恋愛コンサルタントの先生いわく、
人間関係を円滑にする心理学を突き詰めれば、恋愛は簡単に成就するそうです。
今回はそんな心理学で教えていただいたものを紹介しますね。
あなたがもし、
いつも自分のお願いばかりしている、
自分の希望につきあってもらっている、
いつも一方的に相手へお願いしている状態だと、
何となく嫌な気分になるものですよね。
心理学では心理的報酬という考え方があります。
これは、
”自分だけ心理的報酬を得ているという状態を避けようとする心理”
のことです。
言い換えると、
”受けた恩は返したくなる心理”
ということです。
恋愛でも類似性がある人と一緒にいるということは、
心理的な負担が軽くなりますよね。
そして相手にも心理的負担をかけずにすむことが多いハズです。
例えば、あなたの趣味が登山だとします。
もしもあなたが好きになった人は、
登山が好きでないとしたら、好きな人をほったらかしにして
登山仲間と山に行くなどということになるかもしれません。
または強引に、好きな人を登山に誘うのかもしれません。
しかしどのパターンについても、心理的な負担は大きいですよね。
つまり人間は類似性がある人に好意を持ちやすいと考えらるわけです。
無理して、自分のことにつきあってもらうということがなければ、
お願いやお誘いがしやすいものなのです。
この返報性(恩を返したくなる心理)という心理は、
感情のバランスを取ろうとする心理です。
無理なお願いや頼みごとばかりしているというような状態では、
相手に負担をかけてしまうので、
なにか相手が喜ぶことをしなくては、と考えてしまいます。
これが自分への心理的な負担を軽減しようとするための、
「感情バランス」の働きなのです。
ここからがこの話の肝です。
もっとダイレクトに心理的恩を受ける状態があります。
「好意」を受けるという場合です。
”好意を受ければ、好意を返す”とか、
”好きになれば、好きになってもらえる”などというように、
心理的な「ギブ&テイク」を行おうとします。
これを、「好意の返報性(または互恵性)」と呼びます。
つまり、「好意感情のバランスをとろうとする」心理作用のことです。
簡単に言うと、
好きになってくれる人を自分も好きになる、
というような心理です。
好意のギブ&テイクというのは、特に恋愛関係の基本なのです。
もしも気になる相手に恋人がいないのなら、
あなたの気持ちを伝えることで恋愛に発展する確率は案外高いのです。
自分が相手から好かれていることが分かれば、
自然とその人を無視出来なくなります。
そんな風に相手を気にしているうちに、
だんだん好きになっていく、
なんて話を恋愛ドラマや映画ではよく見かけますよね。
恋愛ドラマや映画のそういう状態を説明すると、
返報性が大きく関与しているわけです。
返報性という心理は、恋愛はもちろん、
人間関係の様々な心理に影響します。
「自己開示をすると好意的になる」という経験を今までしたことが
ある方もいらっしゃると思いますが、これも返報性の影響によるものです。