恋に効くワイン

2008.4~2009.3まで、携帯サイト(恋検)内で連載


テーマ:

日当たりのいいベランダに並べた鉢で野菜を育てる。

ちょっとした菜園みたいだ。

彼女は毎朝、歯を磨きながら、野菜の成長を楽しむ。


大きく育ったら良質のエクストラ・ヴァージンオイルをたっぷり使って

このナスやトマトでパスタを作ってよ、と楽しみにしていた彼。

バジルの葉っぱも大きくなり、

週末にはナスもトマトも収穫できそう。

彼女は彼に、“収穫祭に赤ワインで乾杯しよっ”と、メールした。


約束の日、彼女は外国人御用達のマーケットで

焼きたてのバゲット、フレッシュなラズベリーを買って部屋に戻った。


すると、ベランダで3羽のカラスが彼女の宝物をついばんでいる。

「こらっ」

彼女の声に飛び去るカラス。

でも、そこには無残な残骸が・・・。

ショック。


と、チャイムが鳴った。


彼は半べその彼女に気づいて「どうしたの?」と心配そうに尋ねた。

彼女はカラスの襲撃を説明した。

「ごめん、楽しみにしてたのに・・・」彼女はそう謝った。


彼は微笑みながら、こう答えた。

「君と同じように、カラスも野菜が育つのを毎日見ていたんだよ。

愛情を注いだものは美味しくって安全だって知ってるんだなぁ。

形は崩れちゃったけどいいじゃないか、これでパスタ作ってよ。

ほら、ワインを持って来たし。

それに、君の愛情をカラスの横取りされたままじゃくやしいしね、ははは」


二人は風の吹くベランダで、ワインと彼女の作ったパスタを味わった。



さて、今回二人が乾杯したワインは、カリフォルニアの赤ワイン

「Fetzer社 BonterraZinfandel フェッツァーボンテッラジンファンデル」

有機栽培による品種の持ち味を見事なまでに引き出した逸品。

コーヒーやカラメルを思わせる甘く魅惑的な香りと

華やかなベリー系の果実香、

ラズベリーの様な甘く凝縮感のある香りの中にスパイスも感じられます。


ちなみに、カリフォルニアで「有機栽培」を名乗るためには、

最低3年間、無農薬、無科学肥料、無除草剤を求められ、

協会(CCOF)の審査を経て初めて認定されます。


ノースコースト地域メンドシーノ地区に位置するフェッツァー社は、

そのカリフォルニアで最も早く認定を受けたワイナリーのひとつです。


フェッツァー社のフィロソフィーは、

葡萄園を病虫害から守るために、あらゆる「自然の力」を借りること。


畑のそこここに「ハビタット・ブレイク」と称するハーブや花、

果実などの植栽培帯を設け、

あるいは下草にも、クローバーやライ麦、ソバ等を植えつけて、

小鳥や虫、有益な微生物などを呼び寄せています。


小鳥や虫たちの歌声が響きわたるこの美しい自然環境に守られて、

フェッツァーの葡萄たちは、健康で素晴らしい房を実らせてくれるのです。


自然にやさしいワインは美味しいんです。


自然派の恋人たちにお勧めのワインです。








長い間、ご愛読くださいまして、まことにありがとうございました。

「恋に効くワイン」は今回で最終話となりますが、

恋をめぐる素敵なエピソードと美味しいワインがある限り、

また、みなさまとお目にかかれる日が必ず来ることと思います


À bientôt




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彼女と彼は仕事上のパートナー。

同じ夢を見て独立して2年。

でも、正論派の彼と、感覚派の彼女はいつも衝突。

相性が合わないのね。

こんなことならパートナーになどにならなければよかったと思う彼女。


一昨日も口論になった。

“気分転換に暇なら遠出しないか?”

