人物烈伝ニューホープ編
工場と違い、やはりニューホープにはいかれたおっさん達がたくさんいる。
なにしろオレが毎日通うくらいだから。
やはりこういうお店はサービスとか飲み物以前に人間!!
ほんとそういうのなきゃ通わないよ!!!
▶マスター
甘いマスクと甘い声を持つこのマスターは通称ちょんぼヤクザ。
ちょんぼとはヘマとかミスとかそういう意味ではない。
見附の方言でちんちんを意味する。
若い頃は相当やらかしたようである。
この店にはうまいだじゃれを言うとマスターが拍手をしてくれるという謎のシステムがある。
オレの母親のファンを公言しており、夏に長岡の花火を見に来た母親を連れて来たときには、予想以上に舞い上がり、高そうな箱入りミカンをくれた上、オレの家まで母親を車で送った。
オレが引っ越しする際に内藤家全員が使っているブランドのシャンプーが余ったため、これは母親も使っていると言ってあげたところシャンプーの蓋を開けにおいを嗅いでいた。
オレが毎回生演奏で歌うため、カラオケ代を無料にしてくれている。
▶マーシーさん
すごい性欲を持つ。
きれいな彼女が居てその彼女を心から愛している。
知恵の輪が好きで、一度知恵の輪を始めてしまうと一言も喋らなくなり、客を放置する。
ドラム、ギター、ベース、作曲をこなし、オレがマーシーさんのオリジナル曲を歌いたいと言うと非常に喜び、楽譜だのCDなどをくれた。
現在彼の作品のオレの持ち歌は”ときめきニューホープ”。
名曲である。
オレが歌詞をつけた英語版も存在する。
毎週月曜日はニューホープが定休日のため、よく一緒に飲みに行っていた。
店の楽器を粗末に扱われたり、ソルティードッグの注文が何個も来るとキレる。
▶ピンク師匠
わらべや日洋の社員。
オレをニューホープへ導いてくれた人間である。
頭の中に類語辞典を持っているんじゃないかと思う程だじゃれを連発する。
そのためたまにオレがいいだじゃれを言うと「お、こうじもニューホープに染まって来たな。」と褒めてくれる。
工場ではそうでもないがニューホープでは下ネタが好きなおっさんへと変貌する。
見た目と話し方は優しいおっさんだが、マスターの情報によると意外にも相当短気。
かつてニューホープで頼んだタクシーが全然来なかった時に、
「今夜のオレは優しくないぜ!!」
という名言を残しブチ切れたという逸話もある。
▶ジョニーさん
廃人。
矢沢永吉を愛する魚屋さんである。
なぜかキープしてるウィスキーのボトルにコンドームを貼りつけている。
10月15日の新潟脱出パーティーでは新潟で捕れた魚を自分でさばいて盛りつけたでっかい皿を二皿もバーに持って来てくれた。
しかも解説付き。
マーシーさんの誕生日にニューホープで酔っぱらい、前髪を全焼させた。
酔うと何を言っているか分からない話を何回もするので、時間返せ!とよくオレに怒られる。
なにしろ普通に話せば一分で終わる話を十分かけてするからである。
その何度もするお気に入りの話はマーシーさんと飲んだ帰りの朝七時に市民会館でうんこをした話。
▶ケンさん
初めて会った日、KISSのBlack Diamondという歌のことだけで延々盛り上がった。
オレの誕生日パーティー、新潟脱出パーティーの時にいつもプレゼントをくれるが、それが毎回なぜか風間ゆみのAVである。
本人曰く、風間ゆみは外さない、らしい。
毎回車で来るのでお酒が飲めないのは分かるが、なぜか毎回お湯を飲んでいる。
チャージの1500円払ってお湯を飲んでいる。
▶はるかちゃん
ニューホープの従業員。
オレが新潟で過ごした中で出会った唯一の年下の女の子。
ラーメンをこよなく愛し、彼女の血管には豚骨スープが流れていると言われている。
痩せれば可愛い。
室原のえーちゃん曰く、「あの子は授乳姿が似合う体型じゃのう。」とのことである。
ケンさんとはるかちゃん
▶シモさん&モロさん
この二人はセットである。
なぜならシモさんの運転する車に乗ってモロさんもやって来るからなのだ。
シモさんはオレをニューホープで見かけるととても喜ぶ。
女の子みたいに喜ぶ。
この間は風邪を引いてマスクを買ったはいいがそれが子供用でやたらとちっさいマスクをつけていたため、散々オレに馬鹿にされて笑われた。
傷ついたようである。
一方モロさんは廃人である。
