72歳からエージシュートを3回達成したパワーの秘密 | 『 真理は自然の中に在り 』

故“政木和三”先生著書『未来への発想法』より


第七章 体と心を癒す超発想法 その⑥


72歳からエージシュートを3回達成したパワーの秘密



私は50歳でゴルフをはじめたのであるが、前述のように、まず実行したことは一般的な練習ではなく、科学的、力学的、医学的にゴルフを研究することであった。

そして、従来のスイングには、どうも根本的に間違いがあるのではないかということに気づいたのである。

そこで、私は『自然落下打法』『ノンロール打法』『シンクロナイズド・スイング』などいわゆる『政木ゴルフ』と呼ばれるものを研究、開発し発表したのである。

けれども、最初は、“超一流プロ”の理論やプレーを研究、信奉し、真似てきた人たちには、私の理論は受け入れてもらえなかった。

そして、私が関西シニア選手権で優勝していなければ、これらの『政木ゴルフ』は、一生、日の目を見ることはなかったかもしれないのだ。

『政木ゴルフ』では、正しいスイングを会得するだけで、従来の練習をする必要がなくなる。


K N E S T inc.



『両脇を締め、腰を止めて、上体を大きく左右に回す。

左膝を固定し、腰が動かないようにする』

というだけの自然で、シンプルな動きのものだ。

これを会得するだけで、飛距離が伸び、方向性がよくなり、1ヵ月に2、3回のプレーでスコアアップができる。

私は、現在でも『ハンディキャップ5』を保つことができている。

この打法を生み出しているとき、私は以前に調子の良くなかった肝機能の状態が好転していることに気づいた。

スイングが、手打ちから腹筋を使った振り子スイングに変わったためである。

腹筋のねじりが大きくなり、これが“ヨガ”の効果をもたらしたのである。

人間ドッグへ行くたびに、肝臓が自然治癒されていくのを、驚きながら自覚していった。

このことがインスピレーションとなって、『政木ゴルフ』の集大成である『「臍」中心のシンプルゴルフ』が完成したのである。

先ほどもふれたのだが、私は50歳でゴルフをはじめたが、その後、1年半ほどでいったん休止し、5年後に再開した。

そして、58歳でシングルプレーヤーとなり、60歳で関西シニアチャンピオンとなった。

また、72歳の時には、アマチュアとしては世界初のエージシューター(72ストロークのパープレー)を成し遂げることもできた。

さらに、74歳、77歳の時にもエージシュートを達成することができた。

また、ホールインワンを6回記録している。

そして、78歳のときには、伏尾ゴルフ倶楽部西コースで、ハーフを35ストロークで回った記録を持っている。

いまでは、日本のトッププロゴルファーが、月に数回ほどしかプレーをしていない私に教えをこいに来るのである。

これは、従来の打法が、プロにさえも膨大な練習の積み重ねを必要とさせ、にもかかわらず方向性には問題が多かったのに対して、政木打法さえマスターすれば、ボールは目標通りに飛んでいくということが証明されたからにほかならないと自負している。

ハンディキャップを半年で半分にしたい人や、1年でシングルプレーヤーを目指す人は、是非、この『政木ゴルフ』を実行し、目標を達成していただきたいものである。


K N E S T inc.




政木先生の廃刊になった著書より抜粋しました。


文面中の教えをこいに来ていたプロゴルファーとは、これで杉原輝雄氏の事だとお察し頂けたかと思います。

政木先生のゴルフの教本はもう廃刊になっていると思いますが、中古で出回っていると思いますので、興味ある方は、NETで探してみてください。

先生の編み出した当時の『振り子打法』は、現在ではイチロー選手の代名詞となっている打法ですね。

イチロー選手が活躍するはるか昔に、既に解明なされていた政木先生は本当に凄い人だったのだと改めて思いました。

当時に政木先生が世界で初めて新開発なされたゴルフ練習スクリーン(飛距離やヘッドスピード計測)という発明システムは、今では進化してお馴染みですよね。

実はその当時の初期型の装置は私の父親が作っていた模様であります。

こんなにも凄くて素晴らしい政木先生と共に、私の父親より私の代に至って末永くご一緒にお仕事をさせていただけたのは本当に幸せな経験であったと感謝しております。


この著書は東洋経済新報社より1996年6月27日に出版された書籍です。


明日もこの続きをご紹介致します。