彼女と彼は仕事上のパートナー。
同じ夢を見て独立して2年。
でも、正論派の彼と、感覚派の彼女はいつも衝突。
相性が合わないのね。
こんなことならパートナーになどにならなければよかったと思う彼女。
一昨日も口論になった。
“気分転換に暇なら遠出しないか?”
日曜の午後。
彼から彼女にメールが届く。
気乗りはしなかったが、取り立てて予定のなかった彼女は
「うん」と答えた。
彼の車に乗って着いた場所は、薄暮の空と境目の無い海。
「砂浜に降りてみる?」と言う彼。
塩の香りと波の音と風は心地いい。
でも、恋人同士じゃないし、ケンカのこともある。
二人は片寄せ合うこともなく、砂浜にずっと座っているだけ。
「寒いから帰ろうよ。それにおなかもすいたし」彼女が言う。
「ああ、そうだ。
この近くに地場で捕れた魚を姿揚げにして食べさせる店があるんだ。
それに一緒に飲もうと思って、白ワイン持ってきたんだ」
立ち寄ったお店でカタクチ鰯のから揚げを注文。
お皿に添えられたレモンを絞ろうとする彼女の手を彼が止める。
「レモン掛けず、揚げ物と一緒に飲んでみて」
彼女は言われた通りにしてみる。
すっきりとしたワインとサクサクの鰯が良く合う。
「ふーん、美味しいわね」
たまには、彼の言い分を受け入れるのも悪くないか・・・
彼女はそう微笑んだ。
さて、今回、二人の仲立ちをしたワインは、
水墨画の様なエチケット(ラベル)が印象的な
NZのCloudyBay(曇った湾)のソーヴィニヨンブラン。
実は河が氾濫し、
湾に流れ込んで濁った海の色からそう名づけられたのです。
ワインを飲む時に、ちょっとエチケットも気にして欲しいですね。
麦わらがかった淡い緑色の色合いに力強いアロマ。
摘みたてのハーブや完熟トマト、少しみかんの様な香り、
そしてレモンパイのような風味に加え、フレッシュな果実もイメージでき、
飲んだ後も、青りんごの様な爽やかな余韻が長く続きます。
華やかなアロマ(香り)を感じ、
すっきりとした柑橘系の味わいのワインは、
天ぷらやお寿司等の和食にも良く合います。
ちなみに、数々の賞を取ったこのワインは、ルイヴィトングループでもある、
モエ・ヘネシー・ワイン・エステーツの傘下にあります。
世界中にNZワインの素晴らしさを知らしめたワインです。
また、NZワインは今、コルク栓ではなく、ほとんどスクリューキャップ。
海辺やBBQでワインオープナーが無くても簡単に開けられます。
ワインと和食。
たとえ違う文化がベースになっていても、うまく融合することはできます。
彼女と彼だって、相手を尊重する気持ちがあれば、
仕事も恋も、きっとうまくいくと思いませんか?
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