かつて車に轢かれた時に骨を折ったがお金がないという理由でちゃんとした治療を受けず、今も変な感じに骨がつながっているらしい。
ただ、ステージでベースを弾いてる姿はここに紹介した人間の誰よりも渋くてかっこいい。
▶パンチさん
ニューホープでは色々なことが起こる。
その中には涙が出る程笑うことも多い。
その「床に這いつくばって腹が攣りそうになり涙が出る程笑った出来事ランキング in ニューホープ」の1、2位の主人公がこの中国マフィア面のおっさんである。
パンチさんは素面の時は無口である。
別人かと思う程顔も違う。
しかし酒が入ると、ニューホープを一番楽しんでいる。
おっさん大丈夫かってくらい楽しむ。
ある日、一緒に生演奏しているといきなり途中でトイレに駆け込んだ。
戻って来た彼はこう言った。
「しょんべんたいた。」
たいたとは漏らしたという意味の見附の方言。
そう、このおっさん、演奏するのが楽しすぎてステージ場で公開お漏らしをかましたのである。
しかも履いていたのがケミカルウォッシュ的なジーパンだったため、股間モロ濡れだったのだ。
そんな状態にも関わらず、「たいた!たいた!しょんべんたいた!」と訳の分からん踊りを踊っているため、その場に居たオレとケンさんはもうほんと立てないくらい笑った。
その後彼はしばらくの間、オレとケンさんに
『たいたニック』
『たいたンの戦い』
などと呼ばれることとなる。
ちなみにその濡れたジーパンのままドラムを叩き始めてマーシーさんが青ざめた。
新潟脱出パーティー
左からオレ、ピンク師匠、マスター、ケンさん、パンチさん、ジョニーさん、マーシーさん
みんなオレのために集まってくれた。
HMVが新潟まで誕生日を祝いに来てくれた時
この店なかったら一ヶ月で新潟脱出してたね。
ありがとうございました。
一日肉体労働した身体を癒してくれるものは一体何か。
オレにとってそれはお酒とおしゃべり。これに尽きる。
これさえあれば次の日もパスタをかき混ぜられる気力がわくものである。
しかしこの見附でそんなところはあるのだろうか。
ある上司と雑談している時、オレが軽くドラムをかじっている話になった。
(ミュージシャンの知り合いが多いためここで一言言っておくとかじっているといってもほんんんんんんんのちょっとである。皆様の足下にはとても及びません南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。。。)
『あ、そうなんだ、それならあの人に話しかけてみなよ、仲良くなれるとおもうよ。』
そう言われてみた先には、4年前からドラムを始めた周りから師匠と呼ばれている64歳のおじさんだった。
タフなじいさんだぜ。。。
早速話しかけたところ、話が意外と合い、その日からオレを見かけるたびに、
「よ~うハードロッカー!!!」
と声をかけてくれるようになった。
(どういう偶然か知らないがそういうときに限ってオレはなぜかボブマーリーのTシャツを着ていて全然ハードロッカー感を出していないためとても申し訳ない気持ちになる。)
ある日、
「今度休みはいつ?いいところに連れてってあげるよ!」
そこでおねぇちゃん的なことを考えていないというと嘘になるがまあどっか連れてってくれるならついて行こうと思った。
「え、どこですか?楽しみだな~!!!」
「ニューホープっていうとこなんだけどね。」
「・・・ニューホープってあれですか?あの~・・・」
「そうそう、ほら、工場の目の前の通りにあるでしょ?音楽好きなら絶対いいとこだよ。」
「・・・え、あそこですか?」
その場所ならここに来た日に見たことがある。
名前がSTAR WARS episode4のサブタイトルと同じだったためよく覚えている。
しかし見附駅から人事の車に乗って工場に来るときに見たその建物はどう見ても廃墟であった。
・・・怖い。
このおっさん、廃墟でオレと何をするのか。
オレの尻の穴でセッションしようとでも・・・言うのだろうか・・・
「え、あそこ廃墟ですよね?」
「違う違う、やってるよ。」
「え、だってここ来た日見ましたけど廃墟感満載でしたよ。」
「5/1?あ~だってそれ月曜だもん、定休日だよ。」
定休日だろうとなんだろうと店の雰囲気が廃墟感満載なのはどうかと思うが・・・
「じゃあ、今度の金曜夜仕事終わりに来なね!」
当日、ニューホープの店の前にやって来て驚いた。
電気がついてる!!!!
