闇の子供たち by 梁 石日


おえぇぇぇぇぇ。

すいません、あまりにも気持ち悪くてつい・・・失礼しました。


タイの山岳部でそだった姉妹は、

実親にわずか八歳やそこらで売春宿に売り飛ばされて、

世界のブルジョア変態(ペドフィリア)野郎の玩具になります。


そして一人は性的虐待の果てにエイズに感染し、

ごみ袋に詰められて、ゴミ捨て場へ捨てられ、


一人は、性的虐待の挙句、臓器売買の犠牲になり、


そして売春宿にいた少年は、

性器にホルモン注射を打ち続けられ血を吹いて死んで行きます。


得をするのはブルジョアばかりというお話です。

おえぇぇぇぇ。


実親は、娘を売った金で冷蔵庫を買い、TVを買ってるんですよ。

おぇぇぇぇぇ。


これが吐かずにいられるかしら??


そんな中、NGOで日々頑張っているのが、主人公、日本人女性の恵子さん。

汚職にまみれる政府や警察、街にはびこるマフィアに、果敢にも戦いを挑んでいきます。

ですが、貧困と資本主義経済の闇は、4、5名のボランティア団体で戦うには、

あまりにも強大なものでした・・・。


この物語、救いはまーったく、これまたミジンコ一匹ほどもありませんが、

強いて挙げるなら,


「これは私の問題だっ!(人事じゃねぇんだよっ)」


と考える恵子さんの存在でしょうか。

資本主義経済と近代文明の恩恵を思いっきり受けているのは私達ですから、

他人事面しちゃいけませんね。


日本で生活しているだけで、自動的にその恩恵にありついてるわけですから。

ありえないほど安い商品がたくさんあふれてますが、

あれは、誰がどこで、どれだけの給料貰って作られているものなんでしょうかねぇ。

100円のチョコレートだの、サッカーボールだの、500円のTシャツだのと、

それは私達の生活のいたるところにそれはあるものですね。


それで他人事と言ってはいけません。


まぁ、私は、変態ではありませんけどね(性格は歪んでますけが)。


それにしても、そんな大きな問題の中で何ができるんでしょうね。

私だって生きていくのに精一杯なんですけど・・・(疲)。

他人事じゃないと解っていても、自分の生活を犠牲にしてまで・・・、

とまでは、私には思えません。


それだけに、現地で色んな活動をしている人には頭が下がります。

それが偽善的にみえても、自己満足にすぎなくても、

たとえそれが自分の何かを埋める為の代償行為にすぎなくても、

それで救える子供がわずかであったとしても、

それでも、助かる子供がいるのであればそれには意味があると思います。


これ、映画化されてるそうですね。

でも、絶対観ないぞ!!多分、本気で吐くと思います。

恋愛中毒 by 山本文緒


どうかどうかこの先、他人を愛し過ぎないように、

他人を愛するくらいなら、自分を愛するように(適当に略)・・・、


と祈らずにはいられないような恋愛を繰り返してしまう女性の話です。


私だって、そんな事、男と別れるたびに毎回毎回思ってますけど。

こんなに好きにならなきゃ、こんなに泣く事もあるまいよ・・・って。

世界で一番自分が大事なくせに、何故男に振り回されるよ、私?って。

もう絶対、男なんか好きになるもんかーっ!!(学習能力なし)

とそりゃぁもう毎回思ってますけど?


だがしかし、この主人公、水無月さんはそういう事ではないようです。

男と関係を持ったが最後、相手が逃げ出すくらい、色々とやりすぎてしまう人のようです。

相手の顔色みて、声色を聞いて、動向をうかがって、

相手の望むように、身を粉にして頑張るわけです。

きっと基本的にものすごく真面目で律儀な人なんでしょうね。


で、男逃げ出す。


そりゃぁ本人は、

何で?どうして??あたしが何をしたっていうの???

こんだけ頑張ってるのに何が嫌だったの????と思うでしょうね。


あぁ、もう絶対人なんて好きになるまい、人を好きになるくらいなら、

あたし・・・、



自分を好きになるわよ!!!(自給自足)



と考えたくなりますよね。


でも、それは仕方のないことです。

だって、鬱陶しいもの。


隣で常に顔色伺われてたら息が詰まります。

何をやってもいい顔されたら、かえってバカにされてる気分です。

最初は尽くしてくれて楽できていいかもしれませんが、

何だか自分が、人を道具扱いしてるみたいで、

自分が辛くなってくると思います。


あぁ、鬱陶しい。

何でこんな思いさせられてるんだかと、自分が被害者になった気持ちになるのでは?


