なんちゃって豆腐職人の父ちゃんです。

本日のメニューは手作り豆腐です。

『手作り』って言ったって、豆乳は市販だから。

ただ、豆乳を固めただけなんだけどね。

『なんだ、豆乳を固めただけか。』

って、今、思っただろ。

作ろうと思えば豆乳だって作れるさ。ただ、家庭の器具で作ったって、うまい豆乳は作れんのだ。

豆腐は、豆乳に凝固剤（にがり）を入れて加熱して固めるのだ。

この加熱がポイント。

鍋を使った直火による加熱は論外、電子レンジもお勧めできん。

鍋で加熱すると焦ついちゃったり、対流が起きて滑らかな食感にならないよ。

電子レンジは加熱ムラや突然沸騰することがあり、これまた、うまく固まらないから。

お勧めは湯煎。

これで、じっくりかつ均一に加熱できちゃうよ。

↓こんな感じ。これは、にがりを混ぜているところ。

にがりは市販されている物に添加量も書いてあると思う。

でも、市販のにがりって高いよね。あれは、ぼったくりだよ、なんちゃって豆腐職人に言わせれば。

で、その数字よりも若干少なめの方が美味しくなると思うよ。

柔らか目のほうが、大豆の味を感じやすいからね。

豆乳は、もちろん“豆腐ができる豆乳”ってやつを使わないと固まらないよ。

飲料用の調整豆乳で豆腐は作れないから。

豆乳選びのポイントはもう１つ。それは豆乳の賞味期間。これ重要。

賞味期間が長いやつは、ガンガン熱をかけて殺菌してるから。

熱をかければかけるほど、味は落ち、豆腐もダラ～っとしたものになっちゃうからね。

目安としては２週間以内ぐらいかな。

１ヶ月持つような豆乳では、たぶん美味しいものは作れないだろうね。

で、加熱はこんな感じ。

沸騰したら、弱火にしてね。

それでも、沸騰しているようでは、火を切った方がいいよ。

不安だからって、加熱しすぎちゃいけないよ。

加熱しすぎは豆腐を不味くするだけだから。

で、加熱は３０分～６０分ぐらですかね。あ、この時間は適当だから。

不安だったら、スプーンでも挿して固まっているかどうか確認すれば。

挿したときに、水が“じゅわ”って出てくるようであれば、それは失敗だね。

うまく固まったときは、何にも出てこないから。

湯煎すれば、まず失敗しないと思うけど。

まあ、中心温度が７０℃ぐらいまで上がれば良んじゃないの。

温度計がある家なんて少ないと思うけどね。

加熱が終わって、できた豆腐がこれ。

『ホントに固まってんの？さっきの写真と違いがわかんないじゃん』

って、今、思っただろ。

写真じゃうまく写らんのだよ。見た目変わんないし。

で、固まったら、余分な水分を除きます。

余分な水分を除くとなんとなく、苦味や渋みが抜けてく感じがするから。なんとなくだけどね。

それに、見た目も本格的っぽくなるから。

やっぱ、見た目は重要。

後は、器によそって、手作り寄せ豆腐の出来上がり！

食べるときは、いきなり醤油をかけるなよ。

まずは、何もつけずに一口食べること！

大豆の風味や甘味を味わうこと！

口の中にいれたときの、鼻に抜ける大豆の香りも楽しむこと！

その次は、塩をかけて食べなさい。

塩によって、大豆の味が引き立っちゃうから。

その後は、好きな物かけて食べれば。どうぞ御自由に。

言っとくけど、スーパーの一番下の段で特売で売ってるような安い豆腐に

塩をかけたって、大豆の味は引き立たないからね。もともと無いんだから。

そんな豆腐は、出汁醤油でも味ポンでもかけて、薬味をいっぱいのせてごまかせごまかせ！

ちなみに、我が家では普段１５０ｇ×３パック、１２８円ぐらいのやっすい豆腐を食べてるんだよね。

あの、水が入っていない充填タイプで日持ちするやつね。