力になること、それは銀河の歌姫としての最後で最高のシチュエーションということがあるということです。

シェリルがシェリルとして最後までありつづけるためにです。


最初の方でアルトとシェリルが仲良く食事の準備をしていました。はしゃぐシェリルを見ていると微笑ましく感じるよりも虚しさとかやるせなさを感じていたのです。

指を包丁で切ってしまっても、その血でアルトが感染しないように気遣うことも・・・。

頑張って箸を用いている姿も・・。

シャンパンで酔った姿で甘えることも・・・。

「こういうの、ずっと夢だったの」


病院にナナセを見舞うアルト。そこで早乙女嵐蔵に付き添う矢三郎と出会います。

矢三郎にいさんは、今ならまだ間に合うから戻ってきて欲しいと・・・

軍のパイロットだからそれはできないというアルトです。
「それが本当に 貴方の望んだ道なのですか 戦って殺すことが
アルトさん 私には貴方が成り行きで戦っているとしか思えない
貴方は 敵がいてもいなくても、パイロットになったのですか?」

あなたは根っからの役者です。その時々に望まれた役柄を演じてしまう。演じられてしまう」
「もう一度よく考えてください。あなたの望み、あなたがなぜ何を求めているのか・・・」
矢三郎さんの目が開いたよ・・・男前だった。さすが役者です。過去の歌舞伎のカットから二枚目だとは想像していましたけど・・・。

とにかく、今この時にを見透かしたかのようなタイミングで、いつもながら感心しますが、痛いところをピンポイントで指摘!アルトの父親が余命いくばくかの状態になっていたとは・・・。



アルトは、その場の空気に流されているばかりです。先週まではアルトを弁護していましたが、今回の戦闘機乗りになったのはランカを守るためという発言で弁護のしようが無い状態に到ってしまいました。ランカをバジェラから守り抜いたのは事実でしょうけど、それよりギリアム大尉がバジェラに殺されるところを見て精神的なダメージを受けていたでしょう。心理学の言葉で防衛機制というのがありますが、精神的なストレスを回避しる生まれ持っている機能とされています。その一つに【合理化】があります。よく出される例がイソップの狐のお話です。取れないブドウに対して「あれは酸っぱいから、要らないよ」というやつです。

ここで注目です!

アルトは、役者になることが当たり前で生きてきた、けれど、空に憧れ、パイロットになってランカに出会った、ランカを守るためにSMSに入ることを選んだというような言葉でしたね。

質問に対する答えじゃなく、アルトが、クランにSMSに入った理由を尋ねて、それにクランが「軍人になるのが当たり前の種族だった、だから兵士になるのも疑問は持たなかった…」と答えます。その後に、先程の言葉をつぶやいたのです。

明らかにオズマや矢三郎にいさんの言葉に大きな心理的影響があってのことでしょう。

後付けながら「ランカを守る為」という言葉で自らを正当化したと思われます。合理化された内容は第三者からみておかしいと感じていても本人は真面目にそう思っています。つまり、『ランカを守る』という行動を実践するということを決意したのです。(と思いたいデス)

もう放送も後が無いのですから、アルトには頑張って欲しいです。最後の最後で、さすがアルト!と言う具合にね!

クランも、かなり以前の放送でしたがミシェルのお姉さんのエピソードから想像すると彼ミシェルの側にいたいということが本音かもしれませんよね。



問題のバジェラです。

母星に近づくランカとブレラです。

「記憶のないサイボーグにとって、命令は絶対 だがお前の歌を聴いたとき、俺の中に何かが溢れた。戦闘マシンであるはずのこの俺に・・。これは、その礼だ。だから気にするな」

「あれは記憶だ。空っぽの・・唯一の・・・」

記憶の断片が幾つか戻ってきています。兄妹という事実に気づきはじめています。そこへバジュラの防衛部隊が現われます。そこでランカはアイモを歌います。その歌声はマクロスクォーターやグレイス。そしてレオンの知ることになります。それぞれの思惑にしたがって・・・。

オズマ曰く「連中も動くはずだ・・」


ハーモニカでランカに合わせるブレラですが、そのハーモニカをランカにお守りとして渡してしまいました。せっかく連れてきたアイ君はバジュラの成体に連れ去ってしまいました。その時、多分ですがランカの記憶も完全復活したようです。第117調査船団の全滅を思い出したランカは、私のせい・・と言いますが、それはグレイスのせいでではないのですか?

おい、グレイス!お前だよ!117の全責任を負うのは!←僕のホンネです。


ビルダー氏の登場。

レオンと思惑は一致していないような気がするのですけど・・。

戦いの目的は、フォールド・クォーツを手に入れることにあるのか?と訊くアルトです。レオンは、生き延びるためにバジュラを殲滅しなければならないといいます。

ここでバジェラの生態系が明らかになりました。フォールドクォーツでネットワークを持ち、それ自体がバジュラの群れ全体に、人間の脳内伝達物質であるシナプスのような働きをしているそうです。

脳が未発達のジェラ一体だけでは何の機能も持たないということでしょう。しかし、以前にこのブログで書いたように統率する為の脳にあたるものがあれば意志や意識を有することが出来るということでしょうかねえ?

その統率するのがクィーンであるランカです。

フォールドクォーツはバジェラ本体で生成されるのではなく、クォーツの原料を集める習性があるということでした。アルトはうまく誤魔化されましたよ。

追い討ちをかけてレオンがバジェラが人類を抹殺しようとしているが故に、戦うのである。アルトは、そこで思う存分に戦ってほしいと言いますよね。

ああ、アルト!場の雰囲気に流されてしまっている。ランカを悪者にしたてていくブレラです。


ランカのお腹は、バジェラのネットワークと同じ腸内細菌で光っていたということでした。当然ながらバジェラの痛みの共有したということです。バジェラと共存を選び、バジェラもそれを利用しようとしたことで発病しなかったという理論がレオンによって説明されましたけど、これを上手く用いるとシェリルの命も無事ということになるかもです。一縷の望みが・・・・ここにあると思いたいデス。。。

ランカはバジェラとの共存を目指しています。バジェラの方も共存を願っているようです。ランシェの意思はそこにあるように思えてきますが・・・。

ランカは拉致じゃなくて救出されたという方が正しいでしょうね。


ああ、落ちていくシェリルの飛ばした紙飛行機が・・・。


レオンは新天地としてバジェラの母星を目指します。どのような意図があるのでしょうかねえ。新天地---すなわち失われた聖地的な発想。そこに眠る失われたアーク(聖櫃=バジェラ=クォーツ)を!


次回でまとめられるのかなあ?心配です。。。


アルト!男になれ! 頼むから・・・

このままだと、シェリルファンからもランカファンからも命を狙われますよ。

ミッシェルが生きていたら殴られていたかも。。。