朝一番の速報版に続いてのマクロスF 20話に関するブログです。


悲しすぎる展開でした。朝一番から泣かされました。

前回、素晴らしい連携プレーをしたミハエル(ミシェル)とクランの印象が残っているというのに・・。


今回は前回の多くのシーンを引きずっています。


バジェラの幼生に気づくルカ。


クーデターを阻止すべくレオンと対峙するキャッシーとオズマ。「残念・・・。少し遅かったね」と不敵なレオン。

狙撃ライフルの照準の先にはキャッシーの父でもある大統領。


「言うんだ・・私。伝えなきゃ・・・私の気持ち・・・」歌を歌い終わって階段を駆け上るランカ。


「良いのか、悪いのか。よく判らないけど・・」とクラン。「良いのさ。ただ・・みんな誰かを好きでいたいんだ。。」とミシェル。


「また、歌いたくなったか?」

「言ったでしょ。私はもう良いの・・・シェリル・ノームは・・・」

ふらつくシェリル。抱きかかえるように支えるアルト。

「お前が歌を捨てられるわはずがない。。そうでなきゃ、お前の歌が、あんなにたくさんの人に届くもんかよ。俺だって舞台に立った人間の端くれだ。本物と偽者の違いくらいわかる」

その時、ランカが屋上に・・・。二人の姿が・・・。


暗転、クランが言います。「お前は恋はどこにある?」

暗転、「ウソ・・・」とランカが。。。


もう、目が離されません。

*******************************************************************


先週はランカの視点で屋上に駆け上がり二人を目撃しましたよね。今回は、階段を駆け上っていく時間に起きた事実を補足しています。

定番大好き、そして王道大好きな僕としては嬉しい内容です。偶然が誤解を生む常套手段ですけど、本当にすきなんですよ。

とにかくです。ランカはアルトのために精一杯歌っていたんでしょ。そして気持ちが最高潮の時にアルトとシェリルがランカの目線では抱擁している場面に出くわすことになります。余程の人物でなければ落ち込みますよ。。。

「死にたい・・・」

当然でしょう。階段を踏み外して倒れ混んだたままで絶望という感じの一言でした。その傷ついた精神状態に呼応してかバジェラが活動開始します。バジェラの大群がフロンティアの街に襲いかかります。緊急事態でなかでアルトはランカに歌う事を頼みます。しかし、前述のような気分では無理でした。

「歌えないよ・・・。戦う道具じゃ・・・」

今まで気づかないでいた本当の気持ちを知ったランカです。歌は、みんなの為じゃなかった。アルトのために歌うことに気づいたのです。それもライブのあるこの日に。。

シェリルのビンタが飛びます。

どん底のスラムから理由や経緯は別として銀河の歌姫として頂点を極めた人物です。実力と努力とがあっての頂点でしょう。人々の心を掴み歌というアートはプロとしてのシェリルだから出来たと思うのです。プロは如何なる場合でもその道のプロだということを諭すシェリルです。カッコよかった。。。

シェリルとランカのあるべき立場が明白に出てきています。

シェリルは歌とアルトとは別として扱い大勢の人々のために、ランカは伝えるべき人のために歌う。アルトを含めて大事な人に歌うというように。。。


バジェラの猛威はおさまりません。オズマは117調査船団のことを思い浮かべていますよね。再現されるって何を、どんな状態を、いかなる結果を。。。謎なんですよねえ。ひょっとして完全にはフォローしないかも。。マクロス的にはありですけど。。。大きなドラマがあったことは間違いないけど、OVAのお楽しみって!無いよなあ・・・。



シェリルというとこの後の場面だったと思いますが、バジェラにまともに応戦できなくて逃げる最中に、シェリルとナナセが戦火で置き去りになるところがありました。助けようとするアルトに自らの使命を全うするように言います。いや、ここもプロ意識なんでしょうかねえ。己のやるべきことをせよ!

