歩きながら、運動中のタバコは寿命を縮める | 『 真理は自然の中に在り 』

故“政木和三”先生著書『未来への発想法』より


第七章 体と心を癒す超発想法 その⑥


歩きながら、運動中のタバコは寿命を縮める



そもそもタバコは『一服』といって、一休みするときに吸うものである。

昔はキセルにつめて、一服のときに吸っていたのである。

ところが現在では、紙巻タバコがレギュラーになってしまい、歩きながらとか、仕事をしながら、そしてゴルフなどの運動中にも吸っている人がいる。

タバコの煙が肺の中に入り、血液中の赤血球にとりつくと、酸化炭素を吸着して、その赤血球は、いくら酸素を取り入れても酸素が吸収できずに、破壊されてしまうのだ。

特に、スポーツをしながらタバコを吸うと、多量の赤血球が酸化炭素を吸着して、肺の中に戻ってきても酸素を吸収することなしに、心臓から排出されて、無酸素の赤血球が体内を循環することになり、各種の臓器は酸化状態が続き、老化を早めると同時に、死期をも早めてしまうのである。

仕事中にタバコを吸っている人は、吸わないと頭がボーッとするから吸うというが、それは平素、タバコを吸うからボーッとするのであって、最初から吸わなければそのような状態になることはないのだ。

先日、英国から来客があったが、その紳士は、日本人のホワイトカラー族がタバコを吸う風景を見て、

『イギリスではタバコを吸うのはブルーカラーだけです』

と驚いていた。

とはいえ、最近では年輩者が健康のためにとタバコを控えるようになっているが、逆に若者の喫煙者が増えてきているという統計がある。

その一因は、自動販売機の普及であろう。

20歳未満はおろか、中学、高校生まで平然と吸っている姿を見かける。

20歳未満の若い人がタバコを吸うと、内臓が酸欠状態となり、正常な発育、成長を妨げることはいうまでもあるまい。



政木先生の廃刊になった著書より抜粋しました。


私は正直、学生時代より吸っていた悪童でした。

今でも吸い続けていますが、そろそろ止めようかなぁと思っています。

この手記の時代はまだ、タスポや値上げのされていなかった時代背景がありますので、今では統計が変わってることと思います。

話は変わりますが、私の若い頃と違って、今の若者たちは、車を購入する夢にも無関心な子達が増えてきていると聞いたことがあるのですが、それって本当なのでしょうか。。。


この著書は東洋経済新報社より1996年6月27日に出版された書籍です。


明日もこの続きをご紹介致します。