観世音菩薩の出現で神示が降った | 『 真理は自然の中に在り 』

故“政木和三”先生著書『未来への発想法』より


第四章 政木版Xファイルの秘密 その⑦


観世音菩薩の出現で神示が降った



昭和53年12月6日、岡山のH社長と横浜の天玉尊先生のお宅に伺い、次の日の朝東京へ出発しようと準備していた時である。

先生が、

『神が東京へ行くなといっておられるよ』

と告げられた。

翌朝10時に東レと兼松エレクトロニクスへ行く予定であったが、訪問予定先へ電話してお断りした。

そして次の日の朝9時20分に、先生は、

『寄り道できなくなるようなものを持って、直接大阪へ帰らなければならなくなる、と神がいっておられるよ』

と告げられた。

そして、9時25分、先生はお世話をしている方の部屋へ行った。

私は手持ち無沙汰なので、広間に週刊誌を取りに行った。

そこで何気なく祭壇を見ると、観音像があった。

たしか10分前にはなかったのにどうしたのなかと思ったが、気にも留めずに週刊誌だけを持って部屋に帰った。

先生が、2階から降りてくるなり、

『ゴーッといっておられるよ』

と告げられた。

それと同時に、先生は祭壇まで走っていった。

私の背から、ふすま一枚隔てて2mほどの距離である。

そして、

『あった!』

といって先程の観音像を指差した。

『これはさっきからあったよ』

というと、

『そんなはずはない、私の見たことのない観音様だ』

という。

見れば気高いお顔で、手には薬つぼを持っておられる。

最近出現された観音像とは異なった形で、見たことのないものであった。

先生は、神様に伺ってみましょうと申され、観音経を唱えはじめられた。

---『菩薩(われ)は白衣観音大菩薩である

政木家に授くるものである・・・・・・』

と神示は長々とと続き、途中で、

『政木に菩薩(われ)の影を見せたり』

と申された。

それ以前に、私の目の前に、何体かの仏像は出現している。

そして、出現した新しい仏像を見ると、必ず手にとって、しげしげと眺めるくせがある。

以前も、手を前に向けた大黒様を見ている間に、右手の親指の上に指が1本ニョキニョキと生えてきたのでびっくりしたことがあった。

『先生、この大黒様の指が6本になったよ』

というと、近くにいた人々はみな、そんなはずはない、昨日は5本だった、と口々に話しながら私のところへ寄ってきた。

そして指を数えて

『不思議だ、昨日は5本だったのに・・・・・・』

と、首を傾げた。

このように、私は新しく出現した仏像を細かく調べるくせがあるのに、この観音像は手にとろうともしなかったのである。

その朝9時に、玉串を奉納する三宝の前に立ったときには、そこには何もなかったことを思い出した。

その三宝の上に観音様は出現したのだ。

9時25分にも、確かに同じ場所にあった。


K N E S T inc.



以前、大黒像2体と恵比寿像が出現したときとは異なり、この観音像は、ご神体と台座が別々に造られたような気がした。

台座は出現する直前に造られたことを示すように、水分が多く香りもあるが、ご神体はずっと以前に造られたようなのである。

そのとき、

『政木フーチパターンで測定せよ』

といわれたので測ることにした。

それまでは、人間性だけを測定していたので、このようなことは初めてであった。

そこで、『フーチパターン』に質問して、イエスかノーで答えてもらうことにした。

その結果、ご神体は1000年以上前に天上界にて造ったものであり、台座は出現の日に造ったものであることが判明した。

天玉尊先生に厚くお礼を申し述べ、帰路についた。

新幹線の中で、桐箱に安置された観音様をじっくりと眺めた。

気品があり、形よい口唇に少し紅を差し、長い眼は慈愛を込めて少しうつむき加減である。

正面から見ても、横から見ても、一点の非の打ち所もないほど美しくすばらしいものであった。

帰宅後、仏像図鑑で全国の仏像と比べてみたが、これほど高貴な姿のものはなかった。

天上界で造られた、といわれたが、本当に人間には到底造ることはできないであろうと思われる。

その後、美術専門家に調査していただいた結果、およそ1200年前の作風と同じであることが分かり、『フーチパターン』と合致したのである。


K N E S T inc.


政木先生の廃刊になった著書より抜粋しました。


今年の春頃に、父親と二人で、政木先生のご自宅のある岡山へ赴き、ご自宅のお仏壇にお参りにいって参りました。

画像の観音様や恵比寿様、大黒天様にも当然対面させて頂きましたが、本当にどれも高貴なお姿をなさっておられます。

政木先生がまだご健在の頃に、ご自宅にてこの観音様を見せて頂いた際には、ご自宅の神棚に祀っていらっしゃいましたが、観音様に上から下まで移動しながら光をあてると、神棚の色は全く変化しないのにも関わらず、観音様のご神体が七色に変化してゆく様を目の当たりにさせて頂いて、ビックリした記憶が蘇ってまいります。


この著書は東洋経済新報社より1996年6月27日に出版された書籍です。


明日もこの続きをご紹介致します。