ミシェルのヘルメットを両腕で抱いて嗚咽するクランの姿が悲しいです。。。
今話においてミハエルの姿がほとんど直接的に表現されていない・・・。それが寂しい。
机の上の花が虚しいです。。。
クランがゼントラン化して悲壮な姿で戦う・・・。弔い合戦の如く。
事実、そうでしょう。ミシェルの弔いの為にクランは何かに魅入られるように・・・
悲壮という言葉しか思い浮かばない。
今回はクーデターを成功させたレオンが大統領権限の統帥権を手中にしたところから始まりました。統帥権とは軍の最高指揮で通常は陸海空3軍あるいは海兵隊を含めて4軍を統括指揮権限をいいます。
バトルフロンティアというフロンティア船団の戦闘艦における最高位の文官が私であるから、今この時において軍に対する命令権は当然に私が持っているという論理です。詭弁です。バトルフロンティアにおける最高位の文官というところがネ。この表現の裏にはバトルフロンティア以外にはもっと正当なる順位の文官は存在しているということを示唆していますから・・・。アメリカ合衆国における国務大臣とか副大統領という地位ではないのです。レオンは単なる補佐官ですから。。。。
ともかくフロンティアは外も内もバジェラの攻撃にさらされています。四面楚歌どころじゃない!
レオン曰く「僕のターンだ」
えぇ・・・。。。レオン自ら本当に言ったのですよ。僕のターンって!
自己賞賛ですか?←こんな四字熟語はないよ!
自画自賛ですか?
ルカがレオンに提示したシンデレラ計画に基づいているだろう作戦を実行しようとしています。レオンとの暗黙の了解でしょうか?
以前にブレラに計画を提示した時にも「守るべき者」ということにこだわっていました。今回はその守るべき者を守る為に実施しようとしています。もちろんアルトもランカも了解しての上で。。。
「クラン。。準備は良いか?」とアルトが問います。
「ミシェル・・・」とつぶやき小さな眼鏡に接吻します。彼の眼鏡に・・・。
ミシェルの最後の姿を脳裏に思い浮かべます。次の瞬間、クランが変ります。鬼神に勝るとも劣らない表情でした。ゼントラン化したクランのその表情が痛々しかった。
クランの活躍で活路を見出したランカ・ルカ・アルトです。
ルカが守るべき人を守ることが出来なかったという気持ちなのでしょうか、今までのルカではないルカを見せます。。守るべき者のためにフォールド爆弾を用います。半径50kmを切り取ってしますというリトルガールと名付けられた特殊爆弾を使用しランカの歌に集まってきたバジェラを壊滅させる作戦をアルトとランカに告げます。
ルカは作戦を成功させるに不可欠なレオンの支援を受けるべく秘密裏に連絡していたのです。ルカにとって大意はないのでしょう。そうすべくしてしたというのが事実でしょう。
「僕は決めたのです。絶対に守るって・・・・なのに・・・」
ランカを囮にすることに反対するアルトでしたがミシェルの死という現実を思い知らされて反論が出来なくなります。
バジェラが我々との生存をかけた戦い。生きるか死ぬか。生き残られるかの瀬戸際の戦いだという事実を認めざるを得ない状況に陥っている事実です。アルトはビルダー氏との会談を引きずっているみたいですけど・・。
以前のブログでアルトがランカに長々と言っていた言葉がここに活きてきたということです。
「歌うよ・・私・・みんなの為に」
これは今話の終盤に繋がる重要な言葉です。。本来の意志であるアルトに伝えるべき歌を、あえて皆の為に歌うという行為です。
そしてアイランド3というフロンティアにおけるゼントラー人用の農業と観光をリトルガールの使用地点と決めました。
アルトが言います「安心して歌え」と。。
「今度は、ちゃんとできると思う・・・」と答えるランカです。歌うことを決意したランカですが、この時にもっと大きな決意があったということでしょう。
ランカはアルトの一言に安心していましたよね。。。でも、それは吹っ切れたということだったのでしょうかねえ。
作戦実行と思ってみていたら突然のブレラの登場です。
「歌いたくなかったら歌わなくてもいいんだ」というブレラの言葉に動揺します。
「歌はお前の心。ランカだけのものだから」
本当のランカを知っているのはブレラだけでしょうか?
この優しさが物語りの展開上のアダにならないように。。。。
ランカは歌います。アルトに届かなかった歌声を
「見事なリトルクィーン。11年前とは違うのね」というグレイスですが思惑通りに事が進みだした感じです。何を企てているというのでしょう。
そしてアイランド3を切り離してます。集めたバジェラの掃討という作戦が遂行されました。でもバジェラの苦しみがランカに伝わってきます。
「ごめんね・・・」アルトに向けられた言葉ではありません。多くの犠牲に対する言葉です。バジェラの犠牲に・・・。
銀河の歌姫の死と先遣隊の壊滅、憎しみは燃え上がる...
そう大統領代理の演説は巧みに憎しみを助長させています。やはり、この言葉の通りオペレーションカーニバルを続けているということですね。
「傷は深い・・あまりにも深い・・・祈りましょう。失われた命の為に・・・」
クランの心の傷・・・。ミシェルを失ったアルトも同じ。
「・・・歌えません・・・」とランカが言います。
ランカの歌を徹底して利用しようとしたレオンですが拒絶されました。
「どうしてワタシなの・・」
心の痛手を負っているランカに成長したアイ君が現われます。しかし、更なる成長がランカの目の前で起こりました。
その深夜にランカは何かを言う為にアルトを呼び出したようです。でも言った言葉は紙飛行機の作り方を教えてということでした。
空への憧れは母親の影響だったということを語ります。ランカの飛ばした紙飛行機は風に乗って遠くに・・・。
「みんな自由に・・・自由に生(行)きたいのよね。。」
「アルトくん・・お願い・・私と一緒に・・・」
そこに現われるランカの飛ばした紙飛行機を届にやってきたアイ君です。
当然ながらアルトは攻撃しようとします。アイ君を庇うランカですが怒りのあまり引鉄を引こうとします。しかし,ブレラによって攻撃ができなくされました。
ブレラはランカのお願いを聞きます。
以前の出来事を思い出しているというランカです。そして恐ろしいけど事実を知ることの決意を述べます。
「私。。行くね・・・・・」アイ君を仲間のところに返す為に。
「さよなら・・・(アルト)・・大好きだった!」
ブレラのバルキリーで去っていくランカです。
感動がいっぱいです。第一部完という感じでもいいですよね。
もう残り少ない回数ですが、どうまとめていくのでしょうか?
以上、速報版に続いての感想版でした。