以下、故人“政木和三”先生からのメッセージです。
われわれの周辺のあらゆる現象は、作用あれば必ず反作用があり、作用と反作用は一対となっている。
二つの物体が衝突すれば、衝突された物体に作用が起こり、衝突した物体にも反作用が起きる。
たとえば、大砲を打った瞬間に砲身は後退するが、これも火薬の爆発によって弾丸が飛び出してゆく作用により、それを受けている砲身がその反作用によって後退するものである。
これは引力のある地球上にだけでなく宇宙空間においても同じことが起きる。
この作用と反作用は一般の物体だけでなく、人間の精神面にも同じように起きている。
心の中で、Aさんはどうも虫が好かない、しかしお付き合いしてゆかねばならないという自分の不満を押えて、顔にだけ笑みを浮べてお上手を言っても、その心の作用は当然Aさんの胸に伝わってゆく。
Aさんも、この人は何か気の合わぬ人だと思いながら、うわべだけでお付き合いすることになる。
これが反作用である。
自分の心の中で、私はさびしい、私ほど不幸なものはないと思い続けていると、その人に近づいて来る人は皆そのような気持ちを持った人ばかりになる。
自分ほど不幸なものはないと思い続けている人の側へは、明るくほがらかそうな人は近寄れないものである。
日本のことわざにある「類は友をもって集まる」のたとえどおりになる。
相手の人間性を変えようと思えば、まず自分の性格を変えることが早道である。
政木先生へ
有難うございます!