アルトは応戦するために必要な資材を求めて進みます。アルトの暖かい手を感じるランカですが、一方では過去の思い出も蘇えってきています。オズマお兄ちゃんじゃない本当の兄を。。。ブレラなんでしょうけど。。。100%の裏づけが無いというのも辛いですけど心象的には120以上のパーセントです。

そのブレラはランカを守るという自らの使命を果たそうとしますが、邪魔が入ります。グレイスの思惑通りに動こうとしない彼ブレラに強制モードというお仕置きが。。どうやらブレラ自身の記憶を取り戻すという条件のみで自ら進んで協力していたのではないということが判りました。強制は矯正という漢字でも良いかも。。

グレイスは、この事態を想定していなかったようです。「フロンティアはまだ壊滅してもらっては困る」という主旨の発言がありました。レオンとグレイスはどういう思惑で協力しているのでしょうか?

レオンはグレイスの掌の上だとは思うのですけど。



ここから感動のシーンというのか「ああマクロスだああああ!」という声をあげてしまう見せ場にやってきます。

オズマとキャッシーは無事に逃げ延びて再び大統領府へ向かいます。そこで見たのはハワード・グラスの死体でした。ショック状態のキャサリン・グラス・・・・。成功したのでしょう。少なくとも今この段階ではレオンの目的通りに。。。

一方、アルトたちは形勢逆転の一縷の望みを叶うべく基地内へ。

いや、そのクランのサービスカットは良いんですけど。。。嬉しいのですけど・・・。。。

再びクランは訊ねます。「お前の恋はどこにある?」

「現在捜索中さ。そんなものあったかどうか、俺自身忘れたが・・・」

常に死ということを意識しているミシェルです。本当はしたいのでしょう。誰かを好きになることを。
クランのボディブローがミシェルに決まります。告白するクラン。そしてミシェルとアルトに言います。「死ぬのが怖くて恋などできるかあ!」

このあたりのやり取りはおじさん(俺です)の心にも何かが来ましたけど。。ミハエルという過去に捕らわれている人物だから云わしめた言葉かも。。

ゼントラーサイズに戻るための装置に入ったクランですが、その機会を待っていたかのように無防備な彼女にバジェラが襲います。それを見たミシェルは必死に守ろうとしますがバジェラと刺し違えるように・・・。

ミシェルは謝るように言います。

「ごめんな----クラン---今まで言えなくて---俺も---お前のこと・・・・・・・・・・・」

そこまで言うと。。。。

宇宙空間に吸い込まれていった。眼鏡が一つだけ残して・・・・。

涙です・・・。


シェリルの方もシェルターの中に怪我をしたナナセと一緒に避難しています。しかし避難している人々に絶望と恐怖がじわりと満ちてくる。そんな現実を見るシェリルは歌を歌います。歌の内容なんてどうでもいい。あのシェリルが歌うのです。非常灯の明りだけで・・・。感動です。歌を取り戻す小さな一歩ですよね。なぜか気になる人が二人か三人いましたけど・・・。フォールドクォーツのイヤリングも復活です。


今後の期待として・・・。

シェリルとランカの合体じゃなくて、協力のもとで全銀河に存在するバジェラに、そして全ての生命体に歌声が届くことで平和な時間を取り戻すことを期待していますけど。。シェリルのイヤリングとアイ君も活躍して・・・ネ。



どうでもいいけどオマケです。

バジェラは下等動物でありながらも、ある特定の条件下においてバジェラクィーンというのか、この場合はランカの意思や知能というものを共存することが可能であるという仮説を以前のブログで書きましたが、どうやらそれに似たような展開です。

今回は、絶望した心理状態が攻撃的に作用したということでしょう。アルトのことを思いながらなど達成感が得られる状態なら抑制させるというこで良いにかなあ。グレイスがランカの心理的レベルがマイナスであるとか言っていたし・・・。