【質問】仁子さんとは?
ユーキと年の離れた姉です。
幼い頃は、ユーイチローパパのスパルタ教育で、ピアニスト養成コースを歩いていました。
しかし、それも高校まで。
音大付属高校に入ったものの、
音楽という、上を目指してもどこがゴールかわからない世界で生きる事に疑問を感じていました。
そして仁子。
ピアノよりお勉強が出来ることに気づいたのです。
それも数学が大好き。
モーツアルトを聞きながら、数学の問題を解くと、スラスラ答えが出る。
その「決まった答えが出る」ことになんとも言えない満足感を得てしまった仁子。
大学もエスカレーターで音大に進んだものの、このままでいいのか、進路に迷っていたところ、夏休みの交換留学制度を利用して訪れたロンドンで、仁子は恋に落ちてしまったのです、、、
お相手は、日本から仁子より先に留学していた音大の大学院生。
奨学金をもらいながらコンダクターを目指して、勉強していました。
荒々しい父親とは違う、きめ細やかな優しさを降り注いでくれる彼に、仁子は一目惚れ、、、
仁子は初めて味わう恋に、身をささげてしまうのです。
やっぱり、ピアノなんてどうでもいい。
そんな仁子を、ユーイチローが許すはずがありません。
「出て行け!」
そして学生結婚。
仁子はピアノをやめて、ロンドンで彼を支えながら暮らし始め、聡史が生まれます。
貧しいながらも幸せな人生でした。
しかし、貧しさは、だんだんとひとの心をひくつにさせます。
いつまでも夢を追い求める彼に、愛想を尽かし始めた仁子。
最初はきめ細やかな優しさだと思ったけれど、今はそれが、細かすぎる束縛に変化。
子供がいるのに、働いてよ!
争いごとの堪えないふたりは、別れることに決め、仁子は日本へ戻りました。
その後、仁子は、今は亡き、病弱の実母のはからいでいったん実家に戻り、子供を育てる決意をします。
女、30前の再出発。
しかし実家では、父親ユーイチローの、ありえないほどのスパルタ教育に堪えている弟がいて、父親は、最初の妻(仁子の母)でも、二番目の妻(ユーキの母)でもなく、別の女性のもとで生活して、家には戻りませんが、生活費だけは渡しているようでした。
こんな痛々しい家族を目の前にして、それでも、これが私の生きる場所と決意。
私は聡史を育てないといけない!家族を支えるのは私しかいない!
と、仁子は、持ち前の数学脳と語学を生かして、
まずは、聡史を保育園に預けながら、銀行へ派遣社員として勤務。
その後、様々な資格を取得し、今は外資系銀行のマネージャーとして息子と弟との生活を支えています。
というのが、ちょっと皮肉屋さんの仁子の生い立ちでした。
のまP
幼い頃は、ユーイチローパパのスパルタ教育で、ピアニスト養成コースを歩いていました。
しかし、それも高校まで。
音大付属高校に入ったものの、
音楽という、上を目指してもどこがゴールかわからない世界で生きる事に疑問を感じていました。
そして仁子。
ピアノよりお勉強が出来ることに気づいたのです。
それも数学が大好き。
モーツアルトを聞きながら、数学の問題を解くと、スラスラ答えが出る。
その「決まった答えが出る」ことになんとも言えない満足感を得てしまった仁子。
大学もエスカレーターで音大に進んだものの、このままでいいのか、進路に迷っていたところ、夏休みの交換留学制度を利用して訪れたロンドンで、仁子は恋に落ちてしまったのです、、、
お相手は、日本から仁子より先に留学していた音大の大学院生。
奨学金をもらいながらコンダクターを目指して、勉強していました。
荒々しい父親とは違う、きめ細やかな優しさを降り注いでくれる彼に、仁子は一目惚れ、、、
仁子は初めて味わう恋に、身をささげてしまうのです。
やっぱり、ピアノなんてどうでもいい。
そんな仁子を、ユーイチローが許すはずがありません。
「出て行け!」
そして学生結婚。
仁子はピアノをやめて、ロンドンで彼を支えながら暮らし始め、聡史が生まれます。
貧しいながらも幸せな人生でした。
しかし、貧しさは、だんだんとひとの心をひくつにさせます。
いつまでも夢を追い求める彼に、愛想を尽かし始めた仁子。
最初はきめ細やかな優しさだと思ったけれど、今はそれが、細かすぎる束縛に変化。
子供がいるのに、働いてよ!
争いごとの堪えないふたりは、別れることに決め、仁子は日本へ戻りました。
その後、仁子は、今は亡き、病弱の実母のはからいでいったん実家に戻り、子供を育てる決意をします。
女、30前の再出発。
しかし実家では、父親ユーイチローの、ありえないほどのスパルタ教育に堪えている弟がいて、父親は、最初の妻(仁子の母)でも、二番目の妻(ユーキの母)でもなく、別の女性のもとで生活して、家には戻りませんが、生活費だけは渡しているようでした。
こんな痛々しい家族を目の前にして、それでも、これが私の生きる場所と決意。
私は聡史を育てないといけない!家族を支えるのは私しかいない!
と、仁子は、持ち前の数学脳と語学を生かして、
まずは、聡史を保育園に預けながら、銀行へ派遣社員として勤務。
その後、様々な資格を取得し、今は外資系銀行のマネージャーとして息子と弟との生活を支えています。
というのが、ちょっと皮肉屋さんの仁子の生い立ちでした。
のまP