電光掲示板まであるではないか!
いつも違う道で帰っていたから気がつかなかった。
ここは廃墟ではない!!!!
入り口のガラス戸から中をのぞくと師匠がカウンターに座って常連らしき人と話している。
全員おじさんである。
見た目がおじさんの28歳はこの雰囲気にとけ込むことg・・すぐにとけ込めた。
お店の人、常連さんはとても優しくオレを迎え入れてくれた。
それに驚いたのが店の中である。
廃墟かと思ったらライブハウスやないかい!!!
無理矢理この店の中の雰囲気を説明すると、バー的スナック風パブ兼ライブハウスおよびおねえちゃんのいないキャバレーといったところだろうか。
ジャンルなんなんだ!!!
マスターに尋ねるとこのような答えである。
とりあえずパブらしい。
しかしグランドとつくからにはやっぱりすごいのだろう。
グランドスラムはすごいし、グランドオープンはわくわくするし、グランデサイズはいつもオレがスタバで頼むサイズである。
その日は師匠に散々ごちそうしてもらい、その日から一ヶ月後、オレはボトルを2本キープし、月曜の定休日以外は毎日顔を出し、その唯一の定休日の日も店の人と別な店に飲みに行き、しれっと常連が座るカウンターに座っているという状態になってしまった。
休肝日なんてあったもんじゃない。ウィスキーなんか2日でなくなるため給料の半分はここにつぎ込んでいる。
宇多田ヒカルに言わせれば君にaddictedかもということである。
お客さんも含め知り合いもたくさん出来た。
なぜか。
この店ではカラオケをステージで歌うことも出来るが、毎日時間帯はランダムだが生演奏の時間がある。
この店の常連さん(カウンターに座ってる人達)と店の人はみんな何かしらの楽器が出来、生演奏するかとなったときにマスターが瞬時に楽器の振り分けをし、やる曲を決めるのである。
なのでカウンターに座ってる常連さんは生演奏の出番待ちをしているとも言える。
ということで自分は店に行くたびに歌ったりドラムを叩いたりしてる訳だが、やはりそこは田舎、年齢層が高いためやる曲も古い。
中学時代からモー娘。やGLAYやミスチルを聴かず、エルビスプレスリーやビートルズやキッスを聴いてきて音楽の話を友達とすると確実に孤立して来たオレの努力がここで実ったのである。
そのためあの子の加山雄三聴きたいわ~というおばちゃんのリクエストがあったり、あのお兄さんのディズニー聴きたいよ~うというお客さんが連れて来た子供のリクエストがあったりとお客さんと話す機会がとても多いのだ。
よかった、色んなジャンルの音楽を聴いてきて本当によかった・・・。
それにこの店の常連さんと店の人は基本的にどっかしらいかれてるため、話しててとても面白い。
ニューホープの人物烈伝をお楽しみに。
そんなわけでこの場所はオレにとって必要不可欠な場所となった。
初めてニューホープに行ってから2ヶ月後、会社でオレはニューホープのニューホープと呼ばれていた。
会社のニューホープではないようである。
オレにとってそれはお酒とおしゃべり。これに尽きる。
これさえあれば次の日もパスタをかき混ぜられる気力がわくものである。
しかしこの見附でそんなところはあるのだろうか。
ある上司と雑談している時、オレが軽くドラムをかじっている話になった。
(ミュージシャンの知り合いが多いためここで一言言っておくとかじっているといってもほんんんんんんんのちょっとである。皆様の足下にはとても及びません南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。。。)
『あ、そうなんだ、それならあの人に話しかけてみなよ、仲良くなれるとおもうよ。』
そう言われてみた先には、4年前からドラムを始めた周りから師匠と呼ばれている64歳のおじさんだった。
タフなじいさんだぜ。。。
早速話しかけたところ、話が意外と合い、その日からオレを見かけるたびに、
「よ~うハードロッカー!!!」
と声をかけてくれるようになった。
(どういう偶然か知らないがそういうときに限ってオレはなぜかボブマーリーのTシャツを着ていて全然ハードロッカー感を出していないためとても申し訳ない気持ちになる。)
ある日、
「今度休みはいつ?いいところに連れてってあげるよ!」