日曜の午後。

彼から彼女にメールが届く。

気乗りはしなかったが、取り立てて予定のなかった彼女は

「うん」と答えた。


彼の車に乗って着いた場所は、薄暮の空と境目の無い海。

「砂浜に降りてみる?」と言う彼。


塩の香りと波の音と風は心地いい。

でも、恋人同士じゃないし、ケンカのこともある。

二人は片寄せ合うこともなく、砂浜にずっと座っているだけ。


「寒いから帰ろうよ。それにおなかもすいたし」彼女が言う。

「ああ、そうだ。

この近くに地場で捕れた魚を姿揚げにして食べさせる店があるんだ。

それに一緒に飲もうと思って、白ワイン持ってきたんだ」


立ち寄ったお店でカタクチ鰯のから揚げを注文。

お皿に添えられたレモンを絞ろうとする彼女の手を彼が止める。


「レモン掛けず、揚げ物と一緒に飲んでみて」

彼女は言われた通りにしてみる。

すっきりとしたワインとサクサクの鰯が良く合う。


「ふーん、美味しいわね」

たまには、彼の言い分を受け入れるのも悪くないか・・・

彼女はそう微笑んだ。



さて、今回、二人の仲立ちをしたワインは、

水墨画の様なエチケット(ラベル)が印象的な

NZのCloudyBay(曇った湾)のソーヴィニヨンブラン。


実は河が氾濫し、

湾に流れ込んで濁った海の色からそう名づけられたのです。

ワインを飲む時に、ちょっとエチケットも気にして欲しいですね。


麦わらがかった淡い緑色の色合いに力強いアロマ。

摘みたてのハーブや完熟トマト、少しみかんの様な香り、

そしてレモンパイのような風味に加え、フレッシュな果実もイメージでき、

飲んだ後も、青りんごの様な爽やかな余韻が長く続きます。

華やかなアロマ(香り)を感じ、

すっきりとした柑橘系の味わいのワインは、

天ぷらやお寿司等の和食にも良く合います。


ちなみに、数々の賞を取ったこのワインは、ルイヴィトングループでもある、

モエ・ヘネシー・ワイン・エステーツの傘下にあります。

世界中にNZワインの素晴らしさを知らしめたワインです。


また、NZワインは今、コルク栓ではなく、ほとんどスクリューキャップ。

海辺やBBQでワインオープナーが無くても簡単に開けられます。


ワインと和食。

たとえ違う文化がベースになっていても、うまく融合することはできます。


彼女と彼だって、相手を尊重する気持ちがあれば、

仕事も恋も、きっとうまくいくと思いませんか?




 
 
 
 

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「アチュイネ~。ソウルと東京のナチュはオンナジダネ。

スップド、マニマニイッソヨね(いっぱいあるよね)」

「スップド」

私が最初に覚えた韓国語は「湿度」だった。


知り合いの社長から「日韓文化交流」の会食の席に誘われた。

「韓国人で日本語が少し出来るのは彼だけだから彼女の隣に」と、

横に座らされた韓国アーティストのミンスは無表情で

「コンニチハ。私はミンスです。ソプラノ・サキスフォン吹きます」

と言っただけで、元の無表情に戻った。


4、50人で集まってのPARTYで、ハングルが話せないのは、私だけ。

横に来てくれたものの、年も異なり、何の共通点もない二人だったが、

自己紹介の後、何も話さないミンスに

日本語で「元気ないのね?」と聞くと「少しクビカゼです」と言う。

クビカゼ?


不思議そうな顔をする私に、彼は自分ののどを指差した。

「あ~喉が痛いのね?首じゃなくて」と笑うと、

彼は少しムッとして「同じでしょ?」と言い返してきたので、

私は笑ってしまった。

でも、何となく、そこから色々知っている日本語や

食べ物の話で異文化交流が始まり、

PARTYが終わる頃には、すっかり打ち解けた私達は二次会のBARへ。

ワインを飲みながらメアドをお互い赤外線受信していた。


その後、彼は日本人が行かない韓国料理の店や、

スーパーに案内してくれたり、

「冬のソナタ」も見たことの無い私に、見て欲しいとDVDの韓国映画をくれたり

カワイイ異文化交流が続いた。


韓流ブームに、乗り遅れた私に来たマイ韓流ブームだったが、

無邪気な高校生に戻ったような交際は正直面白かった。


突然、それが終わったのは、ソウルにいるミンスの父親の交通事故だった。

「焼肉に合うワインは、きっとスパイシーで牛肉にも合うシラー種だと思うわ」

と言う私に「飲んでみたいです」と一緒に飲むことを楽しみにしていたワイン。

今では、ほろ苦い思い出となった。


小学校時代、仲良しの突然の転校みたいな悲しいサヨナラだった。

「ソウルにいてもあなたの親切忘れないよ。コマワヨ(ありがと)」

羽田での別れを思い出しながら、今、独り飲むワインの香りは、

海を越え風に乗りミンスに届くかしら?


さて、キムチや焼肉のタレにも負けないワインって?

オーストラリアワインを代表するひとつである

ペンフォールド社の「ローソンズ・リトリート」を紹介します。


創業150年を迎えた原点の名を冠した逸品。

フランスとワイン法が異なるために、

カベルネ・ソーヴィニヨン種とシラー種の混醸、スクリューキャップ。

紫がかった赤色、黒スグリ、ブラックベリーやブルーベリーのアロマ。

太陽の恵みをたっぷりと豪の土壌から、果実味はぶどう本来の味わいを

力強く示している。


ペンフォールド社は1844年、英国から移住した

医師のペンフォールド氏が、患者の治療用に

診療所(リトリート)の周りにブドウを植えたのがスタートで、

そのワインが評判を呼び、

今日のペンフォールド社の基礎を築いたと言えます。

手頃なテーブルワインからオーストラリアを代表する超高級ワインまで

幅広いワインを生産。


このメーカーの特徴は、南オーストラリア州の優良産地のぶどうを

うまく組み合わせて完成されたワインを造りあげる点です。

南半球にあるオーストラリアでは、

南極に近い「南」が私たちの「北」にあたり、

涼しくワインに適した良いブドウが育ちます。


又、フランスと大きく異なる点は、

ワイン新興国の豪ならではの「ワイン造りのスタイル」である

カベルネとシラーズを混ぜたワインを造ります

フランスワインがお好みの方には、言語道断!と思われるでしょうが、

ワインの可能性を探るという意味では興味深い試み。


ちなみに、フラッグシップ銘柄の「グランジ」(90年)は、

名だたるボルドーのグラン・ヴァン(偉大なワイン)を抑えて

世界一に輝いた実績もあり、

又、世界的なワイン評論家ロバート・パーカーが、

「グランジ」(98年)に98点を付けたことにより、

一時、現地のオークションでは、1本10万円以上の値が付き、

世界中の垂涎の的のワイン。


 
 


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