本人も、自分が相手を苦しくさせているのは解ってるようです。

それでもそうせずにはいられないんですしょうね。

彼女にとっての人を求めるとは、そういうことなんでしょう。


相手を追い詰めても、自分がそれでおかしくなっても、

色んなものを失ってしまう結果になっても、

求めたが最後、そうせずにはいられないんでしょう。


出だし、クールでとっつき悪いオバハンの水無月さんが、

普通の調子まま暴走していく様は見ものです。


誰でも、狂っていく時は、ごく自然に、当然のように、少しづつ、

そして気が付いたら常軌を逸した所までいってるんでしょうね。

ノルウェイの森 by 村上 春樹


映画化されるというニュースを読んで、

久々に読み返してみました。


主人公ワタナベが、大学時代に好きだった女の子

- 親友(自殺)の元恋人の直子さんが、自殺したというお話でしたね。


あぁぁぁぁ、やっぱり解んないわ!これ。

久々に読んでも、びっくりする程解らない。

何度読み返しても、何がどーしてどーなったのか、さーっぱり解りません。

どうせあたしはバカですよ。


100%恋愛小説!なんですってよ、これ。

確かに・・・、バイトの不満とか、明日のご飯の心配するわけじゃなし、

人間関係もこれといって悩むような要素はなさそうですね。


主人公ワタナベときたら、女のことを考える以外他になぁぁぁぁんにもしてませんね。

主人公のお相手の直子も、これといって何もしてなさそうですね、心病んでる以外は。

やはり恋愛小説なんですよね・・・これ。


若くて、適度に頭が良くて、親の金で大学に行かせてもらって、

多分ルックスもそれなりにいいんだろうと思いますよ、彼ら。

容姿に悩むシーンなんて一個も出て来ませんから。

とっても恵まれた子達の恋愛話なんですね。


それで何だかつまんないから人生終わってみた、といった感じでしょうか。


これは、悩みのない人間の辛さについて書かれたものなんでしょうか・・・。


あぁぁぁあぁぁぁ、つまんねぇな!!!!

自慢かよ?!


そういやこの小説の冒頭は、主人公ワタナベが、

ドイツ行きだか何だかの飛行機の中で、若かりし頃を思い出すって設定でしたね。

何だ、その外国行きの飛行機って。

つまりグローバルなお仕事してますよってことですか?

外国語がご堪能みたいな話ですか?


やっぱり自慢ですか、あぁ、そうですか。

(妬み、そねみ、ひがみ)


どこまでいっても恵まれた感が溢れていて無性に腹が立ちますが。

さしずめ・・・崩壊寸前のローマ帝国みたいな子達といったところでしょうかねぇ。


ブルジョワの辛さなんて知ったことか!!!

「月9」 by 中村うさぎ


月9のドラマ枠を巡る女性脚本家の達の、めくるめく足のひっぱりあいの物語・・・。

嫌気な女のてんこ盛りです。


落ち目にもかかわず、自分はまだ美人で有能でいまだイケてると思っている

いえ、思い込もうとしている痛い女だの、(かえる)


一見地味だが、実は自分の容姿と才能に自信があって、

いつかは周りを出し抜こうと思ってる女だの、(へび)


無邪気と素直を装って周りにとりいっているが、

心の中は劣等感と自分を認めなかった人たち(世間?)に対する恨みでどろっどろな女だの、(なめくじ)


それらが、お互いに足のひっぱりあい。

醜い・・・。


でも・・、これは普通のことでは??


ドラマの脚本なんて華やか?な業界での話での話になってますが、

どこの会社でもよくみられる光景なのでは??


だって、隣の席の女の服が気になるしょうー!?

痩せたとか、男が出来たとか・・・「ケッ(妬)」と思ったりしますが??

上司受けが良くて常にいい位置をキープしている女をみると「へぇぇぇぇえ(蔑)」思いますが??

他に面白そうな仕事がまわった日には、ムキーっ!!!(悔)となりますが、

それが何か??


心の中なんてどろっどろで当然でしょう。


それだけ生き残るのに必死なんですもの、人間だもの(自己弁護)。

人の成功を喜んであげられるほどの余裕はない。

他人に場所を開けてあげる隙間なんざ、

こっちだって持ってねぇよ!ってことです。


このお話に出てくる脚本家サンたちも、

それだけ必死で頑張ってきたんだもん!!って思ってます。


私だって思ってますよ。


皆、頑張ってるのっ!!!


ただそれが過剰になって、

気が付いたら周りもドン引きするほどになってるのに、

本人だけは気付かない・・・っという状況になっていたりすると困りますが。


それは痛い・・・いや怖い。


一生懸命は怖いんですよね、実は。



「水からの伝言-世界初!!水の氷結結晶写真集」  著 江本 勝



お友達(スピリチュアルに埋没中)から薦められて見てみました。

水の結晶って綺麗ねぇ・・・。



この本によると、

水に「ありがとう」などの良い言葉を書いた紙を

貼っておくと綺麗な結晶が出来るんだそうです。

更に「ばぁぁぁか」などの悪い言葉を書いた紙を

貼っておくと、結晶が壊れて出来ないんだそうですよ。



水が人間の言葉を理解なんて衝撃・・・。



作者によると、水が、言葉の持つ波動を感じ取り、

それによって綺麗な結晶が出来たり、出来なかったりなんですって。


へぇぇぇぇ。


で、


波動って何?


言葉はただ書いたとおりの意味を持つとは限らないと思いますが??


嫌味たっぷりの「あ・り・が・と・う・ございまぁぁす」もあれば、

愛情たっぷりの「バカだなぁ、こいつぅ♪」もあると思うのですが、

どの時点で、どのように、どんな波動とやらを読み取ってるんでしょうか、

水は。


嫌なこと言われると、水は悲しくなって結晶ならないそうですよ。

寂しくしたら、きっと腐るに違いないですね。


切ない!!水、切ない!!!!


こんな話を、誰がまともに信じるのかしらと思っていたら、

どうやらこの本で感動しちゃった人が多数いるらしく、

何と、学校の先生が道徳の授業で使ったりしちゃったんだそうです。


小学生にありがとうの意味を教えるのにいい、と理由で。


とりあえず、その先生は、ありがとうの意味を教える前に、

物事を検証する力を身に付ける努力をした方がいいのではと思いますが。


この本は結構、物議を醸しだしたみたいです。↓↓


http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/

http://uchiyan.at.webry.info/200611/article_8.html


あったりめーだ。