そこでおねぇちゃん的なことを考えていないというと嘘になるがまあどっか連れてってくれるならついて行こうと思った。
「え、どこですか?楽しみだな~!!!」
「ニューホープっていうとこなんだけどね。」
「・・・ニューホープってあれですか?あの~・・・」
「そうそう、ほら、工場の目の前の通りにあるでしょ?音楽好きなら絶対いいとこだよ。」
「・・・え、あそこですか?」
その場所ならここに来た日に見たことがある。
名前がSTAR WARS episode4のサブタイトルと同じだったためよく覚えている。
しかし見附駅から人事の車に乗って工場に来るときに見たその建物はどう見ても廃墟であった。
・・・怖い。
このおっさん、廃墟でオレと何をするのか。
オレの尻の穴でセッションしようとでも・・・言うのだろうか・・・
「え、あそこ廃墟ですよね?」
「違う違う、やってるよ。」
「え、だってここ来た日見ましたけど廃墟感満載でしたよ。」
「5/1?あ~だってそれ月曜だもん、定休日だよ。」
定休日だろうとなんだろうと店の雰囲気が廃墟感満載なのはどうかと思うが・・・
「じゃあ、今度の金曜夜仕事終わりに来なね!」
当日、ニューホープの店の前にやって来て驚いた。
電気がついてる!!!!
電光掲示板まであるではないか!
いつも違う道で帰っていたから気がつかなかった。
ここは廃墟ではない!!!!
入り口のガラス戸から中をのぞくと師匠がカウンターに座って常連らしき人と話している。
全員おじさんである。
見た目がおじさんの28歳はこの雰囲気にとけ込むことg・・すぐにとけ込めた。
お店の人、常連さんはとても優しくオレを迎え入れてくれた。
それに驚いたのが店の中である。
廃墟かと思ったらライブハウスやないかい!!!
無理矢理この店の中の雰囲気を説明すると、バー的スナック風パブ兼ライブハウスおよびおねえちゃんのいないキャバレーといったところだろうか。
ジャンルなんなんだ!!!
マスターに尋ねるとこのような答えである。
とりあえずパブらしい。
しかしグランドとつくからにはやっぱりすごいのだろう。
グランドスラムはすごいし、グランドオープンはわくわくするし、グランデサイズはいつもオレがスタバで頼むサイズである。
その日は師匠に散々ごちそうしてもらい、その日から一ヶ月後、オレはボトルを2本キープし、月曜の定休日以外は毎日顔を出し、その唯一の定休日の日も店の人と別な店に飲みに行き、しれっと常連が座るカウンターに座っているという状態になってしまった。
休肝日なんてあったもんじゃない。ウィスキーなんか2日でなくなるため給料の半分はここにつぎ込んでいる。
宇多田ヒカルに言わせれば君にaddictedかもということである。
お客さんも含め知り合いもたくさん出来た。
なぜか。
この店ではカラオケをステージで歌うことも出来るが、毎日時間帯はランダムだが生演奏の時間がある。
この店の常連さん(カウンターに座ってる人達)と店の人はみんな何かしらの楽器が出来、生演奏するかとなったときにマスターが瞬時に楽器の振り分けをし、やる曲を決めるのである。
なのでカウンターに座ってる常連さんは生演奏の出番待ちをしているとも言える。
ということで自分は店に行くたびに歌ったりドラムを叩いたりしてる訳だが、やはりそこは田舎、年齢層が高いためやる曲も古い。
中学時代からモー娘。やGLAYやミスチルを聴かず、エルビスプレスリーやビートルズやキッスを聴いてきて音楽の話を友達とすると確実に孤立して来たオレの努力がここで実ったのである。
そのためあの子の加山雄三聴きたいわ~というおばちゃんのリクエストがあったり、あのお兄さんのディズニー聴きたいよ~うというお客さんが連れて来た子供のリクエストがあったりとお客さんと話す機会がとても多いのだ。
よかった、色んなジャンルの音楽を聴いてきて本当によかった・・・。
それにこの店の常連さんと店の人は基本的にどっかしらいかれてるため、話しててとても面白い。
ニューホープの人物烈伝をお楽しみに。
そんなわけでこの場所はオレにとって必要不可欠な場所となった。
初めてニューホープに行ってから2ヶ月後、会社でオレはニューホープのニューホープと呼ばれていた。
会社のニューホープではないようである。